◆JERAセ・リーグ 阪神1―5巨人(25日・甲子園

 優勝争いで巨人の一番の武器は成長力だ。6回無死で逆方向の左中間へ放り込んだ佐々木の打撃には驚いた。

去年まで0本の打者が今季は7本目。腰の鋭い回転で飛ばす打撃を覚えた感じだ。体が前に流れることなく、踏む込む右足の蹴り返しの力を利用してクルッと回れるようになった。4回無死一、二塁の右越え勝ち越し二塁打も、打ち方が素晴らしいので、ポール際の打球がファウルにならなかった。

 佐々木だけでなく、浦田、笹原、石塚にもいいヒットが出た。練習だけでは決して得られない成長を重ねてる。ベンチが失敗覚悟で若手を我慢して使えているのは「不動の4番」ダルベックの存在があるからだ。4回無死の2戦連続となる同点ソロは左腕・伊原の低めの真っすぐを、完璧にバックスクリーン右に運んだ。夏場を迎えて振りがコンパクトかつ鋭くなっている。まだまだ調子を上げていく気配だ。

 リーグ連覇を狙う阪神は「実績組」の計算できる力がある。巨人はまだ安定感はなくとも、発展途上の選手たちの「プラスα」が、秋にとてつもない勢いを生む可能性がある。

(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)

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