歌舞伎俳優の尾上松緑が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「秀山祭九月大歌舞伎」(26日千秋楽)の夜の部「京人形」に出演した。

 伝説の彫師・左甚五郎と魂を吹き込まれた人形の舞踊劇。

日光東照宮の「眠り猫」の作者としても知られる甚五郎の手で作られた人形に命が吹き込まれ動き出す、楽しく盛り上がりに満ちた舞踊劇。松緑演じる甚五郎は京で見た小車太夫が忘れられず、彼女に似せた傾城姿の人形(時蔵)を作り出る。すると不思議なことに、人形が動き出す。

 愉快で軽やかに魅せる松緑の甚五郎と、艶やかで美しい時蔵演じる京人形の精の対照的なコントラストで、舞台が華やいだ。さらに後半では、甚五郎の左手にまつわる伝説が語られ、甚五郎の妻・おとくを坂東新悟、娘おみつ実は義照妹井筒姫に尾上辰之助と、多彩な俳優がそろった粋な雰囲気あふれる一幕となった。

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