◆第108回全国高校野球選手権茨城大会▽決勝 霞ケ浦9-7常総学院(25日・ノーブルホーム水戸)

 霞ケ浦が春夏計2度の甲子園優勝を誇る名門・常総学院との強豪私立対決を制して、2年ぶり4度目となる夏の甲子園出場を決めた。両校計24安打16得点の乱打戦を制した。

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 笑顔で力を振り絞った。2点リードの9回2死。霞ケ浦のエース右腕・稲山幸汰(3年)は最後の打者に直球を投じた。自己最速を更新する148キロで三直に封じる。霞ケ浦、2年ぶり4度目の夏切符。両手を広げ、仲間と抱き合った。決勝で08、13年と2度激突し、ともに敗れた常総学院を「三度目の正直」で撃破。喜びは格別だった。

 「ピンチでも動じないのが自分の強み。楽しんでやろうと。最後、力入りました」。準決勝まで26回を投げ、防御率0・00と無双。

この日は1点リードの3回1死一、二塁から救援した。本調子にはほど遠く、6点リードの7回には味方の守乱もあり、一挙5失点。6回2/3を10安打7失点と苦しい123球だったが、笑顔でマウンドに君臨した。

 秋春とは別人のいい表情。高橋祐二監督(66)は本人に聞いた。「何をきっかけに明るく笑ってマウンドに立てるようになった? 彼女でもできたか?」。稲山は「ないです」と笑った。

 身長170センチと投手としては小柄だが、指揮官は「精度、強さ…茨城の右腕ではNO1」と断言する。夏限りで野球引退の意向だったが「30%は続けようかな」と大学での継続へ、揺れる思いを明かした。いざ憧れの聖地へ。笑う門には、福が来る。(加藤 弘士)

 ◆稲山 幸汰(いなやま・こうた)2008年5月18日、福島・相馬市生まれ。

18歳。桜丘小1年から桜丘ブラックタイガースで野球を始める。中村一中では軟式野球部。霞ケ浦では1年秋からベンチ入り。2年の秋からエースナンバー。直球の最速は148キロ。スライダー、フォークを操る。170センチ、70キロ。右投右打。

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