歌舞伎俳優の市川團十郎が現地時間3日、イタリアで開催中の第83回ベネチア国際映画祭(12日まで)のレッドカーペットに三池崇史監督、市川新之助と登場した。

 ドキュメンタリー映画「襲名」がアウト・オブ・コンペティション部門に出品。

團十郎は「男伊達花廓(おとこだて はなのよしわら)」の御所五郎蔵(ごしょのごろぞう)の扮装(ふんそう)でレッドカーペットに登場。世界各国から集まったメディアを前に、今回のために制作した「成田屋」と書かれた和傘を差し、背中に尺八を背負った江戸一番の伊達男として、日本文化をアピールした。

 カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界三大映画祭で、歌舞伎の衣装を身につけてレッドカーペットを歩くのは史上初。「男伊達という粋な、ぱっと見はわからないけれど、よく見るとかっこいいというような、日本の奥ゆかしさや文化の良いところが、着物に描かれた龍の墨絵や、市松模様の帯からも、『(鬼滅の刃の)炭治郎のベースはこっちだよ!』というところも含めて、よく伝えられると思いました」と語った。

 映画には自身の襲名披露への軌跡と長男・新之助の成長の記録も描かれている。「新之助という名を継ぐということがどういうことか、今はまだ分からなくて良くて、父を見ていても何も思わなくて良くて、その空気感を感じながら成長していく過程なんです。でも、迷い、努力、才能、そして持って生まれた感覚。そういうものが彼の中にあるというのは見ていて思うので、それが今13歳の本人の中でこれからどういう段階を経て変わっていくのかな、と見守っています」と父親の顔を見せた。

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