【芸能界クロスロード】


 男性アイドルグループが情報番組からバラエティーまで幅広いジャンルでテレビ界を席巻している。


 テロップには個人名とグループ名。

「こんなに可愛い男の子がいる」と驚く一方で、目まぐるしく出てくるアイドルに戸惑う年配者もいるという。


 ジャニーズのアイドルがテレビ界を独占していたが、ジャニー喜多川の性加害問題で事務所は解体。STARTO ENTERTAINMENTに変わり業界は大きく変貌した。他の事務所も男性アイドル事業に参戦。今や「男性アイドル戦国時代」と呼ばれるまでになった。


「長年にわたりジャニーズに対するテレビ局の忖度で他のアイドルは番組に出る余地がなかった。忖度がなくなり、どんなアイドルも出演できるようになった」(テレビ関係者)


 歪な形から正常な市場に戻り、各番組は出演者の見直しを図るようになった。


「アイドルを支えるファンは必ず出演番組を見るので一定数の視聴者を確保できる。アイドルもテレビ出演は世間に広く認知させる効果がある。ウィンウィンの関係です」(同前)


 令和のアイドルブームの背景であるが、活動終了したのような「国民的アイドル」と呼ばれる抜けたグループはまだ出ていない。


 各グループとも「ポスト嵐」に向けシノギを削っているのが現状だろう。


 現在、最も近いといわれているのがSnow Man

人気の中心にいるのが目黒蓮だが、2022年放送のドラマ“silent”でファン以外からも「いい俳優」と一目置かれるようになった。


「ポスト木村拓哉」といわれ、目黒も俳優業に重心を移した。今年1月からはドラマ「SHOGUN 将軍」の撮影でカナダに滞在中。グループ活動はままならない状態が続いている。


 ジャニーズ全盛期もSMAPや嵐が個人で俳優やタレント業と並行するケースもあったが、グループ活動に支障を来すことはなかった。個人活動を優先する目黒の不在がグループ人気にどう影響するか、今後の注目点になる。


 SixTONES冠番組を持つなど確実に伸びてきているが、松村北斗やジェシーもドラマ出演が増えてきた。グループとしては8合目あたりか。


 他のスタート社所属グループのテレビ露出も盛んだが、最近、テレビに引っ張りだこの人気なのがM!LKだ。


 横浜流星、仲野太賀ら実力派俳優を多く抱える「スターダスト」所属の5人組グループはすでに結成12年。現メンバーになって6年という遅咲き。事務所が2010年に作ったアーティスト集団「EBiDAN」から生まれたボーカルダンスユニットはジャニーズのお家芸だった歌って踊れる俳優集団として地道に活動していた。

メンバーの佐野勇斗は17歳で俳優デビュー。ドラマ、映画でキャリアを積み24年の朝ドラ「おむすび」で橋本環奈の相手役を務め広く認知された。佐野人気の効果もあり、昨年配信された「イイじゃん」がバズりSNS総再生回数が20億回を突破。その後「好きすぎて滅!」などヒット曲を連発。グループ人気を押し上げた。7月7日には初の冠番組「M!LKの爆裂ミッション」(TBS系)が放送された。


 その他、滝沢秀明率いる「TOBE」に、秋元康が初めて総合プロデュースする「シアターボーイズグループ」からも新グループがデビュー予定。吉本興業と韓国企業がタッグを組んだグループなど、にわかに活気づく男性アイドル市場。勝ち残るのは──。


(二田一比古/ジャーナリスト)


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