◆第108回全国高校野球選手権香川大会 ▽決勝 英明7―5高松商=延長10回タイブレーク=(25日・レグザムスタジアム)

 高松商が延長10回の死闘の末、甲子園出場を逃した。

 試合終了後、グラウンドに倒れ込み、悔し涙を流した。

巨人・浅野翔吾外野手の弟・太智(3年)は最後まで戦い抜いた。3点追う6回1死一、二塁。浅野が左前適時打を放ち、反撃を開始。チームは8回までに3点差を詰めると、土壇場の9回には浅野の犠飛で再び同点に。必死に食らいついたものの、延長10回に勝ち越しを許しあと一歩及ばなかった。「最後まで全力を尽くしてやれたのでよかったです」と目を赤くした。

 試合当日の朝、兄・翔吾から6時に電話がかかってきた。父の幹司さんは「試合時間を10時からと間違えてたみたいで早朝にかかってきた。翔吾の方が緊張している」と笑いながら明かした。思わぬハプニングも弟を思う兄らしい一面だ。翔吾は「今まで苦しい思いをしてきたんだから絶対にやり返してくれ」と激励。そんなエールを胸に挑んだ一戦だった。

 4年前の中学2年の夏、兄の雄姿をアルプススタンドで目に焼き付けていた。同じユニホームを着たいと高松商に進学したが、同じ夏の舞台に立つことはかなわなかった。目に涙を浮かべながら「いろいろ支えてもらって3年間やってきたのでありがとうと伝えたい」と尊敬する兄への感謝の思いを口にした。 

編集部おすすめ