レビュー

英語をマスターしたい気持ちはあるものの、そこに至る険しい道のりを想像しただけで、「自分には無理だ」と感じてしまう。あるいは、テクノロジーの進化によってAI翻訳の精度がさらに上がるのを待ったほうが早いのではないか――。

そんな思いを抱えている人にこそ、本書を手に取ってほしい。
著者のとげまる(和田 啓)氏は、英語学習塾の講師である。大学時代に英語学習をスタートし、10年間の独学を経て、TOEIC L&Rテスト(以下TOEIC)990点満点や英検1級(上位1%合格)、国連英検特A級など、数々の難関英語資格試験を制覇してきた。現在はXやnoteを通じて英語学習に関する情報を発信し、多くの学習者から支持を集めている。
本書の冒頭ではまず、「なぜ今、英語を学ぶのか」という問いに向き合う。「AI翻訳の精度が上がるのを待ったほうが早い」と感じている人も、このパートを読めば、英語を学ぶ意義を改めて実感できるだろう。
本書では、英語学習を「登山」になぞらえながら、「英語の山をのぼる」ための具体的な学習法を紹介している。著者がすすめるのは、資格試験を一つの目標として設定することだ。TOEIC800点・990点、英検1級、国連英検特A級、IELTS、ケンブリッジ英検と、試験の種類別に章立てされており、それぞれの段階で著者自身が実践してきた学習法が惜しみなく明かされる。要約ではその中から、TOEIC800点突破のための学習法を取り上げた。
一冊読み終える頃には、「自分には無理だ」というネガティブな気持ちは薄れ、英語の山をのぼり始めようという前向きな気持ちになっているはずだ。

本書の要点

・英語力とは単なるスキルではなく、「今の自分を拡げる力」である。


・著者がTOEIC800点突破のために実践したリスニング学習法は、「等倍速で問題を解く→0.8倍速で5回シャドーイング→等倍速でリスニング→1.2倍速でリスニング→1.5倍速でリスニング→等倍速で5回シャドーイング」という流れである。段階的に負荷を高めながら、耳と口を使って英文を丸ごと身体に染み込ませていく。
・著者は、毎日フルセットのTOEIC模試を解く時間を確保できなかったため、平日は模試をパートごとに分けてリスニングとリーディングに取り組み、休日にフル模試と復習をまとめて行うスタイルを採用した。



フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に3,300タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。

編集部おすすめ