アメリカの中にある独立国家、スロージャマスタン共和国の面白い法律
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 アメリカ合衆国の国土の真ん中に、小さな小さな「独立国」があることをご存じだろうか。

 その国の名は「スロージャマスタン人民共和国主権国家連合領土」、通称「スロージャマスタン共和国」。

 もちろん、正式に国際的に承認された国家ではなく、勝手に独立国を名乗っている、いわゆる「ミクロネーション」のひとつなのだが、パスポートやビザ、通貨を発行しているほか、警察や国境警備まで存在しており、本気度がすごいのである。

 また、独自の面白い法律が存在している。クロックスを履いてはならないとか、「さけるチーズ」は必ず裂いて食べなければならない、などだ。

スルタンが治める「スロージャマスタン共和国」

 ではまず、スロージャマスタン共和国の紹介から始めよう。同国の公式ホームページ[https://www.slowjamastan.org/]によると、共和国の概要は以下の通りである。

正式名称:スロージャマスタン人民共和国主権国家連合領土
建国:2021年9月16日
独立:2021年12月1日
指導者:最高指導者スルタン、ランディ・R Dub!・ウィリアムズ閣下
首都:ダブランド

 この国が位置しているのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州インペリアル郡の砂漠地帯のど真ん中である。

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 国土の広さは約44,800平方mとされ、東京ドーム1個分より少し小さいくらい。思ったよりかなり小さいが、それでも13の州に分かれているんだそうだ。

 人口は2万人以上と発表されているが、その大半は国土内に居住しておらず、世界120か国以上に分散しているという。

 政治体制は(ほとんどの日は)独裁制。公用語は英語だが、スペイン語とポルトガル語も公認言語とされている。

 スロージャマスタンに入国するには、ビザの申請[https://www.slowjamastan.org/visa/?utm_source=chatgpt.com]が必要だ。ビザは公式サイトで、氏名や居住国、到着・出発予定日などの情報を入力すると発行してもらえる。

 アメリカとの「国境」には警備隊もいて、許可なく侵入する不届き者を取り締まっている。入管では共和国の「パスポート」にスタンプを押してもらえるよ。

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 そう、もちろん独立国なので、独自のパスポートが存在して、国籍を取得すれば、写真入りの豪華なパスポートを発行[https://www.slowjamastan.org/product/passport/]してもらえるんだ。

 通貨だってちゃんとある。単位は「デューブル」で、ロシアの「ルーブル」にかけているらしい。もちろん両方ネタである。

 なお、スロージャマスタン共和国では国民…というかスルタンすら不在のことが多いため、訪問するのはイベント開催時をおすすめするとのこと。

 もちろん、他の時期にも「国境」までは行けるけども、記念写真を撮って引き返していただくことになるので、もったいないよとのスルタンからのお言葉だ。

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独自に存在するユニークな法律

 国内には消防も警察もあり、スロージャマスタンの安全と法を守っている。なお、以下は法律で固く禁じられているので、訪問の際は気をつけよう。

  • クロックスを履いてはならない
  • 一斉メールに対して「全員に返信」してはならない
  • 「さけるチーズ」は裂いて食べなければならない
  • 電子レンジから食品を取り出す際は「取消」ボタンを押さなければならない

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 特にクロックスへの規制は厳しく、もし履いているのがみつかったら、その場で強制的に脱がせられ、罰としてそのクロックスで頭を叩かれるらしい。

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「建国」したのは世界を旅したDJ

 こんな愉快なスロージャマスタン共和国だが、いったい誰がどんな経緯で建国したのだろうか。

 国家元首の「ランディ・R Dub!・ウィリアムズ閣下」ことランディ・ウィリアムズ氏は、シカゴ生まれのカリフォルニア育ち。

 通称「 R Dub!」あるいは「スロージャムのスルタン」と呼ばれ、もともとスロージャム専門のラジオのDJとして活動している人物である。

 2026年3月に行われた旅行関係のイベントでは、着物姿の日本人女性たちと記念写真をパシャリ。

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 部類の旅好きで、北朝鮮を含む「国連で承認された世界193か国すべての訪問」を人生の目標にしていたのだそう。

 この目標は、2023年5月にトルクメニスタン到着でみごとに達成 したのだが、「194番目の国が欲しくなった」という理由で、自分で国を作ることにしたんだとか。

 世界をめぐる旅の途中で、たくさんのミクロネーションを目にしたことが、スロージャマスタン建国のきっかけになったという。

 国名の「スロージャマスタン」は「スロージャムの国」という意味である。それ以外のジャンルは、ボサノバと90年代ヒップホップを国として推奨しているそうだ。

 そんな国だから、もちろん国歌もこんな感じ。

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 なお、スロージャマスタン共和国の国民になるのは難しくない。Webサイト[https://www.slowjamastan.org/apply/]からオンラインで申請すれば、無料で市民権の申請ができる。

 必要事項は以下の通り。あとはスロージャマスタン共和国のSNS全てフォローする、法律を守る、スルタンに忠誠を誓うなどという項目に同意すればOKだ。

  • 名前
  • メールアドレス
  • 居住国
  • SNSアカウント
  • 志望理由など

 今のところ、最短で48時間、最長だと180日くらいで国籍が取得できるそうだ。

なお、共和国側からの連絡はないので、自分で国民のリストに名前が掲載されているかチェックする必要があるらしい。

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世界に数百もあるミクロネーション

 ところで、スロージャマスタン共和国のようなミクロネーションとは、どのような「国」なのだろうか。

 ミクロネーションとは文字通り「小さな国」を意味しているが、各国政府や関係機関から、国家として正式に認められているものではない。

 いわば「ネタ国家」「なんちゃって国家」であるが、スロージャマスタン共和国のように通貨やパスポートまで発行してしまうなど、全力で「本気の国家ごっこ」をやっているケースが多いイメージだ。

 世界にどのくらいミクロネーションがあるのかというと、はっきりとはわからないとしか言いようがない。

 日本語版Wikipedia[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7]には200件弱がリストアップされているが、この中には現存していないミクロネーションも含まれているという。

 有名なところでは、カラパイアでも以前紹介したシーランド公国や、モロッシア共和国[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD]などが挙げられる。 

 一方、日本ではどちらかというと、「ミニ独立国[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8B%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E5%9B%BD]」という形で地域振興や観光の話題作りを目的に広がった例が多いかもしれない。

 よく知られているのは吉里吉里国[https://kirikirikoku.org/]やイノブータン国[https://inobuta.jp/]あたりだろうか。一時は数百を数えるほどのブームを巻き起こしたが、最近は人気も下火になってきたようだ。

 ネタ国家としてのミクロネーションもないわけではなくて、日本ミクロネーション国際連合[https://mus-micro.jimdosite.com/]という団体もあるみたい。

 ミクロネーションは作ったもん勝ちの、言いだしっべが全てを統べる国家である一国一城の主も夢じゃない。

みんなも独立を目指してみてはどうだろうか。

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References: In this micro-nation in California, emails are banned, and so are Crocs; here's everything to know about Slowjamastan[https://www.hindustantimes.com/htcity/trips-tours/in-this-micro-nation-in-california-emails-are-banned-and-so-are-crocs-heres-everything-to-know-about-slowjamastan-101775548253932.html]

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