シールをきれいにはがす方法を調べると、よく見かけるのが『ハンドクリームでこすると落ちる』という裏ワザです。

『クリームの油分で糊がゆるみ、はがしやすくなる』といわれていますが、本当に効果はあるのでしょうか。

本記事では、愛知県のARC株式会社が運営するウェブサイト『繁盛シール工房』の解説をもとに、ハンドクリームを試す前に知っておきたいポイントをまとめました。

ハンドクリームを使ったシールはがしは効果が薄め

『繁盛シール工房』は、ハンドクリームを酢や歯磨き粉と並べて、シールはがしの定番とされながら、あまり効果が期待できないアイテムとして挙げています。

シールのベタベタ、ハンドクリームでは落ちません! 家にあるもので落とすには?
ハンドクリームの写真

※写真はイメージ

粘着剤が残り、かえって落としにくくなる場合があるためです。さらに、ハンドクリーム自体のぬるぬるが残ってしまうこともあるでしょう。

そもそも、なぜ糊は落ちにくいのか

シールの粘着剤は、しっかり貼りつくように作られているぶん、落としにくくベタつく性質を持っています。

シールのベタベタ、ハンドクリームでは落ちません! 家にあるもので落とすには?
壁に残ったシール跡の写真

※写真はイメージ

さらに、貼りっぱなしにすると紫外線の影響で粘着剤はどんどんベタベタになるのです。そのうえ、印刷部分だけがはがれて、糊が残ることもあります。

だからこそ『油分でゆるめる』程度のゆるやかな方法では、力不足になりやすいのです。

シールメーカーがすすめる落とし方

では、シールはどのようにはがすのがよいのでしょうか。

『繁盛シール工房』の解説から、扱いやすい方法を紹介します。

シールのベタベタ、ハンドクリームでは落ちません! 家にあるもので落とすには?
ドライヤーの写真

※写真はイメージ

ゆっくりはがす:シールの端を焦らずゆっくり引くだけ。急ぐと印刷部分だけ切れて糊が残るので、慎重におこないましょう。

ドライヤー:温風を数十秒あて、やわらかいうちにすぐはがします。

水でふやかす:濡らせるものなら10~20分ほど水につけましょう。ただしラミネートや樹脂コート系は、水が届かず効果は薄めです。

台所用洗剤:界面活性剤が粘着力をゆるめるので、塗ってラップで蓋をして10分ほど置いて拭き取り、最後に水拭きしましょう。

専用のシールはがし剤:吹きかけて待ち、ゆっくりはがします。

大きなシールやコーティングのあるシールは、カッターで軽くキズをつけると浸透しやすくなりますが、貼付面を傷つけないように注意しましょう。

糊だけが残ってしまった時は

粘着剤だけがベタベタ残ってしまったら、こすり落とすのが基本です。

水で濡らしたメラミンスポンジはガラスやプラスチック、陶器、木材などに使えますが、素材によっては傷がつくこともあるため、目立たない場所で試してから使いましょう。

液体を使いたくない場所には消しゴムが便利です。

文字を消すようにこするとカスと一緒に取れます。

シールのベタベタ、ハンドクリームでは落ちません! 家にあるもので落とすには?
消しゴムでシールをはがす写真

※写真はイメージ

セロハンテープやガムテープを糊に貼ってはがすのも手です。

いずれも、こすりすぎると傷や塗装はがれのもとになるので、力は控えめにしましょう。

試す前に知っておきたい注意点

よく落ちる方法ほど、素材へのダメージも大きくなりがちです。

強い薬剤ほど色落ちや傷の原因になるので、賃貸物件の壁紙などには使うのを避け、使用前に目立たない場所で試すよう心がけましょう。

手軽さから試したくなるハンドクリームを使ったシールはがしですが、シール製造のプロの目線では、効果は薄く、かえってぬるぬるが残る原因にもなります。

ドライヤーや、専用のはがし剤などから、素材に合った方法を選んでみてください。

※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。

[文・取材/ブリジア 構成/grapeライフハック編集部]

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