SNSは芸能人の武器になるが、使い方を間違えると墓穴を掘ってしまう。今月1日、フジテレビ系4月期の連続ドラマ「夫婦別姓刑事」の撮影を巡って、佐藤二朗(57)と橋本愛(30)の間で浮上したトラブルを「文春オンライン」が報じた。

翌日、フジテレビは「当社から男性俳優の言動について、厳重注意を行うとともに、再発防止を求めたことは事実です」などと声明文を発表。佐藤はXでこう反論した。


《勿論、偏った記事とは思ってましたが、ここまでとは。ステレオタイプの「か弱い若い女性」と「典型的な昭和のパワハラオヤジ」を完全に創作してる。最大級の「注意」や「警戒」が必要と痛感していた僕が、そんな態度を取れる訳がない。自分の身を守る為にも。嘘はやめて下さい。》(7月3日午前9時15分)


 これに対し、SNS上では佐藤擁護論が巻き起こった。昔なら週刊誌に報じられると、トラブルを起こした側は不利になったが、現代ではSNSで巻き返せるという有用性を示した。一方で、この擁護論が佐藤を暴走させた面も否めない。七夕の夜、自身が出演している9月18日公開予定の映画「踊る大捜査線 N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!」(本広克行監督)について、こんな投稿をした。


《フジテレビは、なぜ、そこまで片方だけに寄り添うんでしょうか。

残念です。ごめん本広さん。「踊る」関係者の皆様、本当にすみません。映画本編も、僕のところは全てカットしてほしい。フジの局員にも関わらず、僕に激励のメールくれたみんな、ごめん。僕は心から、もうフジとは関わりたくないです。》(7月7日午後10時44分)


 これに対し、SNS上で疑問の声が噴出。翌朝、前言撤回のポストをした。


《本当にすみません。どなたかのお叱りの指摘が至極正しいと思い。撮り終えたシーンを「カットして」は本広さんは勿論、多くに迷惑をかけます。その部分は心より謝罪し、取り消します。

使われてもカットでも、僕に異論はございません。そしてこれもご指摘が正しいと思い。投稿、これを最後にします。》(7月8日午前8時42分)


 なぜ、佐藤は取り乱してしまったのか。


「最初にSNSで味方が付き、フジ批判の声が多かったので、勢いで『僕のところは全てカットしてほしい』と書いてしまったのかもしれません。しかし、一俳優が私事で、既に終わった撮影に対して『全てカットしてほしい』は行き過ぎた要望であり、自分勝手と非難されても仕方ない投稿でした」(芸能記者=以下同)


 これがSNSの怖さだろう。外野の人間は“祭り”にこぞって参加する。しかし、炎上を好む野次馬の“後押し”で本人が誤った方向に進んでも、責任は一切取らないのである。


「佐藤さん自身のフジ憎しの感情もあったのでしょうけど、多数に見えた擁護派の声に乗っかってしまった部分も否めない。ネットには、フジを嫌う人が多数いる。その人たちは自分の感情をぶつけてくれる有名人が現れたと喜んだ。味方のフリをした敵である可能性を感じ取れなかったのでは」


 佐藤は、夜に書いた投稿を翌朝に取り消した。

「勇み足」の典型的な例である。そもそも、SNSにわざわざ書き込む人は日本の人口から見れば、ほんの少ししかいない。そこに気付ければ、冷静な判断ができたかもしれない。


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 “佐藤の乱”の波及効果が深刻だ。関連記事【もっと読む】佐藤二朗の“ハラスメント騒動”でミソがついちゃった「踊る大捜査線」織田裕二の複雑胸中…では、その波及効果について伝えている。


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