大相撲名古屋場所2日目(13日、愛知・IGアリーナ)

 2場所連続休場明けの横綱・大の里が東前頭筆頭・藤ノ川に突き落され、2連敗と苦しいスタートになった。横綱の6連敗(不戦敗除く)は昭和以降でワースト3位に並ぶ不名誉な記録。

藤ノ川は横綱初挑戦から4連勝(不戦勝1を含む)で3個目の金星を獲得した。横綱・豊昇龍は西前頭筆頭・隆の勝をすくい投げで下して2連勝。

 横綱に対して「一筋の光が見えた」という表現は失礼かもしれないが、大の里にとっては3日目以降につながる黒星だった。久しぶりに相撲らしい相撲を取った。もろ手で藤ノ川をはじいて右を差して前に出た。一呼吸、置いていたら違う風景が見えたかもしれない。それでも、あそこは前に出るしかない。相撲には勝ち方と負け方がある。大の里にとっては痛恨の突き落としも、体は動いていた。悪くない負け方だった。

 難しい事は必要ないと思って、開き直ったのかもしれない。大きな体と馬力を生かし、前に出ることによって横綱になれた。

ならば貫くしかないだろう。「前に」という言葉を思い出せば、調整不足でも体が自然と思い出してくれる。我慢して歯を食いしばって自分の相撲を取れば、今場所は10番くらいは勝てるのではないかと思う。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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