◆JERAセ・リーグ ヤクルト2×―1広島=延長10回=(25日・神宮)

 ウィニングボールは届かなかった。ベンチで初勝利を待ち焦がれていた1点リードの9回。

ヤクルト守護神キハダがまさかの失点。それでも、ヤクルト・西舘昂汰投手はチームの勝利に貢献したことが何よりもうれしかった。「目の前のことを一つずつできたので、次もそういう感じで頑張ります」と笑みを浮かべた。

 「緊張しました」という初マウンド。初回2死満塁のピンチを迎えるが、モンテロを147キロの速球で詰まらせて二飛に仕留めた。5回で100球を投げて被安打2、無失点。池山監督は「初登板にしては緊張感がある中、よく投げたと思います。ストレートも149まで出ましたかね。横から見てもシュートとカットかスライダーか、横の変化もどちらに曲がってるか分かるほど変化していました」と評価した。

 23年のドラフト1位で専大から入団も、1年目の24年に右肘内側側副靱帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、育成選手となって25年はリハビリに専念。3年目の今季からファーム・リーグで実戦復帰。7月22日に支配下登録されていた。

本拠地での初登板を「無事に投げられたことが一番です」と笑顔で振り返った右腕。「次が大事になってくると思います」。ウィニングボールをつかむチャンスは、すぐに巡ってくる。

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