先日幕を閉じたワールドカップ2026。世界最高峰の舞台で実力を示し、わずか数週間で移籍市場の注目株となった選手が数多く現れた。
今回は『squawka』から、「ワールドカップで評価を高めたことにより、今夏の移籍が噂される10人」を紹介する。
ブラッドリー・バルコラ(フランス)
現所属:パリ・サンジェルマン
ブラッドリー・バルコラは、豪華なフランス代表の攻撃陣において自身の存在価値を改めて証明した。2026年ワールドカップでは全8試合に出場し、4試合で先発。3得点1アシストを記録した。
また所属するパリ・サンジェルマンでも、昨季は公式戦13得点8アシストを記録。国内2冠に貢献しているが、PSGではフヴィチャ・クヴァラツヘリアやデシーレ・ドゥエとの競争が激しく、絶対的な先発とは言い切れない状況でもある。
モハメド・サラーが退団したリヴァプールが後継者候補として関心を示しているとされ、アーセナル移籍の可能性も報じられている。ワールドカップで評価をさらに高めたバルコラは、PSGに残って競争を続けるのか、それともプレミアリーグへ向かうのだろうか。
アユブ・ブアディ(モロッコ)
現所属:リール
18歳のブアディは、今大会で最も評価を上げた若手選手の一人だ。モロッコ代表の中盤で起用されると、年齢を感じさせない落ち着きと判断力を披露した。
特にブラジルと1-1で引き分けた試合では、66本のパスのうち失敗はわずか6本。さらに4度のタックルを成功させ、カゼミーロやブルーノ・ギマランイスら世界のスターを相手に堂々とプレーした。ワールドカップ準々決勝に出場した選手としては、ペレに次ぐ史上2番目の若さだったという。
所属するリールにとっては、今夏彼を引き留めることは非常に難しくなった。
ヤン・ディオマンデ(コートジボワール)
現所属:RBライプツィヒ
ヤン・ディオマンデは、ワールドカップ開幕前から注目を集めていた。RBライプツィヒでは昨季13得点9アシストを記録。スピードと突破力を備えた若手ウイングとして、すでに複数の強豪クラブから関心を持たれていた。
ワールドカップで残した数字は4試合1アシストにとどまったものの、1試合平均のチャンス創出数は90分換算で2.99回、ドリブル成功数は2.72回を記録した。
リヴァプールはすでに獲得へ動いたとされるが、そのオファーはライプツィヒが求める1億ポンド規模の価格には届かなかったという。マンチェスター・ユナイテッドやPSGからの関心も報じられており、本人はフランス移籍を好んでいるとも伝えられる。
ヒルベルト・モラ(メキシコ)
現所属:ティフアナ
ヒルベルト・モラは、メキシコ代表のワールドカップメンバーに選ばれた時点で驚きを与えた。所属するティフアナでの出場はまだ53試合で、国際舞台での経験も限られていた。
しかし2026年ワールドカップの最年少選手としてピッチに立ち、メキシコ代表として史上最年少の大会出場者にもなった。これは100年近くにおよぶワールドカップの歴史上でも6番目の若さだという。
世界大会で見せた技術と落ち着きは、欧州クラブの関心を集めるには十分だった。リヴァプール、レアル・マドリー、バルセロナ、アーセナルなどが獲得候補として報じられている。ただし、FIFAの国際移籍規定により、モラは18歳になるまでティフアナを離れられない。
鈴木彩艶(日本)
現所属:パルマ
日本代表はラウンド32でブラジルを追い詰めたものの、後半の逆転を許して大会を去った。それでも、チームは世界の舞台で高い評価を受けた。その中心の一人がGK鈴木彩艶であった。
大会を通じて90分平均3セーブ、ハイボール処理1.75回を記録。特にグループステージのスウェーデン戦では、4セーブ、4度のパンチング、1度のハイボールキャッチを成功。1-1の引き分けを守り、日本のグループ2位通過に大きく貢献した。
現在はニューカッスル・ユナイテッドやリーズ・ユナイテッドなどのクラブが動向を追っていると報じられている。今夏にプレミアリーグへ向かう可能性もあるのだろうか。
ジェド・スペンス(イングランド)
現所属:トッテナム
ジェド・スペンスは、ワールドカップ期間中に評価を大きく変えた選手だった。トーマス・トゥヘル監督がメンバーに選出した際には、その判断を疑問視する声も少なくなかった。ラウンド32のコンゴ民主共和国戦では苦しいプレーを見せ、批判はさらに強まった。
しかし、そこから見事に立て直した。メキシコ戦、ノルウェー戦、アルゼンチン戦、さらにフランスとの3位決定戦でプレー。左右のサイドバックをこなせる多様性も示し、イングランドの大会終盤の戦いを支えた。
今大会で評価を高めたことによってより多くの出場機会を得られるクラブへ移る可能性もあり、リヴァプール、インテル、エヴァートンが関心を示していると報じられている。
ラヤン(ブラジル)
現所属:ボーンマス
ラヤンは2026年1月にヴァスコ・ダ・ガマからボーンマスへ加入したばかりの19歳。それでもプレミアリーグで15試合5得点2アシストを記録し、カルロ・アンチェロッティ監督からブラジル代表へ招集された。
ブラジルの攻撃陣には、ヴィニシウス・ジュニオール、ネイマール、マテウス・クーニャ、ガブリエウ・マルティネッリら世界的な選手が揃っていたが、彼はそのなかで先発の座を獲得した。
現在、獲得競争で先頭に立っているとされるのがリヴァプールだ。同クラブはボーンマスでラヤンを指導したアンドニ・イラオラ監督を招聘しており、再会の可能性が報じられている。
ブライアン・グティエレス(メキシコ)
現所属:チバス
ブライアン・グティエレスの状況は、わずか7か月ほどで大きく変わった。2025年末の時点ではMLSのシカゴ・ファイアーに所属し、メキシコ代表での出場経験もなかった。それ以前にはアメリカ代表の親善試合に2度出場したのみだった。
その後チバスへ移籍し、メキシコ代表を選択。2026年ワールドカップでは主力の一人となった。グループステージ最初の2試合で先発し、イングランドとの対戦ではハリー・ケインからPKを獲得した。
複数のリーグ・アン所属クラブが関心を示しているとされ、ブンデスリーガのクラブも動向を追っているという。ワールドカップによって欧州移籍の可能性が大きく高まった選手だ。
フォラリン・バログン(アメリカ)
現所属:モナコ
バログンにとっては、ピッチ外の騒動にも巻き込まれた大会となった。ラウンド32のボスニア・ヘルツェゴビナ戦では厳しい判定でレッドカードを受け、その後のベルギー戦では出場停止処分を巡る問題が注目された。
ただ、純粋にプレーだけを見れば、バログンは充実したワールドカップを送った。大会では3得点を記録。最終ラインの背後へ走り込むスピードと、ゴール前での動き出しによってアメリカの攻撃を牽引した。
昨季はモナコで公式戦19得点を記録し、そのうち5得点はチャンピオンズリーグで奪ったもの。クラブチームでの実績も見事なものだ。
現在はPSGが関心を示しているとされ、チェルシーやトッテナムへのプレミアリーグ復帰も噂されている。モナコに残って得点を重ねるのか、それともワールドカップでの活躍を機に再びビッグクラブへ向かうのだろうか。
イライジャ・ジャスト(ニュージーランド)
現所属:マザーウェル
ニュージーランドはグループステージ突破に近づきながら、最後までリードを守り切ることができなかった。最終的にはグループ最下位での敗退となったが、そのなかで評価を大きく高めたのがイライジャ・ジャストだった。
イラン戦では2ゴールを奪い、ベルギー戦でも終盤に一矢を報いた。大会得点数でジャストを上回った選手は、エムバペ、メッシ、ベリンガム、ハーランド、デンベレ、ケイン、オヤルサバルら世界的スターばかりだった。
所属するマザーウェルでも昨季はスコットランド1部で35試合7得点7アシストを記録しており、攻撃の中心として活躍した。
現在はスウォンジー・シティ移籍が近づいていると報じられている。まだ公式発表はないものの、実現すればイングランドで新たな挑戦を始めることになる。
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※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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