青木陽菜、『なのは』シリーズ最新作EDテーマと共に届ける“青...の画像はこちら >>

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作詞・作曲を自らこなし、ライブではギターを弾きながら音楽の歓びに満ちたパフォーマンスを届ける声優アーティスト・青木陽菜。昨年10月リリースの1st Album『Letters』以降、1st LIVEや初ツアーを成功させて活動のギアを上げている彼女が、待望の新作となるMini Album『BLAZE』を完成させた。

『なのは』シリーズの最新作にして、自身も声優として出演するTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』のEDテーマ「Ephemeral」を筆頭に、「ワールズエンドトリガー」「最大幸福度」といった話題のタイアップ曲、朝日(ネクライトーキー)やHIROYA HIRAI(LONGMAN)といったバンドマンからの提供曲を含む全7曲には、“ひなぴよ”の愛称で知られる彼女のロックの衝動と自分だけの音楽を求める感情がたっぷりと詰まっている。その燃え上がる『BLAZE』の核に迫る!

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

内に秘めた音楽への情熱とライブの熱気が生んだ新作『BLAZE』

――2023年3月にアーティスト活動を開始してから3年が経ちました。ここまでの活動を振り返って、どんな時間になっていますか?

青木陽菜 とにかくあっという間でした!もともと声優の活動をやりながら、どこかのタイミングで音楽活動もできるといいなとは思っていたのですが、まさかこんなに早いタイミングでその夢が叶うとは思わず。これまでいろんな活動やライブをさせていただいて、まだ3年しか経っていないことに驚くくらい、目まぐるしくも濃い時間を過ごしています。始めた頃からずっと楽しく取り組めていて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

――アーティスト活動を始めたことで自分自身の変化や成長を感じることもあるのでは?

青木 表舞台に立つ機会が増えたのは自分にとって大きいです。アフレコでも現場に立って初めてわかることがあるように、ステージでお客さんの前に立つことでしか得られないものがあると思うんです。いくら一人で練習したとて、お客さんの反応がないと、どう伝わるのかがわからない。だからこそ現場に立つことが大事だなと感じることは多いです。

――ファンの方の反応から得るものが多いと。そういえばSNSにリリースイベントでの青木さんの様子をファンの方が撮影した動画がよく流れてくるのですが、すごくフレンドリーにファンと接していますよね。

青木 はい(笑)。私はリリースイベントなどでお客さんと近くでお話ししたり、CDを直接お渡しする機会も多いのですが、そもそもファンの方と直接お話するのが楽しくて大好きなんです。

ダイレクトに意見や感想をいただけるのがありがたいですし、きっと応援してくださっている方にしてもしゃべれるのは嬉しいと思うので、どちらもWin-Winの良い関係でやらせてもらっています(笑)。

――青木さんは5歳の頃から13年間クラシックピアノを習っていたそうですが、やはり音楽は身近な存在なのでしょうか。

青木 そうですね。音楽は子供の頃からずっと楽しいです。大学では声楽を学んで、今はギターと歌なので、ルーツのピアノとは違うところにはいますが、アコギで弾き語りながら歌うのも、別のバンドでエレキギターをがっつり弾くのもすごく楽しくて。もともと音楽に対しての興味の幅が広いので、全部楽しく取り組ませてもらっています。

――そんななか、今回のMini Album『BLAZE』では、アーティスト・青木陽菜のどんな一面を表現したいと思いましたか?

青木 まず、昨年にリリースした1st Album『Letters』が自分の自己紹介的な作品、「青木陽菜はこういう音楽をする人です!」というのをお伝えするような内容だったのですが、今作はタイアップ曲も多くあるなかで今までとはまた違ったタイプの楽曲も収録しつつ、全体としては「ライブでお客さんと一緒に楽しみたい」という思いを軸に楽曲を制作しました。『Letters』から『BLAZE』までの間に1st LIVE(“青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」”)やツアー(青木陽菜 LIVE TOUR 2026「衝動ROCK」)を経験して、ファンの方にも「ひなぴよはライブが楽しい」という印象がついてきたと思うので、ライブで盛り上がれる楽曲もありつつ、新しい一面も見せられる作品になりました。

――1st LIVEの以前にも、イベントなどでライブは行っていたわけですが、青木さんにとってライブの経験は大きいのでしょうか。

青木 自分はずっとバンド音楽とライブハウスという空間が好きで、特に300~400人くらいのキャパのハコでライブを観るのが好きなんです。その場にいるみんなと近い距離で一体になって楽しむ空気感がすごく好きだったので、1st Albumのリリース前に「Pre-Piyo-Sound」というタイトルのイベントで3回、ライブハウスでそういう活動をできたことがすごく嬉しかったですし、その経験があったからこそ1st LIVEではいいものを作れた感覚があって。そんななかで、やっぱりお客さんのノリや反応を見ていると「あ、こういう曲も好きそうだな」というのが見えてくるんですよね。

それと私が好きな曲調をミックスして楽曲を制作すると、やっぱり反応が良かったりするので(笑)、「やっぱりいいよね!私もこの曲好きなんだよね」って同じ気持ちになれるのが嬉しいです。

――その経験が今作の制作にも活かされているわけですね。ちなみにタイトルの『BLAZE』にはどんな想いを込めたのでしょうか?

青木 先に収録曲を固めていくなかで、「Ephemeral」のタイアップ作品になるTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』は“炎”や“燃える”というテーマがあったり、「ワールズエンドトリガー」もわかりやすく盛り上がれる熱い楽曲というのがありまして。なおかつ私自身、音楽活動に対してのメラメラと熱く燃える気持ちがあるのですが、「音楽をがむしゃらに頑張っていくぞ!」と表に出すタイプではなくて、どちらかと言うと「赤い炎」よりも「青い炎」、静かに情熱を燃やすタイプなんです。それに「BLAZE」は英語で「輝く」という意味もあるので、私もステージ上で輝いていたい!という意味も含めて、このタイトルにしました。アニメのタイトルも『Gun Blaze Vengeance』で「BLAZE」が入っていますし、「FIRE」よりも「BLAZE」のほうが響きもかっこいいので(笑)。

――なぜ、音楽への情熱を表に出さないんですか?

青木 ちょっと恥ずかしさというか照れみたいなものがありまして……(笑)。あまりがっつき過ぎても、それが叶わなかったときに「ダサい」と思われるのも嫌なので、自分の中で保険をかけてしまうところがあるんです。しれっとこなすのがかっこいいと思っているので。でも、裏では「もっとお客さんと楽しいことをしたいなあ」とか「こういう楽曲を歌いたいな」とか、いろいろ考えています(笑)。

――過去のインタビューでも、あまり自分のことを話すタイプではない、とおっしゃっていましたよね。

青木 そうなんです。

直接言葉にしては伝えないけど、歌の中でなら言える、みたいなところがあって。私は作詞・作曲もやらせていただいているので、特に作詞では如実に、私が音楽に対してどんな想いを持っているのか伝わると思うんです。以前にファンの方から、私の書いた歌詞を「好きです」と言われたことがあって。私は聴いてくれる人への共感を意識して歌詞を書くことはなくて、あくまでも自分が思っていることや伝えたいこと、表現したいことを形にするのですが、時折、私の書いた言葉に刺さってくれる方もいるみたいなんです。

――それは例えば?

青木 初めて作詞・作曲した「wantの感情」の2番の歌詞に“いつもは刺さる音楽さえも 届かない 足りない?”というフレーズがあるのですが、「自分がへこんでいる時に、その歌詞が気持ちと重なってグッときました」と伝えてくれた方がいて。私は音楽を聴いていて歌詞が刺さる体験があまりなかったので、私の音楽がふとした時に誰かの心に歌詞として刺さることもあるんだと思って、それって素敵なことだなあと気付きました。

――歌詞が刺さる経験はあまりないんですね。

青木 私は基本的に楽曲から聴くタイプの人間だったので。最近は自分でも歌詞を書くようになったので、改めて他のアーティストさんの楽曲を聴きながら「素敵な歌詞だなあ」とか「これは私には書けない……!」と勉強するようになりました(笑)。

『なのは』シリーズとの出会いがもたらした、刹那の感情を迸らせた歌

――ここからは『BLAZE』収録曲について詳しく聞いていきます。まずは先ほど話題に出たTVアニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』のEDテーマ「Ephemeral」。タイアップのお話をいただいた時の感想はいかがでしたか?

青木 もう、嬉しいを通り越してびっくりでした(笑)。『なのは』の新しいアニメシリーズが始まることにもワクワクしましたし、そのEDテーマを自分が担当させていただけるなんて夢にも思っていなくて。

『なのは』のアニメシリーズの主題歌と言えば、水樹奈々さんと田村ゆかりさんが担当されている印象が強いので、「このビッグタイトルに私が……!?」と思って。突然「魔法少女になってください」と言われるくらい驚きました(笑)。

――アハハ(笑)。この曲は青木さんが歌唱だけでなく作曲もしていますが、制作はどのように進めたのでしょうか?

青木 まず私が楽曲を制作して、その後にアザミさんに作詞をしていただきました。で、これは声優あるあるなのですが、アフレコに参加している声優さんは、先の展開を知ってしまうとお芝居に影響してしまう可能性があるので、物語の先の展開を教えてもらえないことがよくあるんです。私は今回、古寺ユズ役の声優としても参加しているので、ストーリーについてはふわっとした概要までしか教えてもらえず、いただいた楽曲イメージの素材から読み取って、最大限に表現したメロディを提出しました。

――ちなみに作曲作業はどのように行うのでしょうか。ピアノ?それともギター?

青木 私はアコギと鼻歌で作ります。今回は壮大な雰囲気や切なさを入れたかったので、サビに高い音を入れて声のレンジを広めに作ることで、切なさを表現できるようにしました。自分で曲を作って歌う場合、得意な音域がわかっているからこそ、いい声の成分が出るキーを使って曲を作ることができるんです。なので「ここでこの高さのメロディを使ったらグッとくるはず」というのは意識して盛り込んでいます。特にサビの音が一番高くなるところは、私の場合、裏声だと綺麗に出せる高さにしていて、感情も入れやすいメロディにしています。

――自作自演家の強みですね。作詞のアザミさんは1st Album収録の「マズルフラッシュ!」でもご一緒していましたが、今回はどんなやり取りがありましたか?

青木 アザミさんは抽象的な表現が得意で、でも深掘りしていくとちゃんと意味がわかる歌詞を書かれる方という印象がありまして。今回はアニメのシナリオを全部読まれたうえで作詞したということで、私もアフレコを全部終えた後に改めて歌詞を見ながら「Ephemeral」を聴いたら、「えっ!めっちゃ『なのはガンブレ』の曲だ!」となりました(笑)。「この歌詞ってあのキャラクターのこと?」とか「これはあのシーンのことかも」みたいな感じで、パズルのピースが合わさっていくような感覚になって。感動して自分の曲なのにウルッときたのを覚えています。

――例えばどんなところに作品との寄り添いを感じましたか?

青木 サビの歌詞に“銃声”や“炎”という、主人公の(久瀬)シイナを象徴する言葉がわかりやすく入っていますし、シイナの熱い性格や心の燃える様子がすごく表れているなと思います。“二人知らずに交わりまた離れる”というフレーズも、シイナと(夜海)トワのことが浮かびますし……。他にもまだ詳しくはお話できませんけど、2番の歌詞にも「もしかしたらこれはあのキャラのことなのかも……?」と思う部分があって。いろいろと深い考察ができそうな歌詞になっていると思います。

――作曲する時に切なさを意識したというお話ですが、歌詞にもどこか哀切感が滲んでいますよね。

青木 強く生きようとしているけど、やっぱりどこか脆い。そういう人間の繊細な心模様が緻密に描かれていますよね。

もちろん作曲の時点でエモーショナルになるように意識していましたが、歌詞が合わさることでよりエモーショナルになりました。レコーディングではアザミさんがディレクションもしてくださったのですが、普段の私なら地声でガッと歌うところを「そこはあえてウィスパーにしてください」と言われて歌ったら、そうすることでより切なさを表現できたんです。アザミさんはシンガーソングライターなので、やっぱり自分で歌う方のディレクションは説得力があるなと改めて思いました。

――全体としてはどんなイメージで歌ったのでしょうか。

青木 “炎”だったりとか、誰かを守ること、壮大なイメージを浮かべて歌いました。これまでの私の楽曲は自分の楽しい気持ちを表現することが多かったのですが、この楽曲はキャラクターの人生を背負うような意識で、それを歌に投影して表現するように心がけました。シイナだけでなく、私がキャストを担当しているユズや彼女が所属する魔人狩りチーム、作品に登場するいろんなキャラクターの想いを乗せています。

――情熱と悲哀を併せ持った、まさに“青い炎”のように静かに燃え上がる歌声が印象的です。

青木 ライブでは自然とテンション高く歌えるのですが、レコーディングだと冷静になってしまうのが自分の中の課題としてずっとあって。でも、いろんな楽曲をレコーディングしていくなかで吹っ切ることを覚えたからこそ、この曲を歌うことができました。レコーディングの場合、ピッチは後から修正することができるのですが、私は「ピッチは正しく歌わなくちゃ……!」という真面目な部分がどうしても出てしまうんです。でも、アザミさんやRhythmic Toy Worldさんに楽曲提供していただいた時に、ご本人がディレクションしてくださったのですが、皆さん普段から自分で歌っている方たちだからこそ「こういう歌が欲しい」という理想が明確にあって、それを上手く引き出してくれるんです。それが私の新しい引き出しや手札になって、成長に繋がったのかなと感じています。

――ニュアンスの表現や感情を優先した歌い方を学んだと。この曲でもDメロの“今なら羽のようだと思えるの”のところはすごく感情が乗っていますよね。

青木 ありがとうございます!私、本来であれば、あそこのロングトーンは歌い癖としてビブラートを付けていたと思うんです。でもアザミさんはそこを「真っ直ぐでいい」とディレクションしてくださって。逆に私は苦戦したんですけど、完成した音源を聴くと刺すようなロングトーンになっていて「ここは真っ直ぐで良かった!」と思いました。客観視やディレクションの大切さを学びました。

――ラスサビにかけてさらに感情の乗り方が激しくなって、がなりのようなアプローチもインパクトがありました。

青木 1番・2番・ラスサビと進むにつれて情熱的になっていくように表現しました。1番とラストのサビは歌詞の内容が同じなのですが、ラスサビはクライマックスということで思い切り吹っ切って歌っています。この曲はツアーでもすでに歌っているのですが、その時にライブならではの感情の出し方になることを感じて。レコーディング時はまだアフレコは終わっていなかったのですが、今は全部録り終わったので、よりキャラクターの気持ちを歌に乗せられるようになりましたし、ライブではさらにパワーアップした歌が聴けると思います。

――もう一度レコーディングし直したらまた別の歌になりそうですね。

青木 感情が溢れすぎて泣きながら歌っちゃうかもしれないです(笑)。

――ちなみに「Ephemeral」というタイトルにはどんな印象をお持ちですか?

青木 「Ephemeral」は英語で「刹那的な」という意味なのですが、シイナの妹の名前がセツナなんです。

――そういえば……!それを踏まえて聴くと、さらにグッとくる曲ですね。

青木 オタクはそういうのが大好きですからね(笑)。

――確かに(笑)。改めて、ユズ役の声優として、今回のアニメの魅力や見どころもお聞かせいただけますでしょうか。

青木 ユズ役としては、やっぱり魔人狩りチームの魅力を皆さんに知ってほしいです!それぞれいろんな能力を持っていて、トワと一緒にとある目的のために戦っているのですが、みんなかわいいルックスなんですけどめちゃくちゃ強いんです。私が演じるユズは「扉」と「鞄」の能力を持っていて、空間接続や物品の収納・運搬ができるということで、魔人狩りの便利屋担当です(笑)。もちろんなのはちゃんやフェイトちゃんといったお馴染みのキャラクターも登場しますし、個人的にも、今また二人を新しいアニメで観られるのがすごく嬉しいです。昔からの『なのは』シリーズのファンの方は、きっとシイナとトワを見ていると、どうしても昔のなのはとフェイトのような関係性を重ねてしまうと思うんです。だからこそ第3話でシイナとトワが出会って仲良くしているシーンは「かわいい……けど!この後、もしかして……?」って想像が膨らむと思います(笑)。

――アフレコでは、なのは役の水樹奈々さんやフェイト役の田村ゆかりさんとご一緒できましたか?

青木 もちろんいらっしゃいました!ミーハーじゃないですけど「本物だ……!」と感動してしまいました(笑)。あの「高町なのはです」というセリフをマイクや画面を通さず生で、自分の鼓膜で聴くことができて。「なのはだー!」ってオタク心がくすぐられました。嬉しかったなあ。

――『なのは』シリーズは以前から触れていたのですか?

青木 はい。だってオタクの好きな設定がたくさん盛り込まれているじゃないですか。すごくぶっ刺さっていました(笑)。

――青木さんは先日、TVアニメ『魔法少女リリカルなのはA’s』OPテーマとして知られる水樹奈々さんの代表曲「ETERNAL BLAZE」をYouTubeでカバーしていましたよね。

青木 今回『なのは』シリーズとご縁ができたということで歌わせていただきました。「ETERNAL BLAZE」は『なのは』の楽曲としてはもちろん、奈々さんの楽曲として、アニソン全体を代表するくらい有名な楽曲ですし、私は上松(範康)さんの書く楽曲が好きなので、メロディや楽曲の雰囲気を含め昔から大好きな曲なんです。カラオケでは歌っていたのですが、まさかこうしてカバー動画を出させていただけるとは思わず、すごく嬉しい機会になりました。

――炎のように赤いセットをバックに歌っていました。

青木 奈々さんは「ETERNAL BLAZE」のMVで白いワンピースを着ているのですが、私もそれに合わせて「ワールズエンドトリガー」のMVで着ていた白いワンピースを着ることができて嬉しかったです。私、今回カバーするにあたって、YouTubeに上がっている奈々さんの「ETERNAL BLAZE」のライブ動画を隈なくチェックしたんです(笑)。歌い方から動きまで研究したうえで歌わせていただいて。しかもアレンジはElements Gardenの日高勇輝さんに担当していただいて、本当に光栄なカバーでした。

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いつまでも変わらず大切にしたい、自分とファンへの真っ直ぐな想い

――続いて本作が初出の新曲3曲についてお聞かせください。「恥ずかしながら踊らせていただきます」はネクライトーキーの朝日さんが楽曲提供した、ポップなバンドチューン。

青木 ネクライトーキーさんの楽曲も以前から聴いていたので、「めっちゃネクライトーキーさんっぽい!」と思って嬉しくなりました。アーティストさんに楽曲を書いていただく場合、そのアーティストさんの色が強い方が嬉しいんです。すごくキャッチーだけどメロディはトリッキーで、いろんな方に気に入っていただけるんじゃないかなと思います。

――朝日さんはXで「マネージャーさんから『歌上手いのでどんだけ難しくても歌えます』と言われたのでほんとに難しカッコイイ曲作りました」とポストしていましたね。

青木 そうなんです(笑)。朝日さんにディレクションしていただいた時も、自分の中でも攻めた曲を作ったとおっしゃっていました。どんなテンション感で歌ったら歌詞とマッチするか、相談しながら楽しく歌わせていただいて。この曲は“かっこいい”よりも“かわいい”に振った方が楽しくてコミカルになると思いまして、そういうアプローチで歌いました。

――冒頭の“せーの”もすごくかわいかったです。先ほどの「Ephemeral」とは対照的な歌い方ですが、青木さん的にはこういうかわいい歌い方も得意分野なのでは?

青木 得意です!私は声優さんの楽曲もすごく好きなので。なにせ声優さんは声がいいので、どんな曲でも魅力的になるじゃないですか。

――青木さんもそうですけどね(笑)。

青木 ありがとうございます(笑)。でも、この曲はキュートだけど歌詞はちょっと悶々としている感じがあって。そのちぐはぐな感じがいいと思うんですよね。元気になりたいから音楽を聴いたりライブに行く人が多いと思うのですが、全部が全部元気な感じだと疲れてしまう人もいると思うんです。どこか晴れない気分、むしゃくしゃすることがあっても、歌って踊って楽しくなっちゃう、みたいな寄り添い方がこの曲でできると嬉しいです。

――「OVERLAP!!」はLONGMANのHIROYA HIRAIさん提供の青春パンクなナンバー。ツアーでも披露済みですが、どんなイメージで制作してもらった曲になりますか?

青木 LONGMANさんからは今回、「最大幸福度」と「OVERLAP!!」の2曲をご提供いただいたのですが、先に出来上がった「最大幸福度」はドラマ(『スモークブルー雨のち晴れ』)のタイアップ曲ということでミドルテンポの楽曲でした。個人的にLONGMANさんはライブも観たことがあって、明るくてメロコアパンクみたいなイメージが強かったので、そういう曲調で、なおかつ私が歌ってもライブで一緒に盛り上がれそうな曲として「OVERLAP!!」を作っていただきました。

――歌詞も、音楽の楽しさを理屈抜きで伝えるような真っ直ぐで熱い内容になっています。

青木 歌詞の第一稿をいただいた時、真っ直ぐでいいなと思ったのですが、私にはない方向のネガティブも入っていたので、「私はこういう想いで音楽をやっていて……」という文章を書いてお送りしたんです。そうしたら平井さんから「めちゃめちゃ音楽に向き合ってくれてありがとうございます!何かあったら遠慮なく言ってください!」と熱いメッセージを返してくださったのがすごく嬉しくて。結果、私の想いを汲み取ってくださって、自分の気持ちを真っ直ぐ歌に乗せて伝えられる曲になりました。

――その自分の想いが乗ったポイントは?

青木 やっぱり「いろんな人に音楽を届けたい」という想いです。私は東京を拠点に活動していますが、海外や遠方から来てくださる方もいますし、音楽ってどこでも聴くことができるので、きっと私の音楽を励みに頑張っている方がいろんなところにいると思うんです。だからこそリリースイベントではいろんな地方に行くようにしていますし、同じところでライブをしても、そこには必ず初めて聴きにくれる方もいるので、毎回「ちゃんとあなたに届けに来ましたよ」という気持ちで歌っていて。そういう気持ちを込めて歌える素敵な曲になりましたし、ツアーではいろんなところを回るのが決まっていたので、特に“君の街まで届くように”という歌詞が、今の私にリンクする曲だなあと思います。

――そして「mirror」は青木さんが作詞・作曲した、ゆったりしたテンポのドリームポップ的なナンバー。

青木 この曲はアーティスト活動を始めて3年、目まぐるしく毎日が過ぎていくなかで、自分の好きなことや自分の姿形を見失わないように書いた曲です。ありがたいことにやるべきこともたくさん増えてきて、「いっぱいいっぱいになりそう……!」となることもあるのですが、そういう時に「大丈夫、ひとつずつゆっくりやっていこう」と言い聞かせるような曲にしたくて。私に限らず、学校やお仕事で大変な人たちの横にいて「大丈夫だよ」と寄り添えたらいいなと思って作りました。

――タイトルの「mirror=鏡」のモチーフはどこから?

青木 この曲は今回のMini Albumの制作で最後にできた曲なのですが、先にビジュアル撮影を行ったなかで、鏡を使った写真があったんです。その写真を見た時に「あ、この感じ、今作っている曲に合いそう」と思って、そこから着想を得て作りました。「忙しない毎日の中で自分を忘れない」という意味でも、“鏡”は自分を見つめるための道具でもあるので、マッチしていいなあと思いまして。

――青木さんが、あわただしい日々の中で大切にしたい想いは?

青木 この先、時間の経過と共に自分の見せたいものや見られたい姿が変わっていくと思うのですが、やっぱり「自分の好きなことをする」という根本の部分を大切にしたくて。誰かに媚びたり「この層に刺さるような曲を書こう!」と考えるのではなく、自分の好きなことを変わらずやっていきたいです。ありがたいことに、私は今までの活動も、この作品でも、ずっと好きなことをやれていて。最初に自分で作詞・作曲した「wantの感情」もいまだに今の自分に刺さるので、私の気持ちは変わらないなって思います(笑)。人は成長するものなので、昔に書いた歌詞なんて感じ方も変わると思うんですけど、「wantの感情」は本当にずっと変わっていなくて。

――「wantの感情」はどんな想いで書いたのですか?

青木 最初に書いた曲ということもあって、自分の音楽に対する姿勢を歌詞にしました。「私はこういうことがしたくて、音楽でこういう風に楽しみたくて、届けたい」という所信表明みたいな。それがいまだにブレていないのは自分でも嬉しいです。

――自分も「wantの感情」は大好きで、青木さんの心の内の想いや求めているものがビシビシ伝わってくる曲だと思うんですよね。今日話を聞いて改めて思いましたが、青木さんは内側に熱いものを持っていて、それが一番出ている曲なのかなって。

青木 実は熱い人なんです(笑)。内に秘めている想いの熱さは、ライブを観てもらえるとわかると思います。

――それと青木さんの楽曲には“青”というワードの入ったものが結構ありますよね。「mirror」の歌詞にも“「夜空が青いね」あの日”とあって。

青木 “青”は自分らしさが出る色だと思っていて。どこかクールな部分を感じさせるところを含めて素敵な色ですし、自分の名前の中にも入っているので、これからもそのイメージは大事にしていきたいと思っています。自分としてもしっくりくる色なので。

――そんな青色の炎を宿した新作『BLAZE』を携えて、9月26日にはワンマンライブ『青木陽菜 LIVE 2026「Blazing Pit」』がZepp DiverCity (TOKYO)で開催されます。本公演ではツアーも一緒に回ったバックバンドのHINAPIYO BANDに新しくキーボードが加わるそうですね。

青木 HINAPIYO BANDは「Pre-Piyo-Sound」の頃からずっと同じメンバーなのですが、皆さんライブ経験の豊富な方なので、ライブが終わった後に反省会として音楽的なアドバイスをみんなで話し合えることがすごく有意義ですし、私はやっぱりバンドの音楽が好きなので、私を含む4人だけの音で、同期に頼らず重厚なバンドサウンドが作れていることに感動を覚えるんです。そんななか、今年の5月に出演したDIALOGUE+さんとの対バン(“DIALOGUE+Festa!! DAY stage -Collaboration with リスアニ!-”)では、DIALOGUE+さんの箱バンドの演奏でやらせていただいたのですが、そのバンドにイマジュン(今井 隼)さんがキーボードでいらっしゃって、それがめちゃくちゃ良かったので、ひなぴよチーム内でも「キーボードほしいよね!」という話になったんです。9月のワンマンではキーボードが加わることでさらに表現が広がると思いますし、生演奏だからできる感動を届けられたらと思っています。私は声優のフィールドにいるので、ファンの皆さんも普段はペンライトを持つのが当たり前かもしれないですけど、ぜひ手を上げたりコブシを上げたり、一緒にクラップしたり、ライブハウスならではの楽しさを体験していただけたらと思います!

●リリース情報
青木陽菜 Mini Album
『BLAZE』
2026年7月22日(水)

【Blu-ray付生産限定盤】

定価:¥9,900(税込)
品番:BRMM-11057
トールケース仕様 特製三方背スリーブケース付き

【通常盤Atype】

定価:¥2,420(税込)
品番:BRMM-11058
ジュエルケース仕様

【通常盤Btype】

定価:¥2,420(税込)
品番:BRMM-11059
ジュエルケース仕様

<CD>
01. Ephemeral
作詞:アザミ 作曲:青木陽菜 編曲:加藤貴之
アニメ『魔法少女リリカルなのは EXCEEDS Gun Blaze Vengeance』EDテーマ

02. ワールズエンドトリガー
作詞/作曲/編曲:Ryo’LEFTY’Miyata
アニメ『カードファイト!! ヴァンガード Divinez 幻真星戦編』 後半OPテーマ

03. Howling
作詞/作曲:青木陽菜 Rap詞:アザミ 編曲:江口亮

04. 恥ずかしながら踊らせていただきます
作詞/作曲/編曲:朝日(ネクライトーキー)

05. mirror
作詞/作曲:青木陽菜 編曲:岩橋星実

06. 最大幸福度
作詞:真崎エリカ 作曲:HIROYA HIRAI(LONGMAN) 編曲:Naoki Itai
ドラマ「スモークブルー雨のち晴れ」OPテーマ

07. OVERLAP!!
作詞/作曲:HIROYA HIRAI(LONGMAN) 編曲:Naoki Itai

<Blu-ray Disc> ※Blu-ray付生産限定盤のみ
2026年1月9日(金)開催
青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」 LIVE映像
青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」 LIVE オフショットムービー

【青木陽菜 1st LIVE「BLUE TRIP」】
01.wantの感情
02.Shout it out!
03.カラフルエモーション
04.BLUE BUD
05.独奏Showtime
06.天色
07.ダ・カーポ ~奏で舞うメロディー~
08.Colors of You
09.夢浮橋-ユメノウキハシ- band arrange
10.旅路
11.ODD
12.ロック御中
13.マズルフラッシュ!
14.あとがき
En1.メグリメグル
En2.wantの感情
En3.Letters

関連リンク

青木陽菜 公式X
https://x.com/aoki__hina

青木陽菜 STAFF公式X
https://x.com/AokiHina_Staff

BM-ECHOES 公式サイト
https://bm-echoes.com/

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