【この有名人の意外な学歴 2026年夏】#11


 20年前、番組の中で明石家さんま(71)がイチ押しの女子アナとして挙げたのがNHK入局3年目の鈴木奈穂子(44)だった。当時の勤務先は松山局。

「今やNHKの顔となっていることを思えば、その眼力は凄いの一言。さんまさんは四国の女子アナまでチェックしているのかと驚いた」と民放のプロデューサーは感服する。


 さんまの先見の明はともかく、「鈴木アナの評価は近年、右肩上がり」と話すのは大手広告代理店の営業担当だ。「もしフリーになったら、その価値はどれくらいあるのか査定すると、かなりの上位にくる」というのだ。


日本テレビ水卜麻美TBSの田村真子に次ぐ3番手。特にお堅い金融系企業からCMに起用したいというフリー待望論が出ている。産休、育休をとり、2年後に職場に戻ってきた点も、今の働く女性を体現していて評価が高いんです」


 鈴木のブランド力を底上げしているもうひとつのポイントは圧倒的な好感度。博多華丸・大吉とともにMCを務める「あさイチ」のオープニングでしょっちゅう映し出されるのが鈴木の泣き顔。直前までモニターで見ていた朝ドラに感情移入してしまうのだ。「その無邪気さに魅かれる視聴者が少なくない」(広告代理店営業)という。


 悪意がみじんも感じられない人柄はどう形成されたのか。横浜市で生まれ育った鈴木は公立中学時代、ほぼジャージーで通していた。

オシャレにはあまり興味がなかったようで、当時はやっていたルーズソックスをたまにはくのが鈴木にとって最大の冒険だった。部活は吹奏楽部。トランペットを吹いていた。


 横浜市の法政大女子高校に進学。同校は8年前に共学化し、校名を法政大国際高校に改称している。「法政大に内部進学できる強みは大きく、女子高時代も今も人気は高い。神奈川県の私立では慶応高校や慶応湘南藤沢に次ぐ難関」(同県予備校スタッフ)だという。


 生徒の自主性を重んじる校風。鈴木の卒業3年後に制服はなくなり、服装は自由化された。もし間に合っていれば、中学時代のようにジャージーで通学していたかもしれない。ただ、イベントなどがあると、派手な格好になることも。バトントワラー部に入部していたからだ。

ユニホームは鮮やかな赤のジャケットに白のスカートといういでたちだった。同部で鈴木は部長を務めた。


 内部進学した法政大では社会学部に入学した。2年の時、同大の「自主マスコミ講座」に参加。28年前に教職員たちが自発的に創設した講座で、マスコミ業界を目指す学生たちをサポートしてきた。「今や法政の最大の売りのひとつといっても過言ではない。OB・OGが積極的に協力し、マスコミへの就職率も非常に高くなっている」と同大文系教授は胸を張る。


 同講座は鈴木に女子アナへの道筋をつくっただけではなかった。ここで出会った同級生(現TBS社員)と8年の交際を経てゴールインするのである。


(田中幾太郎/ジャーナリスト)


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