【ニシダと『みんなのセックス大全!』】「男性は、女性の若さに...の画像はこちら >>

「男性は女性の年齢に重きを置きすぎているのではないか」と話すニシダさん

小説家としても活躍しているお笑い芸人・ニシダ(ラランド)が、ファンの方々とただただセックスの話をしていくシリーズ連載「ラランド・ニシダと『みんなのセックス大全!』」。

特にお悩みには答えないし、何かしらの答えも出さないし、ジャッジもしません。

ただただ、セックスの、話を、していきます。

* * *

【No.023】

――動画編集をしながらロングオナニーをするのが趣味のOさん。ニシダさんからは「特殊な性癖だけど、迷惑も弊害もなくていい」という話が出ましたが。

Oさん でも、学生時代はあまりに時間をかけすぎると良くないんじゃないか、みたいな恐怖もありましたし、我慢しすぎると勃ちづらくなるとか、いざ女性とするときに興奮できなくなるんじゃないかとか言われることもあります。

ニシダ 実際はどうでした?

Oさん 全然大丈夫でしたね。ただ、いざというときも、自分の股間は性的な刺激に対して「うおおお」ってなるんじゃなくて、たぶん視覚的に映像として観て興奮してて。

相手がエロいんじゃなくて、映像的にエロいと思って興奮してるフシがあるので、逆に映像的に興奮できないと萎えちゃうっていうこともあるんです。そこは弊害かもしれないですね。

ニシダ なるほど。それもやっぱり職業病なんですかね。

Oさん 例えば、舐めてもらうときに相手がテクニカルなことをしてくれて気持ちよかったとしても、視覚的に見たら顔がよく見えなくて「あれ?」っていうときとか。

実践となると、テクニックだけじゃなく仕草とか所作とかも込みで気持ち良くなるはずなんですけど、そこが理想と違うと萎えちゃう。

その判断を自分の中で無意識にしてしまっているんですよね。

ニシダ あー、映像的に自分の理想じゃなかったときか。確かに、自分がセックスしててもサービスを受けてても、カット割りもスイッチングもできないもんな。あと自分の目だけだと見える範囲にも限界あるし。

だから人って、例えばコスプレとか、そういう分かりやすく見え方を変えることで興奮したりするんでしょうね。

Oさん そうなんですよ。逆に、何気ないひと言、例えば「すごくよかった......」とかでグッと興奮したり。

こないだも夜のお店に行ったんですけど、もう壇蜜さんみたいな、完全に超エロいフェロモンを醸し出している方がいて。

もうエロすぎて、直球で聞いたんですよ。「実際のところ普段からエロいんですか?」って。

ニシダ バカみたいな質問だな(笑)。

Oさん そしたら逆に「これでエロくなかったらどうする?」って返されたんですよ。

そのときに「えっ? どういうこと!?」って思って。

で、プレイが始まったらやっぱりめちゃくちゃエロくて、「やっぱり普段からめちゃくちゃエロいですよね?」って聞いたら、また「エロくなかったどうする?」って答えてきて。

ニシダ なるほど。本当にエロいけど、答えは置いといて「エロくなかったらどうする?」で遊ばれちゃてるんだ。

Oさん そうなんですよ。いかにもエロいし、エロいことをされてるのに、まだエロくない可能性を残されているというか。

普段は清楚な人である可能性を残されたままプレイが終わって。帰り道も頭の中でずっと反芻しちゃって。あれにはグッときましたね。

ニシダ だから、プレイとかセックスをしている自分の目線で入り込むんじゃなくて、常にちょっとメタ的な視点で見てるわけだ。自分がいて、それを撮ってるカメラ視点の自分もいる......みたいな。

Oさん そうかもしれないです。

だから余計にちょっとしたひと言が人一倍刺さったり、些細なところに興奮したり。

ニシダ もう本当にテレビマンですね。テレビマンって普段から人のコメントを聞いている印象があるというか。「ニシダさん、あのときのコメント良かったよ」って言ってくれたりするし。

普通の人は、そんなに会話を重視してないかもしれないですね。会話自体はしてるけど、プレイ中にそんなに意味のある会話は多くないというか。返事とかも期待してないし、なんとなくのコミュニケーションしかとってない気がする。

Oさん 僕はお店でも結構しゃべるのが好きで。例えば30分コースで入ったら29分間しゃべっていたくて。

ニシダ プレイは1分でもいいんだ。相手のバックボーンをたくさん知れば知るほど興奮するみたいなこと?

Oさん まさにそうかもしれないです。相手と話すほど解像度が上がるというか。

それこそAVでも最初にインタビューがあって、そりゃ半分はウソかもしれないけど、「最近こうして過ごしてた」とか、そういうのを聞くと燃えるんですよね。

「バレエを習ってたってことは、毎日稽古に行ってたのかな」とかって、その人の人生を想像したりして。

そこから、その人がバレエを踊ってる姿を想像したり、それが今目の前のその人に重なって見えたりして。その重なった瞬間に感動に近い何かがあるんですよね。

ニシダ あ......! だから熟女のほうが圧倒的に強いんだ。

Oさん ニシダさん、さすがだな。そうなんですよ。やっぱり熟女の方って歩んできた人生が長い分、面白いんですよね。相手になった男の数もやっぱり違うでしょうし。

ニシダ 絶対そうですよね。20代と60代じゃあやっぱり全然、人生経験も経験人数も違うでしょうから。

Oさん 僕、お店に行くときも「何かを得たい」と思ってて、そうなるとやっぱり若い人よりも熟女の方のほうが満足度が高くて。

ニシダ なるほどな。それに、同じ経験人数ふたりだとしても、22歳と60歳だと意味合いもまったく変わってくるもんな。

Oさん いや、本当にそうで。「なんでなんだろう!?」って気になるし。

ニシダ 別に経験人数が多いからエロいわけでもない。キャリアが長いからエロいわけでもない。「60歳だけど、今までふたりとしかしたことない」っていうバックボーンがエロいんだ。

Oさん それは相当エロいですね。やっぱり相手の人生を想像しちゃうんですよ。「何かを守ってきたのかな」とか「ひとりの旦那さんとの期間が長かったのかな」とか。

ニシダ 「若くして結婚したのかな」とかね。

 

【ニシダと『みんなのセックス大全!』】「男性は、女性の若さに重きを置きすぎている?」
熟女好きのOさん(20代、男性)の話を聞いて熟女の魅力がわかってきたニシダさん

熟女好きのOさん(20代、男性)の話を聞いて熟女の魅力がわかってきたニシダさん

――男性用風俗においては、一般的に若い女性のほうが良いとされがちですが、その基準って前時代的でもありますよね。

Oさん もちろん若さもひとつの大きな武器ですけど、逆に言うと、若さしか見ていないのってどうなんだろうって。これは風俗に限らず思いますね。

もちろん肌とかは若い人のほうが綺麗かもしれないですけど、60代の方の肌は、それはそれでいいなあと思いますし。

ニシダ なるほど。世間は若さにあまりに価値を置きすぎているけど、それってバックボーンや背景を軽視しているんじゃないか、みたいな?

Oさん そうですそうです。建物に例えると、新しく建った商業ビルの良さと、歴史あるお城の良さ......みたいなことかもしれないです。

ニシダ 建物に例えるのはどうなんだろうとは思うけど(笑)、言わんとしてることはわかるかもしれない。

――話をロングオナニーに戻すと、長時間してる影響で遅漏になったりはしないんですか?

ニシダ あ、確かにそれは気になる。

Oさん 「あ、これ遅漏ぎみだな」という時期もあったんですよ。でも今はそこを超えて、ある程度発射までのタイミングをコントロール可能な段階に入ってきてますね。

ニシダ それ、しみけんさんとかがよく言うやつだ。慣れてくるとコントロールできるようになるっていう。

Oさん そうなんですよ。しみけんさんは呼吸法でコントロールすると言っていたんですけど、自分はそれがナチュラルにできてたんで、話を聞きながら「ああ、そうそうそう!」って納得しましたね。

ニシダ あ、もう、しみけんさんとは別ルートで同じ境地にたどり着いてたんだ。

Oさん そうなんです。1回呼吸を整えると、ゲージが振りきれずに暴発しないで済んだり。

あとやっぱり呼吸が荒れてると思考もぐちゃぐちゃしてきて、集中できないというか。「こんなところでイカないぞ」っていう意思をしっかりと股間に伝えてあげる行為が大事ですよね。

ニシダ なるほどね。じゃあ、ロングオナニーが趣味でも、女性といたすときに困るみたいなことはもうあんまりないんですか。

Oさん そうですね。それこそさっき話した夜のお店で30分中29分しゃべるようなときでも、結構心配されるんですよ。

「こんなに話してて大丈夫ですか?」って。「あ、いや、問題ないです。29分までは大丈夫だから」「残り1分前に集中すれば、どのタイミングでも僕は出せますんで大丈夫です」ってお伝えして。

ニシダ なんかかっこいいっすね。

Oさん しかもその1分間でも、だいたい10秒前くらいまでカウントダウンして準備ができているので、そこで自分が編集してエロかった映像とかを思い出して、脳をエロモードに切り替えていくんです。

ニシダ じゃあ、10時間だろうが30分だろうが、いつだって1分ありゃなんとかなるわけだ。

Oさん そうですね。そのコントロール能力は長年の努力による勲章なのかなと思いましたね。

ニシダ 勲章って(笑)、良い言い方するなよ。

――最後に、自分だけがやってるこだわりのテクニックみたいなものをみなさんに聞いてるんですけど、何かありますか?

Oさん ロングオナニーの話ばかりになっちゃいましたけど、僕はキスがめちゃめちゃ好きで、特にキスをするときに頭を持つと、お互いのギアが一段階上がる感じがするんです。

ニシダ あー、相手の肩とかじゃなくて頭をグッとね。そもそも人の頭ってそんな持たないもんな。

Oさん 一段階ギアを上げたいときは頭を持ってキスをする。今思い返してみたら、これがこだわりかもしれないです。

そういえばさっきのしみけんさんの話で思い出したんですけど、熟女キャバクラに元AV女優の方がいらして、めちゃめちゃキスしたことがあるんですけど。

「私、デビュー作でしみけんとキスしたけど、あなたしみけんくらいのすごいキスだった」って言われて、「じゃあ結構良かったのかな」みたいな嬉しさがありましたね。もちろんおべっかもあると思うんですけど。

ニシダ あんなロングオナニーとかセックスの話をした最後、キスの話で終わったよ。

テレビ業界ということは今後またお仕事で会う可能性もあると思うので、そのときは「あのロングオナニーの!」って言っちゃうかもしれないな。

Oさん 周りの仲間も「なんでニシダさんがそのこと知ってんの?」ってなるかもしれないですね(笑)。

■ニシダ(ラランド) 
1994年7月24日生まれ、山口県宇部市出身。2014年、サーヤとともにお笑いコンビ「ラランド」を結成。著書に小説集『不器用で』『ただ君に幸あらんことを』(いずれも角川書店)

構成/酒井優考 撮影/鈴木大喜

編集部おすすめ