『ETFの常識』読み合わせ(4)。ETFで資産づくりを始める...の画像はこちら >>


東証公式の解説本『ETFの常識』を読み解きながら、ETFの基本をひとつずつ押さえていくシリーズです。

<前回記事はこちら>
『ETFの常識』読み合わせ(3) 透明性・商品ラインアップ・流動性のポイント

<発刊のお知らせはこちら>
ETF総合解説本『東証公式ETFの常識(2026年5月版)』 発刊のお知らせ

ETFは、売買して値上がり益を狙う以外にも分配金を受け取ったり、長期の資産形成に活用したり、積立投資でコツコツ続けたりと、さまざまな使い方ができます。



分配金に着目する

投資では、値上がり益だけでなく、配当(分配金)による収入も大切な要素です。ETFを組み合わせることで、定期的なインカムゲインを狙うポートフォリオをつくることも可能です。

分配金をどのくらいの頻度で受け取りたいか、どの程度の利回りを目指したいかは、ご自身のニーズに合わせてETFをポートフォリオに組み込むとよいでしょう。高配当株ETF、REIT ETF、外国債券ETF、カバードコール戦略に着目したETFなどが、比較的分配金利回りが高いETFの例として挙げられます。

『ETFの常識』読み合わせ(4)。ETFで資産づくりを始めるなら?分配金・コア資産・積立投資・NISAで活用


長期の土台となる「コア資産」をつくる

ETFは、長期的なコア資産づくりにも活用できます。ETFは保有コストが低い傾向にあり、長期的な中核資産づくりにも適しているといえます。

資産づくりでは、長期的に安定したリターンを積み重ねることが重要とされています。そのためには、資産の分散や国・地域の分散を意識することが有効と考えられています。国内株式、外国株式、国内債券、外国債券などをETFで組み合わせれば、国際分散投資の考え方を取り入れられます。

サテライト投資でプラスアルファを狙う

安定的な資産づくりを意識しつつ、少し積極的にリターンを狙いたい場合は、コア・サテライト運用という考え方があります。これは、ポートフォリオをコア部分とサテライト部分に分けて運用する方法です。

コア部分では、全世界株式や先進国株式のインデックス型ETF、または複数資産に分散する運用が考えられます。一方、サテライト部分では、例えばアクティブETF、テーマ型ETF、新興国株ETF、業種別ETFなど、特徴的なETFを使ってプラスアルファを狙うといった方法が考えられます。

『ETFの常識』読み合わせ(4)。ETFで資産づくりを始めるなら?分配金・コア資産・積立投資・NISAで活用


積立投資でコツコツ続ける

長期の資産形成では、積立投資も選択肢になります。一定の金額を定期的に投資するドル・コスト平均法により、価格が下がったときには多くの口数を買い、価格が上がったときには少ない口数を買うため、継続することで平均購入単価を抑える効果が期待できます。

ETFでも、対象商品であれば証券会社の積立サービスなどを通じて積立投資が可能です。



NISAで非課税メリットを活用する

NISAでETFに投資することも、有効な活用法の一つです。ETFを含む上場株式や投資信託などの売買益・配当にかかる税率は20.315%ですが、NISAを活用すれば、一定の範囲で税金がかかりません。

ETFは、保有コストが低い銘柄が多いこと、多様な資産に投資できること、小口投資が可能で分散しやすいこと、証券会社の口座1つで取引できることがメリットとして挙げられます。東証に上場するETFの多くは新NISAの成長投資枠で投資可能です。ただし、つみたて投資枠については一部の証券会社を除き取扱いがない状況です。

まとめ

ETFは、分配金を受け取る、コア資産をつくる、サテライト投資でプラスアルファを狙う、積立でコツコツ投資する、NISAを利用するなど、さまざまな形で活用できます。

編集部おすすめ