高市政権の命運がかかる沖縄県知事選(13日投開票)は最終盤に入った。3選を目指す玉城デニー知事(66)と、与党とゆ党が総力を挙げて支える前那覇市副市長の古謝玄太氏(42)による事実上の一騎打ち。

現職と新顔によるデッドヒートは、投票箱のフタが閉まる瞬間までもつれ込みそうだ。現職有利のセオリーが崩れ、告示直後は「古謝氏リード」との情報が駆け巡ったものの、女性などの支持が広がらない上、陣営をめぐる醜聞が炸裂。結果は予断を許さない。


 古謝氏を推薦するのは自民党日本維新の会、国民民主党、参政党、日本保守党、公明党県本部。中でも12年ぶりの県政奪還を期す自民の入れ込みようはハンパなく、告示直前に党本部が下地幹郎元衆院議員と政策協定を結び、出馬を取りやめさせた。保守分裂を回避し、票の上積みを図るものの、思惑通りにはいっていないようだ。


「古謝氏と下地氏のお膝元の宮古島で知事の後塵を拝している。そんな自民党の調査結果が流れています」(地元メディア関係者)


 宮古島と言えば、県連会長を務める西銘恒三郎元沖縄北方相(衆院沖縄4区)の選挙区内でもある。知事選が激戦であることは間違いない。



「政治とカネ」に加えハラスメント疑惑まで浮上

 古謝氏側が焦りを強める中、しんぶん赤旗日曜版(13日付)が〈古謝氏金庫番が領収書偽造疑惑〉と見出しを打ち、陣営をめぐる「政治とカネ」の問題を特報。党沖縄県連事務局長代行で、古謝氏の選挙母体の会計責任者を務めるH氏が政治資金収支報告書に虚偽の訂正をし、違法な領収書を差し替えた疑いを報じた。


 疑惑の舞台は、4年前の知事選で自民推薦の佐喜真淳氏(現・宜野湾市長)が選挙母体とした「経済・危機突破県民の会」。

県選挙管理委員会に政治団体の設立を届け出る前に県連から50万円の寄付を受け、佐喜真個人に1200万円を支出したと2022年の収支報告書に記載していた。政治資金規正法は届け出前の寄付や支出を禁じている。カネの出入りに違法性がある上、支出原資が裏金の疑いもあるという。自民の金権体質は場所を選ばない。


 そうした疑惑を報じた日曜版電子版(8月19日配信)が拡散された翌日、県連と「県民の会」は収支報告書を訂正。カネをやりとりした日付を届け出後に書き換え、領収書の写しも差し替えた。不可思議なことに、H氏が提出した県連の「訂正願」と「県民の会」が差し替えた領収書の文字はそっくり。筆跡鑑定人は「同一人物であると考えられる」と指摘したというのだ。


 渦中のH氏をめぐっては、ハラスメント疑惑も浮上している。日刊ゲンダイ(8月27日付)が報じたもので、地元関係者はこう証言した。


「顔見知りの男性記者に向かって卑猥な言動をしたり、体を触るなどのハラスメント行為をしています。そうした行為は、おもに飲み会の席で行われ、双方が男性同士ということもあるため、その場はたいてい笑いに紛れて流されることも多い。

ですが、そうしたハラスメントを受けた男性記者の中には事後に不快感を訴える者も少なくありません」


 高市首相はラストサタデーの応援入りを見送ったもよう。勝利を確信できない裏返しだ。2日後には勝敗が決する。


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