◆第108回全国高校野球大分大会▽決勝 大分商6―2津久見(25日・別大興産スタジアム)

 大分商が津久見を6―2で下し、13年ぶり16度目の夏切符を手にした。

 初回に1点を先行されたが、その裏にすぐさま逆転。

4回にも1点を加えると、5回からはプロ注目・最速152キロ右腕の平田玲翔投手(3年)が登板。「リードを保って絶対優勝する」と強気でマウンドに上がり、5回を無安打に封じた。6回には球速150キロもマークした。最後は一ゴロ。一塁手からの送球を受け自らベースを踏んで試合を決めた。「アウトをとった瞬間、本当に実感がなかったが、みんなの笑顔を見て、自分たちが優勝したんだなと本当に嬉しい気持ちになった」と喜びを噛み締めた。

 走り高跳びをしていた父とバレーボール選手として実業団でプレーしていた母を持ち、身体能力も高い。2人の姉も同校でバレーボール部に所属するなど、スポーツ一家で育った。高校入学時に自宅から学校近くの舞鶴市のアパートに移り、母・朋恵さんと1つ上の姉と住み始めた。姉の卒業後、3年生になると同時に朋恵さんと2人暮らしを始めた。家では、野球の話はあまりしないが、メンタル面やチームのまとめ方については相談もするという。「わがまま言っても、自分の食べたいものを作ってくれる。

2年半迷惑をかけたな」と感謝した。 

 スタンドから応援していた朋恵さんは「いつも通りに。3年間の中でつらいこともあったと思う。それをぶつけてほしい」と話すと、こらえていた涙が溢れた。試合後の取材では淡々と質問に答える平田だったが、朋恵さんのエールに応えるように「2年半全力でサポートしてくれたり、親子喧嘩もありましたが、お母さんの存在があったから成長できた。本当に感謝している」と目を潤ませていた。

 聖地への切符を手にし、「大分県は野球が強いことで有名だと思う。津久見や明豊など本当に強いところがいっぱいある。そのチームを代表して行くので、『本当に大分県は野球が強いんだぞ』というのを全国に示したい」と意気込んだ。

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