BE:FIRST / Missing -Music Video- (Move ver.)
哀愁を帯びたアコースティックギターのイントロから、感情の高まりとともに開けていくサウンド。そこに、BE:FIRSTの繊細かつ力強いボーカルと、日本語を軸にした歌詞が響き合う。今回、Rolling Stone Japanでは、BE:FIRSTのMANATO、RYUHEIとジョナス・ブルーによる対談を実施。フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL 22)での共演から約4年を経た再会、「Missing」制作の背景、そして日本語の響きで世界へ届けることの意味を聞いた。
【写真】BE:FIRST×ジョナス・ブルー
ー6月29日に行われたジョナス・ブルーの東京・Zepp Shinjuku公演で、「Missing」を初めてプレイされたそうですね。
ジョナス・ブルー 素晴らしかったです。BE:FIRSTのみなさんが事前にSNSでメッセージを出してくれたので、そこから僕のところにDMがたくさん届いたんです。それで僕も「実は今夜、初めてプレイするよ」というメッセージを出したことで、さらに盛り上がって。ライブ会場でもみなさんからのメッセージ映像が流れたので、その瞬間から観客のみなさんが盛り上がってくれました。
この曲は、最初に少しエモーショナルなヴァイブがあって、そこからだんだんダンスの要素が強くなっていく。その展開に対するお客さんの反応もすごく良かったですし、今日もまたプレイするのを楽しみにしています。
MANATO 僕らも以前、Jonas Blueさんの東京公演を観に行かせていただいたことがあって。そのときは「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」の頃だったので、曲を流していただいたときはめちゃくちゃ盛り上がったというか、ブチ上がりました。
今回は「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」とはまた違って、さっきもおっしゃっていたように、イントロに切なさを感じるエモーショナルなギターがあって、そこから曲の中でどんどん盛り上がっていく展開も含めて、1曲としての完成度がすごく高いなと思っていて。歌を入れる前から、トラックだけで聴いても心を動かされるような、本当に素晴らしいサウンドだったので、それを東京という場所で流していただけて、すごく光栄に思います。
Jonas Blue, BE:FIRST - Dont Wake Me Up (Japanese Version - Lyric Video)
ー2022年にはフジロックのジョナス・ブルーのステージに飛び入りで参加し、「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」で共演しました。あれから約4年が経ちました。前回のコラボレーションと今回で一番大きく違うと感じたところは、どういうところだと思いますか?
RYUHEI 前回は、Jonas Blueさんの「Dont Wake Me Up」にBE:FIRSTが参加する形でしたが、今回は最初からBE:FIRST自身の楽曲として一緒に作ることができた。それがまず嬉しかったです。何よりも、日本語の歌詞の良さを引き出した曲ができたことが、僕にとってはすごく嬉しいなと思います。ジョナス・ブルーさんは日本でも本当に人気がありますし、世界中でポピュラーな存在なので、そういった方と一緒にできてすごく嬉しいです。
ジョナス・ブルー 前回の「Dont Wake Me Up」は、もともと僕がWhy Dont Weとの楽曲として発表した「Dont Wake Me Up」に、BE:FIRSTのみなさんが参加してくれた形でした。一方で今回は、BE:FIRSTのための楽曲として、一緒に向き合うことができた。
前回ご一緒したときから、BE:FIRSTのサウンドや声の質感がすごく印象に残っていて、「また絶対に一緒に何かをやりたい」「今度は彼らのために曲を作りたい」と強く思っていました。プロデューサー/ソングライターとして、彼らの魅力を活かせる楽曲を作りたかったんです。
今回の「Missing」は、「Rise」や「Mama」、「Polaroid」などを一緒に手がけてきたチームと作った曲なんです。最初は英語の曲として生まれましたが、BE:FIRSTのみなさんが日本語の歌詞とボーカルで、自分たちらしい楽曲に仕上げてくれました。だからこそ今回は、本当の意味でのコラボレーションになったと感じています。
Jonas Blue - Rise ft. Jack & Jack (Official Video)
Jonas Blue - Mama ft. William Singe
アコースティックから始まった「Missing」
ーこの曲のトラックやサウンドを作るうえで、どんな感情や景色を思い描いていましたか?
ジョナス・ブルー この曲を書いた日のことは、すごく鮮明に覚えています。ロンドンにある自宅のスタジオで作業していたんですけど、その日は何も浮かばなかったんです。部屋には本当に才能のある人たちが集まっていたのに、その瞬間はまったくヴァイブが生まれなくて。
それで、「もうスタジオを出よう」と言ったんです。幸運にも僕の家にはプールがあるので(笑)、「ギターを持ってプールサイドに行こう。スタジオじゃなくて、外で何かを書いてみよう」と。
すごく美しい瞬間でした。太陽が出ていて、ドラムやベースラインを入れる前の何時間も、ずっとアコースティックな状態で曲を書いていたんです。いつもならスタジオで、マイクがあって、ベースがあって、ドラムがあって、という作り方になるんですけど、この曲はギターだけの、とても削ぎ落とされた、オーガニックでエモーショナルな始まり方でした。
だからこそ、この曲はエモーショナルなんだと思います。面白いのは、後から僕が冒頭のアコースティックギターの部分を変えたんです。でも、みなさんが「いや、そこは戻そう。アコースティックで始めたほうがいい」と言ってくれたんですよね。だからこの曲は、とてもエモーショナルな曲になった。本当に恋しくて、愛している人を思う、アコースティックで感情的な曲なんです。
ーMANATOさんとRYUHEIさんはその曲を受け取って、自分たちはどんな要素を足したいと思いましたか?
MANATO 最初のバージョンが届いた段階で、すでにめちゃくちゃ良かったんです。ただ、僕らは歌って踊るグループなので、最近の自分たちのリリースとのバランスも見ながら、「もう少しこういう要素がほしい」という部分はありました。
ただ、単純にもっとダンサブルにするというよりは、エモーショナルな方向に持っていきたかったんです。ギターのカッティングも含めて、フレッシュな質感はすでにあったので、そこに自分たちの歌でどれだけ感情の色をつけられるか。レコーディングに向けて、そこはかなり話し合いました。
ジョナス・ブルーさんのサウンドに、BE:FIRSTというボーイズグループが乗る意味。そこにどう自分たちらしさを掛け合わせるかを考えながら、何度もコミュニケーションを取って、フィードバックをいただきつつ作っていきました。
RYUHEI 最初のバージョンを聴いたときから、「これはすごくいいな」と思いました。「Dont Wake Me Up」に続く第2弾のコラボレーションとして、自分たちが求めていたものが、すでにかなり理想的な形で表現されていたんです。
こういうサウンドに、エモーショナルだったり、少し泣けるような要素を入れるのはすごく難しいことだと思うんですけど、それがもう完璧にできていた。だからこそ、自分たちは歌のアプローチをどうするかをすごく考えました。キー自体はかなり高かったんですけど、それでもチャレンジして、必ず形にしたいと思っていました。
BE:FIRST
ー「Missing」は、海外のダンスポップの洗練されたサウンドでありながら、BE:FIRSTの日本語の歌、ハーモニー、感情表現がしっかり中心にある曲だと思いました。結果として、K-POPでも従来型のJ-POPでもない、BE:FIRSTとジョナス・ブルーだからこそ生まれた唯一無二の楽曲になっていると感じます。
ジョナス・ブルー この曲はいくつかのバージョンを経て完成しました。もともとはプロダクションを加える前、アコースティックギターだけで始まった曲だったので、僕の中では最初はアコースティックな曲という印象が強かったんです。
でも完成したものを聴いたとき、特にBE:FIRSTのみなさんのボーカルと日本語詞が入ったものを聴いたとき、自分の中で曲の意味が変わりました。僕が最初に思い描いていた感情や着地点とは違うものになったんです。でも、それは最高の形での変化でした。ずっと彼らと一緒に仕事をしたいと思っていましたし、BE:FIRSTが入ることで、この曲は新しい表情を持ったと思います。
この曲には、いろんな性質があります。アコースティックソングとしても成立するし、ダンスの文脈でも機能する。僕のセットの中でプレイすることもできる。1曲の中で、いろんなサウンドを旅していくような曲なんです。それができていることが、とても美しいと思います。
だから、この曲はすごくユニークなサウンドになったと感じています。
ジョナス・ブルー
世界へ向かうBE:FIRSTの日本語表現
ー日本語を軸にした歌詞について、今回大切にした部分はありますか?
MANATO 最近はグローバル展開についても話していますし、実際に去年ワールドツアーをやって、海外の人たちが、僕らが日本語で歌うことに反応してくれる感覚もあったんです。今は、日本語そのものがすごくキャッチーで、海外のリスナーに引っかかってもらえるひとつの要素になっている気がするんですよね。
僕らはメイド・イン・ジャパンのボーイズグループなので、これからもっとグローバルにリーチしていくうえでも、日本語をないがしろにはしたくない。日本語でしかできない表現や比喩、独特な言い回し、日本語だからこそ描ける世界観があると思うので。
僕らはダンス&ボーカルグループで、ダンスポップやパーティーチューン的な曲調も多いですけど、その中でも歌詞の部分は大事にしていきたいんです。今回の「Missing」も、UKを含むヨーロッパにももっと届いてほしい気持ちがある中で、こういうサウンドと日本語詞を組み合わせられたことがすごく嬉しくて。
たとえば〈消えないで〉という言葉が何度もリフレインされますけど、そこは海外の人が聴いても耳に残るポイントになると思うんです。日本人として聴いても、言葉として詩的だし、少しドラマチックな響きもある。日本語の美しさがありながら、海外の人にも「日本語って面白い」と感じてもらえる。すごくバランスのいい曲だなと思います。
BE:FIRST / Missing -Music Video- (Story ver.)
ーRYUHEIさんはどうですか? ご自身でも作詞をされていると思うんですけど。
RYUHEI 本当にMANATOの言っている通りだなと思います。国によって、音楽に対する聴き方や言葉の受け取り方は違うと思うんですけど、この曲は日本語の響き方も含めて、日本人の耳にすごく自然に届く形になっているんじゃないかなと思います。
ージョナス・ブルーさんは今回の日本語詞について、どう感じましたか?
ジョナス・ブルー フレーズとして、すごく耳につくものがありますよね。僕は日本語を話せないので、音として聴いて「キャッチーだ」と判断するところがあるんですけど、自分の曲にこうして日本語の歌詞をつけてもらったものを聴くと、「日本語を勉強しなきゃな」という気になりました。
ー日本語には”侘び寂び”という感覚がありますけど、英語とは違う繊細なニュアンスがあると思うんですよね。その繊細さと、ジョナス・ブルーのエモーショナルなサウンドはすごく相性がいいなと思いました。
RYUHEI 確かに。
ジョナス・ブルー Wabi-sabi。美しい言葉ですね。(スマホのメモを開いて)僕のノートに書いておきます(笑)。
ーBE:FIRSTはワールドツアーを経験して、海外のオーディエンスに自分たちの音楽を届ける手応えも得てきたと思います。その後にこうしてジョナス・ブルーと「Missing」を出すことは、BE:FIRSTにとってどんな意味がありますか?
MANATO ジョナス・ブルーさんは、DJ/プロデューサーとして世界的に活躍されている方で、普通に考えたら、僕らがいる日本のダンス&ボーカルのシーンとはなかなか交わらなかったと思うんです。リスナー層も、僕らを聴いている人たちとジョナス・ブルーさんを聴いている人たちは、まだ深いところでは重なっていなかったと思う。でも、「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」がきっかけになって、そういう方たちにもBE:FIRSTの存在を知ってもらえた感覚がありました。
だからこそ僕としては、「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」だけで終わってしまうのはすごくもったいないと思っていたんです。本当に僕らのセットリストでもめちゃくちゃ大事な曲になっていて、ほぼ毎ステージやっているくらいなんですよ。「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」でしか作れないライブ会場の一体感や空気がある。だから、この先にもうひとつ何かあるんじゃないかという感覚はずっとありました。
そういう意味でも、「Missing」は今の僕らが欲していたサウンド感でもありますし、これからパフォーマンスしていくのがすごく楽しみです。日本の会場はもちろん、今年は「BE:FIRST WORLD SHOWCASE 2026」もあるので、海外で僕らを知ってくれた人が観に来てくれる機会もあると思うんです。そういう人たちにも、必ず届くものがあるんじゃないかと思うと、ライブで披露するのがすごくワクワクします。
ージョナス・ブルーさんから見て、BE:FIRSTはグローバルなリスナーにどう届きうるグループだと思いますか?
ジョナス・ブルー 彼らと出会ってから、もう4、5年くらいになります。その間の成長を見てきたので、今のBE:FIRSTがここまで大きくなっていることを、本当に素晴らしいと思っています。
僕には日本にもたくさんのファンがいるので、日本のカルチャーとつながり続けること、そして自分が本当に好きなアーティストとコラボレーションすることは、すごく大切なんです。前回のコラボレーションがあって、数年後にまた自然な形で新しいものを作ることができた。それは僕にとって、とても意味のあることでした。
彼らにとっても、世界中で活動している僕と関わることで、僕のファンベースや海外のリスナーとつながるきっかけになると思います。一方で、僕にとって大事なのは、自分の音楽の中に日本のカルチャーを持ち続けることです。そうすることで、日本のファンのみなさんも、この新しいコラボレーションの一部になれる。
「Dont Wake Me Up feat. BE:FIRST」は、僕たちにとって大きな瞬間でしたし、あのコラボレーションを多くのファンが愛してくれたと思います。そして今回、数年を経てまた一緒に新しい曲を作ることができた。それは日本においても、世界に向けても、カルチャー的に大きな意味を持つことだと思っています。
RYUHEI 前回、ジョナス・ブルーさんが僕たちとつながってくれたこと自体、すごくありがたいことだと思っていました。
そして今回、2回目のコラボレーションをタイトル曲として届けられることが、自分にとっては一番大きいです。コラボレーション曲がリード曲になることって、どのアーティストにとっても決して当たり前ではないと思うので、それを今回実現できたことには大きな意味があるなと。
再会という意味も含めて、前回よりさらにクオリティの高いものができたと思っていますし、本当に嬉しい経験でした。
ーでは最後に、ジョナス・ブルーさんからBE:FIRSTに対して、何かアドバイスをいただけますか?
ジョナス・ブルー すべての瞬間を、本当に楽しんでほしいです。僕自身、人生がすごいスピードで進んでいく中で、自分が経験してきたことの多くを忘れてしまっているところがあります。だからこそ、一つひとつの瞬間をちゃんと受け止めて、楽しんでほしい。
この仕事を通して世界中でパフォーマンスをして、人を幸せにできるというのは、本当に素晴らしいことです。だから、そのすべてを大切にしてほしいし、いい人でいてほしい。もちろん、彼らはすでに本当に素晴らしい人たちですけどね。
それから、これが僕たちの最後のコラボレーションになるとは思っていません。彼らと一緒に仕事をするのは本当に楽しいし、これからもまた何か一緒にできると思っています。
RYUHEI あなたのプールに行きたいです(笑)。
ジョナス・ブルー もちろん。ぜひ来てください!
ーMANATOさんとRYUHEIさん、最後に何か聞いておきたいことや言っておきたいことはありますか?
MANATO さっき、「Missing」を作るときに一度外に出たことでアイデアが生まれたという話があったじゃないですか。その発想がすごく面白いなと思って。制作で行き詰まったときのリフレッシュ方法は、他にも何かありますか?
ジョナス・ブルー 行き詰まったときに何をするか? 飲みに行きます(笑)。
でも本当に、行き詰まったときは環境を変えるようにしています。スタジオを出て、場所を変える。パーティーに行ったり、飲みに行ったり、友だちとディナーに行ったり。インスピレーションは、思いもよらない場所からやってくるものだからです。
スタジオにいると、「仕事をしなきゃいけない」という空気になることがありますよね。でも、そういうプレッシャーが強すぎると、逆に何も出てこないことがある。
僕の友人が、すごくいいことを言ってくれたんです。「時には、神を招き入れるために外へ出なければいけない」。まさに「Missing」で僕たちがやったのはそれでした。外へ出て、神を招き入れた。そうしたら、アイデアがやってきたんです。
MANATO いい話ですね。ありがとうございます。
RYUHEI 今回は本当にありがとうございました。
ジョナス・ブルー また会いましょう!
BE:FIRST 'Missing'
Jonas Blue × BE:FIRST#JonasBlue @JonasBlue#BF_Missing#BEFIRST pic.twitter.com/EPasiBEglc— BE:FIRST (@BEFIRSTofficial) July 1, 2026
BE:FIRST 10th Single
『Missing』
B-ME
Streaming & Download:https://BEFIRST.lnk.to/Missing_STRDL
CD:https://befirst.lnk.to/Missing
特設サイト:https://befirst-sp.com/Missing/
01. Missing
02. Why, Why
03. Want it ~One of the BE:ST-06 SHUNTO~
Jonas Blue New Single
『Girl』
Defected Records
Streaming & Download:https://defected.lnk.to/DFTD778D


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