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ネパールの有力紙カトマンズ・ポストが伝えた最新情報では、土石流と洪水による死者は8月31日夜の時点で両国合わせて955人。ネパール側の死者は939人に達し、濁流に飲み込まれた村々は壊滅状態だ。行方不明者はネパール側だけで3925人。記者が歩いた被災地では、かつて3階建てだったホテルが完全に土砂に埋まり、屋根の先だけが泥の海から突き出ていたという。生活を奪われた村人たちは、涙すら流す気力を失い、ただ虚空を見つめて立ち尽くしていた。
国境を越えた中国側の被害も深刻だ。中国の国営通信社・新華社によると、中国側の死者は16人、行方不明者は546人。濁流は国境の橋をへし折り、道路をズタズタに引き裂いた。家屋は跡形もなく流され、多くの住民が逃げる間もなく泥水にのみ込まれた。
この悲劇は現地だけの問題ではない。ネパールの人気テレビ局カンティプール・テレビは、ネパール外務省の発表として、8月31日時点で39の国と地域から来た約590人の外国人旅行者と連絡が取れなくなっていると報じた。その中には日本人家族5人の姿もある。大阪市在住の家族で、小学生2人を含む5人。うち1人は大阪府内の学校で教壇に立つ教員の可能性が高いという。夏休み最後の思い出となるはずだった家族旅行が、一瞬で悪夢へと変わった。日本に残る親族や学校関係者の悲しみと焦燥は計り知れない。
なぜこれほど巨大な災害が突然起きたのか。直接の引き金は、山頂付近にあった巨大な氷河の大崩落だ。氷河とは、何万年もの時間をかけて雪が押し固まり、山に張り付く巨大な氷の川である。
発生から1週間。ネパール軍や警察は夜通しで救助活動を続け、カトマンズ・ポストによればこれまでに1万1379人が救出された。しかし被害の全容は依然として見えない。道路が途切れ、重機を投入できず、人々はスコップや素手で重い土砂を掘り返すしかない。生存率が急激に下がるとされる72時間はすでに大きく過ぎてしまった。行方不明4471人の家族や友人は奇跡を信じて祈り続けているが、無情にも時間だけが過ぎていく。
地盤は極めて緩み、二次災害の危険は高い。ネパールと中国両政府は国際社会に緊急支援を要請し、捜索と生活支援に全力を挙げる方針だ。しかし壊滅したインフラの復旧には膨大な時間と資金が必要で、復興の道筋は全く見通せない。人的被害がどこまで拡大するのか、状況は予断を許さない。
【編集:af】








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