秋の味覚の代名詞に、いま驚きの値札がついています。

静岡市の鮮魚店で、北海道産のサンマが1匹1,000円。

店主は「値段が下がる気配は今のところない。今まで自分が魚に関わってから1度もない」と話しています(テレビ静岡の25日の報道より)。

背景には、はっきりした数字があります。水産研究・教育機構の調査で、今年の北西太平洋のサンマ来遊量は昨年より6割以上少なく、2003年の調査開始以来最少の予想。去年の豊漁からの落差が、この値札を生みました。

一方で、同じ店のイワシは1匹120円。「1000円のサンマ、100円のイワシというと『10本食べられる』となり、イワシの方が売れている」そうです。

サンマの代打がイワシ。実はこれ、海の中の主役交代を映した現象でもあります。ここ数年、サンマやスルメイカが減る一方で、マイワシは各地で豊漁が続いてきました。食卓の値札は、海の勢力図の写し鏡です。

そして、ここで釣り人には思い出してほしいことがあります。
イワシ、アジ、サバといった「いま海に多い魚」は、買うだけでなく、自分で釣りに行ける魚だということです。

実際、きのう26日の兵庫・尼崎市立魚つり公園の公式釣果では、1日でサバ470匹、イワシ220匹、アジ160匹という集計が出ています。水温は29.9℃。真夏の海のまま、回遊魚の数釣りが続いています。サビキ仕掛けとアミエビがあれば、ファミリーでも十分に「今夜のおかず」が狙える相場です。

サンマの1,000円は、海が変わり続けているというニュース。それなら釣り人は、いま多い魚を釣って、おいしく食べて、変わる海と付き合っていきましょう。新鮮なイワシの手開きの刺身は、1,000円出しても食べられない味です。

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