【ライブ写真ギャラリー】yosugala 4th anniversary live「progress the night -NHKホール-」
2022年に活動を開始して以来、ロックバンド・AliAのメンバーやPassCodeのプロデュースで知られる平地孝次らが手掛けるエモーショナルな楽曲と、4人4色の歌声が合わさった観る者/聴く者の心を揺さぶるパフォーマンスで支持を広げ、2025年2月には初のバンドセットによるホールワンマンを実現。
夢の国の扉が開く
開演前、1階席にピエロのような恰好をした女性キャストが現れて、観客に飴を配り歩く。これもyosugalandの演出の一環なのだろう。ライブ本編ではどんなアトラクションが待っているのか、ますます期待が募るなか、照明が暗転すると、ミュゼット風のBGMとともに先ほどのピエロを含めた4人の道化師ダンサーたちがステージに登場して、メンバーの「ようこそ、yosugalandへ!」という録音音声に当て振りして開幕をアナウンス。メンバーの紹介を兼ねたオープニングムービーが大型LEDスクリーンに投影されると、そのスクリーンの中央が横に開き、バックライトに照らされてシルエットのように浮かぶ4人の神々しい姿が。赤いショートドレス風の新衣装に身を包んだメンバーたちは、活動初期からの人気曲「indigo」でライブをスタート。スクリーンには大きなお城や遊園地の映像とともに、この日の開演時刻である17時半を指し示す時計のグラフィックが映し出され、その華やかな映像を背負いながら4人はのっけからフルスロットルで力強い歌を届ける。ファンも会場を揺るがさんばかりの大声で合唱。ライブのクライマックスに置かれることも多い本楽曲をトップに持ってきたことからも、力の入りようを感じさせる幕開けだ。
Photo by Masayo
そして動き出した時計の針が夢の時間の始まりを告げると、AliAのメンバーたちが書き下ろしたメジャーデビュー曲「ハルカカナタ」へ。”そのままでいいんだよ””このままがいいんだよ僕は”といった歌詞からは、時の流れとともに移りゆく景色の中で、それでも変わらないyosugalaとしての想い、ファンにとっての”ヨモスガラ道しるべ”であり続けるという、彼女たちの意志と覚悟が伝わってくる。ちなみに同楽曲を作編曲したEREN from AliAは、この日の公演でもバンドメンバーとしてライブをサポート。楽曲の後半でERENとYoichiのギタリスト2名がステージ前のお立ち台に上がってギターを弾き倒す場面もあり、胸が熱くなる瞬間だった。
「みんな踊る準備いい? 全力でかかってこいよ!」(汐見)と呼びかけて始まった「オヒメサマ?」では、ダンサー4人もステージに登場して、きらびやかに光るお城を前にオーディエンスも巻き込んで楽しくダンシング。そこからギャルみ全開の「YOSUGAL伝説」につなげて無敵のポジティブ空間を作り上げると、力強いドラムのイントロを合図にメジャー1st EPの表題曲「No Border」へと展開。彼女たちの持ち曲の中でもとりわけポップな曲調だが、生演奏ならではのアレンジが熱量を上乗せし、メンバーはクルッと回る振り付けに合わせてスカートを舞わせながら笑顔あふれるパフォーマンスで会場にハッピーを届けていく。開幕からここまでの5曲は、新旧の楽曲を織り交ぜながら今のyosugalaらしさをアピールするブロックと言えるだろう。
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熱狂のゾーンへ、夜が加速する
次に彼女たちが案内したのは「yosugalandの中でもっともエキサイティングでスリリングなエリア」(未白)だという”CRAZY PARTY ZONE”。ライトアップされたステージでバンドとダンサーがショウを繰り広げると、「1、2、3、4!」という点呼とともにメンバー4人が1階の客席にサプライズで登場して「ろーるぷれいんぐ」を披露。全方位をファンに囲まれながらファンと同じ目線で、文字通り会場が一体となって”人生”というダンジョンを生き抜くための勇ましい歌を作り上げる。メインステージに戻った4人は、火花が舞い上がるなか、和ロック的な熱を孕んだ「スペードのエース」を朗々と歌い上げて乱世を駆け抜けると、雷鳴のごとき轟音を合図に暗雲が立ち込めるなか、yosugala楽曲のなかでもとりわけダークで刺激的な「マスカレイドナイト」に突入。
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続いては「yosugalandで一番夜景の見えるエリア」という”STARLIGHT TERRACE”。「たくさんの星が私たちの歌声と一緒にみんなを照らす光になりますように」(汐見)と告げると、yosugalaの楽曲の中でもひときわエモーショナルでメッセージ性の強い「コノユビトマレ」を歌う。スクリーンに映るのは夜のテラスと満天の星空。心の中に秘めた迷いや葛藤もすべて星空へと昇華させるような、出会いの奇跡と希望を描いた歌が会場を包み込んでいく。汐見が掲げた指を残りのメンバーが握る締め括りの動きを含め、本公演の中でも心に残る一幕だった。
間髪入れずシャッフル系の「夜更かしして寝坊するんだ」につなげて明日への希望を夜の星に託すと、バラバラの位置にいた4人が徐々に上段ステージに集結していく演劇的な演出を挟み、ドラマチックなバラード「きっかけ」へ。4人横並びで椅子に座りながら歌い始めると、後方にはライトが星のように灯る。yosugalaと言えば歌唱力の高さが売りのひとつだが、この曲ではその持ち味を存分に発揮。
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未来へ続く”FINAL PARADE”
その後のMCで、メジャー2nd EPのリリースと全国15都市16公演を巡るツアー「yosugala TOUR 2026」の開催を告知した4人は、ライブ本編最後のエリアとなる”FINAL PARADE”へ。まずは「何億分の1を」を”僕らはずっとがむしゃらだった”という歌詞通りのひたむきな歌唱で届けると、彼女たちの始まりの曲をアップデートした「prologue(2025)」で会場の気持ちをひとつにしていく。そして「この1年、正直しんどいこともたくさんありました」(汐見)と吐露しつつ、自分たちと会場にいる人たちすべてを鼓舞するように歌った「My Dear」の求心力たるや。〈たとえ何十回何百回つまづいたとしても進め 目印にして 僕らの唄を〉という言葉、ステージの4人からだけでなく会場中から響く歌声が、それぞれの夜を温かい光で照らしていく。
そこから力強くも爽やかな輝きに満ちた「Sparkle」で未来を示しつつ、間奏で汐見が「みんながいてくれたから、今日ここに4人で立つことができました。この1年間、私たちの歌を、私たちの未来を信じてくれてありがとう!一緒に夢見てくれて、ありがとー!!」と思いの丈をぶつけると、「これからもみんなと、この4人で、同じ時を刻んでいけますように」(汐見)と前置きして最後に歌われたのは「四葉のクローバー」。どの一葉が欠けても成立しない、この4年間をともに走ってきた4人だからこそ歌うことのできる、絆と約束の歌だ。yosugalandに夜明けが訪れ一面に花が咲く景色のなかで、4人は1人ずつ歌い継ぎ、サビではユニゾンで四葉のクローバーを表現する。途中で時計の針が巻き戻るとともに4人のこれまでの”想い出”を閉じ込めた写真が次々と映し出される映像演出も感動的で、ラストはステージに四葉のクローバーが舞い降るなか、みんなの中に新しい”想い出”を閉じ込めてライブ本編を締めくくった。ちなみに時計の針が最後に指し示していた時刻は6時22分。
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まだ終わらないyosugaland
だが、yosugalaとの楽しい時間はまだ終わらない。アンコール1曲目「アステリズム」にはとびきりのアトラクションが用意されていた。先ほどの「ろーるぷれいんぐ」では1階席に登場したメンバーだったが、この曲では1階席に未白と君島、2階席に汐見、3階席に黒坂が登場。しかも動画のみ撮影OKということで、会場中が色めき立ちながらも各々のメモリーの中に”最高の景色”を収めていく。とっておきのサプライズを大成功させ、してやったりな表情のメンバーたちは、さらにEREN from AliAがこの日のために書き下ろしたという、まだタイトルも付いていない新曲を披露。夜空のようにきらびやかでエモーショナルなロックに乗せて歌われたのは、”好き”と”嫌い”の間を揺れ動きながらも変わることなく根底にある感謝の気持ち。歌い終えた後のメンバーたちも「青春って感じ」「ここまで爽やかなのは『sailing!!』ぶりじゃない?」と感想を漏らしていた。
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そして最後の挨拶で、メンバーたちは「みんなと出会えたことが一番の幸せで、私の宝物です」(君島)とファンへの感謝の気持ちを伝えつつ、同時にこの1年は「変わらないまま変わっていくことの難しさを痛感」(黒坂)することが多かったと語る。活動の幅が広がるも環境が変化するなかで「ほんのちょっとだけ(ファンの)みんなと歩幅がズレてきてるかも」(汐見)、「自分たち的には足踏みしていた」(未白)と感じる瞬間もあったと素直に告白。傍目からはメジャーデビューして順風満帆に見えるが、彼女たちは未だに迷いながら、もがきながら、4人で肩を組んで一歩ずつ歩を進めているのだ。
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