月10万円の配当金を手にするには、どんな銘柄を選ぶといいか。投資家の配当太郎さんは「配当株投資では、大型株を主軸にして、早めに『株のかたまり』を作ることが重要だ。
新規参入が難しい業種であれば、継続的に利益を生み出す可能性が高い」という――。
※本稿は、配当太郎『仕事をやめるまでに年間120万円の配当金を手に入れる最強の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
■判断に迷ったら「大型株」に目を向ける
配当株投資に取り組む過程で、最も頭を悩ませるのが「銘柄選び」です。
「月10万円の配当金を手に入れるためには、どの銘柄を買えばいいのか?」、「この銘柄に手を出して大丈夫なのか?」など、判断に迷うことが山のようにあります。
本稿では、銘柄選びのコツとポイントに焦点を絞ります。
配当株投資では、大型株を主軸にして、早めに「株のかたまり」を作ることが重要ですが、大型株を選ぶ場合にも、さまざまな迷いが生まれます。
まずは、「大型株選び」の基準をお伝えします。
【ポイント①】参入障壁が高い業種から選ぶ
新規参入が難しい業種であれば、継続的に利益を生み出す可能性が高くなります。
その代表格は、「銀行・金融」、「商社」、「保険」、「通信キャリア」です。
【ポイント②】業界の第1位と第2位の企業を選ぶ
銀行ならば、「三菱UFJ」と「三井住友」、商社でいえば、「三菱商事」と「伊藤忠商事」など、その業界のワンツー企業が有力候補となります。
【ポイント③】3割以上のシェアを持つ企業を選ぶ
業種によって異なりますが、3割以上のシェアを占めていれば、その業種の中で「稼ぐチカラ」のある企業と考えることができます。
【ポイント④】ストック型ビジネスの企業を選ぶ
ストック型ビジネスとは、一度契約したら、契約が切れるまで継続して収入が得られるビジネスモデルの企業で、「保険」や「通信キャリア」などが代表格です。

「銘柄選びで迷ったら、大型株に目を向ける」という意識を持ち続けることが、配当株投資の「迷走」を未然に防ぐことに役立ちます。
■「分散投資」は配当株投資でも有効か
「10銘柄」くらいに絞り込んで持ち株数を増やすことが大事です
配当株投資では、過度に銘柄を分散させても、あまり効果はありません。
持ち株数を増やして、できるだけ多くの増配を享受することが配当株投資の基本ですから、漠然とした不安を解消するために分散投資をすると、それぞれの持ち株数が少なくなるため、期待したほどの効果は得られないものです。
投資対象となる株は10銘柄くらいに絞り込むことが、配当株投資を合理的に進める方法です。
一番の理由は、銘柄数を絞り込み、そこに資金を集中させることで、配当金の受け皿となる持ち株数が増して、増配の恩恵を受けることにあります。
保有する銘柄を絞ることで、「株の管理」が容易になるという側面もあります。
配当株投資を賢く進めるためには、3カ月に一度のペースで発表される「四半期決算」の内容を確認し、企業の現状を理解して、今後の方針を立てることが大切です。
■保有する銘柄を10くらいに絞り込む
私はこうしたルーティンを株の管理と呼んでいます。
数多くの銘柄を3カ月ごとにチェックするのは、時間的にも、精神的にも大きな負担になります。
一社ずつを入念に管理して、結果的に銘柄数が増えたのならば問題はありませんが、あまりにも多くの銘柄を抱え込んでしまうと、株の管理が行き届かなくなって、迷走の原因を作り出すことになります。
保有する銘柄を10くらいに絞り込んで、定期的にチェックを繰り返しておけば、一時的に株価が下がった場合でも、それが業績の悪化が原因なのか、「株式市場の需給よって過剰に売られた」など、外部環境の変化が関係しているのかを把握しやすくなります。
日頃から、自分が株を持っている企業の動向を注視していれば、株価が下がったタイミングを好機と捉えて、前向きな気持ちで買い進めることが可能になります。

■異なる「業種」を組み入れる
配当株投資でも「分散投資」は有効な手段の一つですが、そのアプローチ方法は大きく異なります。
分散投資とは、リスク分散を目的として、数多くの銘柄を持つことをいいますが、配当株投資では、銘柄数を増やすのではなく、異なるセクター(業種)を意図的に組み入れて、業種の数を増やすことが、効果的な分散投資となります。
10銘柄くらいを所有して配当株投資に取り組む場合には、それを特定の業種だけで構成するのではなく、例えば、「銀行・金融」や「保険」、「通信キャリア」など、異なる複数の業種を組み入れることがポイントです。
これらの業種は、現在のようなインフレ局面でも、稼ぐチカラを発揮できるものばかりですから、想定外のリスクを吸収できるだけでなく、配当金ダルマの成長にも大きく貢献してくれると思います。
もう一つ大事なポイントは、購入する株数に濃淡をつけて、投資資金を分散させることです。
持っている10銘柄に均等に資金を投入するのではなく、その配分にメリハリをつけて、増配が期待される銘柄に集中的に資金を投入することが、配当金ダルマの成長を促すことに役立ちます。

----------

配当 太郎(はいとう・たろう)

投資家

学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚める。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。Twitterのフォロワーは7万5000人超。毎日、配当株投資に関する情報を発信している。本書が初の著書となる。

----------

(投資家 配当 太郎)
編集部おすすめ