「JSA」

Netflixシリーズ「イカゲーム」のフロントマン役や、主演映画「コンクリート・ユートピア」(2024年)で大鐘賞の最優秀作品賞を含む最多6冠に輝くなど、近年も圧倒的な存在感を放つイ・ビョンホン。

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一方、アカデミー賞で4部門を受賞した映画「パラサイト 半地下の家族」(2019年)や是枝裕和監督がメガホンをとった韓国映画「ベイビー・ブローカー」(2022年)などで世界的な評価を集め、近年は初のドラマ主演作「サムシクおじさん」(2024年)でも存在感を示したソン・ガンホ。

そんな韓国映画界を代表する2人の俳優にとって、大きな飛躍のきっかけとなった作品が、パク・チャヌク監督による映画「JSA」(2000年)だ。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、そしてイ・ヨンエという今や韓国映画界を代表する名優たちの若き日の魂の熱演が胸を打つ「JSA」
イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、そしてイ・ヨンエという今や韓国映画界を代表する名優たちの若き日の魂の熱演が胸を打つ「JSA」

©myungfilm2000

公開から25年以上を経た現在も、その普遍的なテーマと俳優陣の熱演によって、多くの映画ファンを魅了し続けている。

韓国では「シュリ」(1999年)が打ち立てた当時の歴代興行記録を更新する大ヒットを記録し、翌2001年のベルリン国際映画祭ではコンペティション部門に出品。日本でも「シュリ」と並び、韓国映画への関心を大きく高めた作品として知られ、韓国映画史を代表する1本に数えられている。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
「JSA」
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イ・ビョンホンは近年、ゴールデングローブ賞で主演男優賞を含む3部門にノミネートされ、アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表に選出されたパク・チャヌク監督の最新作「しあわせな選択」(2026年)で、長編映画としては約25年ぶりに同監督とタッグを組んだことでも話題を集めた。

現在の円熟した演技を知るからこそ、「JSA」で見せる若き日の張り詰めた存在感や、みずみずしいエネルギーには新鮮な驚きがある。8月23日(日)のザ・シネマでの放送は、その魅力をあらためて味わえる絶好の機会といえるだろう。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
「JSA」
「JSA」

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現在では韓国映画界を代表する存在となったイ・ビョンホンとソン・ガンホだが、「JSA」撮影当時はいずれも30歳前後。本作は、それぞれの俳優としての評価を大きく押し上げた代表作の1本となった。

南北共同警備区域(JSA)で発生した銃撃事件をきっかけに、その裏に隠された真実が少しずつ明らかになっていく――。韓国兵イ・スヒョクを演じたイ・ビョンホンは、軍人としての使命と国境を越えて育まれた友情との狭間で揺れ動く心情を、抑制の利いた表情や繊細な視線の変化で丁寧に表現している。事件後に心に深い傷を負った男の苦悩や、誰にも打ち明かせない秘密を抱え続ける苦悩を、わずかな息遣いや沈黙までも生かした演技で表現する姿は圧巻だ。

感情を大きく爆発させるのではなく、静かな芝居で内面を浮かび上がらせる表現力は、この頃からすでに際立っている。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
「JSA」
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一方、北朝鮮兵オ・ギョンピルを演じるソン・ガンホは、包容力とユーモアを兼ね備えた人物像を自然体で演じながらも、ふとした表情や沈黙だけで緊張感や覚悟をにじませる。敵国の兵士でありながら観る者を惹きつける人間味あふれる存在感は、本作に欠かせない魅力の1つ。卓越した表現力は、後に世界的な名優へと飛躍していく片鱗をも感じさせる。

そして、本作で何より見逃せないのが、イ・ビョンホンとソン・ガンホによる濃密な芝居の応酬だ。

互いの感情を真正面からぶつけ合うのではなく、視線や間、沈黙を通して少しずつ心の距離を縮めていく繊細な演技が、南北という決して越えられない境界線を超えて育まれる友情に圧倒的な説得力を与えている。若き名優2人が放つ剥き出しの熱量と繊細な表現力は、四半世紀を経た今も少しも色褪せない。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
「JSA」
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「JSA」が今なお語り継がれる理由は、サスペンスとしての完成度だけでなく、南北分断という現実の中で育まれた友情と、その友情が国家や体制によって引き裂かれていく悲劇を丁寧に描いている点にある。兵士たちの交流を通して生まれた絆と、それを受け入れられない非情な現実との対比は、時代を超えて多くの観客の心を揺さぶり続けている。

また、本作はパク・チャヌク監督の名を広く知らしめた出世作でもある。事件関係者たちの食い違う証言を積み重ねながら真相へ迫る巧みな構成に加え、スイス軍中立国監視委員会所属のソフィー・E・チャン少佐(イ・ヨンエ)の視点を通して登場人物たちの心情を丹念に描く演出には、後の「オールド・ボーイ」(2003年)や「親切なクムジャさん」(2005年)へとつながる作家性がすでに色濃く表れている。世界的な評価を確立する以前から、人間の感情を鋭く描き出す手腕がすでに完成の域に達していたことをうかがわせる。

若き日のイ・ビョンホン×ソン・ガンホが魅せる"禁断の絆"...「JSA」で目撃する韓国映画界を代表する名優たちの原点
「JSA」
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©myungfilm2000

そんな韓国映画の歩みをあらためて振り返る機会となるのが、8月23日(日)にザ・シネマで放送される「特集:Filmarksリバイバル連動企画 『新感染 ファイナル・エクスプレス』4K上映記念~韓国アクション映画の系譜」だ。8月21日(金)からFilmarksリバイバルで1週間限定上映される「新感染 ファイナル・エクスプレス 4K」に合わせ、「シュリ デジタルリマスター」「JSA」「シルミド/SILMIDO」などを放送。韓国アクション映画が世界基準のエンターテインメントへと発展してきた系譜を、名作の数々とともにたどることができる。

さらに、特集放送に先駆けた8月18日(火)には、スカパー!×ザ・シネマによる映画「シュリ」上映会&トークイベントも開催。「シュリ デジタルリマスター」のスクリーン上映に加え、韓流ナビゲーター・田代親世を迎え、韓国エンタメの原点から現在のヒット作へと続く系譜をひもとくトークショーが行われる。スカパー!加入者を対象とした招待枠は「ワクワクプレゼント」にて8月3日(月)まで応募を受け付けている。

韓国映画が世界へ羽ばたく礎となった作品であり、イ・ビョンホン、ソン・ガンホ、イ・ヨンエ、そしてパク・チャヌク監督、それぞれの飛躍のきっかけとなった「JSA」。現在の活躍を知るからこそ胸に響く若き日の名演と、俳優たちが放つ圧倒的な熱量を、この機会にぜひ堪能してほしい。

文=HOMINIS編集部

《スカパー! 30周年》スカパー!×ザ・シネマ 映画「シュリ」上映会&トークイベント 【Filmarksリバイバル連動企画】8月18日(火)開催!応募はこちら

放送情報

JSA
放送日時:2026年8月23日(日) 15:15~
チャンネル:ザ・シネマ(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

最新の放送情報はスカパー!公式サイトへ

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