パートナーの浮気に気がついてしまったとき。それだけでもショックなのに、もしも相手があなたの顔見知りだったら……衝撃は相当なものですよね。


今回はそんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。


「あなただったの?!」夫の不倫現場に突撃したら…相手が“見覚...の画像はこちら >>

地方暮らしから都会に戻ってきた結婚4年目

野村沙穂さん(仮名・31歳)は、夫の昌也さん(仮名・36歳)と結婚して4年目になります。

「結婚してわりとすぐに地方に転勤になって、最近やっと都内に戻ってきました。知り合いの全くいない地方暮らしはしんどいことも多くて、ある意味試練でしたが……逆に昌也とは支え合うことができて、絆は深まったんじゃないかなと思いますね」

沙穂さんは都内在住の友人と再会したり、久しぶりに以前よく通っていたお気に入りの飲食店を訪れたりと、都会生活を満喫していました。

「ですが昌也は『やっぱりこっちは人が多くてクラクラするな。すっかり地方の閑散とした感じに慣れてしまったから疲れちゃって』といまいち元気がなく、やたらと早い時間に眠るようになってしまったんですよ」

そんなある日、沙穂さんの友人・舞子さん(仮名・30歳)から連絡が来ました。

友人からのLINEの内容に動揺

「最近うちに引越し祝いを持って遊びに来てくれたばかりの舞子が、電話で『もしかして今◯◯ホテルにいる?』『さっきロビーで昌也さんを見かけたから一緒かなと思って』とLINEしてきたんです。サーッと血の気が引きましたね。だってその日、昌也は『今夜は残業で遅くなるから』と言って出て行ったし、そのホテルと昌也の職場は全く近くないし。嫌な予感で胸がいっぱいになりました」

とりあえず舞子さんには、動揺を悟られないようにお茶を濁すような返信で誤魔化すと、沙穂さんは頭を抱えてしまいました。

「もしかしてホテルで仕事の打ち合わせとかしているのかな? と前向きに考えようとしましたが、そんな話は一度も聞いたことがなかったし、とにかく胸騒ぎがして。居ても立ってもいられない気持ちになった私は、とりあえずそのホテルまで行ってみることにしたんです」

そしてホテルのカフェラウンジでコーヒーでも飲もうかとキョロキョロしていると、エントランスから入ってくる昌也さんの姿が目に入ってきたそう。

「しかも20代前半くらいの若い女性と手を繋いでいて……ショックで一気に動悸が激しくなり、息苦しくなってきました。さらにその女性の顔を見て驚いてしまって」

「あなただったの?!」女性の正体は

その女性はなんと、地方転勤のときに近所にあった、コンビニエンスストアの店員さんでした。

「いつも笑顔で私に挨拶してくれて、たまに雑談なんかもしていたのではっきりと覚えていました。
まさかあの子と昌也がデキていたなんて、全く想像もできませんでしたね」

「あなただったの?!」夫の不倫現場に突撃したら…相手が“見覚えのありすぎる女性”で怒り倍増
夫がコンビニ店員と
そして沙穂さんが昌也さんの妻であることを知りつつ、その女性が昌也と不倫しながら平然と私に笑顔で接客していた事実に、腹が立って仕方がありませんでした。

「きっと内心『お宅の旦那さんが私に夢中なことに気がつかないんだ? 鈍感おばさん』とか思って、せせら笑いながら私と雑談していたんだろうな……なんて妄想とムカムカが止まらなくて。そしてそんな女に引っかかる昌也もありえないと思いました」

最近の昌也さんは元気がなく、地方を懐かしむようなことばかり言っていたのは、その女性と遠く離れてしまったからだった。そう気づいた沙穂さんは怒りが溢れて止まらなくなりました。手を繋いでいる2人の間に割り込み「どういうこと? 説明してもらえるかな」と囁きました。

「慰謝料を払う準備だけお願いします」

「昌也はものすごく焦っていましたが、その女性は落ち着いたものでしたね。その後、ホテルの部屋で話し合いをしたのですが、昌也たちはなんと2年も前から不倫関係だったことが分かり、もう絶望というか諦めに近いような気持ちになってしまったんですよね」

もうどうでもよくなってしまった沙穂さんは「もう離婚するので後はご勝手に。慰謝料を払う準備だけよろしくお願いします」と部屋を出ようとしたそう。

「あなただったの?!」夫の不倫現場に突撃したら…相手が“見覚えのありすぎる女性”で怒り倍増
離婚
「そしたら昌也が『離婚だけは勘弁してくれ! この子とは別れるしもう絶対に不倫なんてしないから』とすがりついてきたので、はぁ? って感じでした。そっちが裏切ってきたくせに意味が分からないですよ。そのとき、ふと女性の方を見たら、相当ムカついたような顔をしていましたね」

この騒動で唯一、気持ちよかった瞬間は

昌也さんを無理やり振り払い、なんとかエレベーターに乗り込んだ沙穂さんは急いで帰宅すると、荷物をまとめて家を出ました。

「私の中では離婚一択だったし、一緒に暮らすなんてもう無理だと思ったので。しばらくウィークリーマンションで暮らしながら部屋を探して、一人暮らしを始めたんです」

昌也さんからは何度も復縁を迫る連絡がありましたが、沙穂さんの意志は固く「離婚して」と伝え続けたそう。


「しばらく時間が経って落ち着いたら離婚に応じてくれるかなと思い、今は放っておいています。でも、あの日昌也が『この子とは別れるしもう絶対に不倫なんてしないから』と言っていた時のあの女の怒った顔……あれだけはかなり気持ちよかったですね」と微笑む沙穂さんなのでした。

<文・イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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