北中米W杯は、14日(日本時間15日)に準決勝の火ぶたが切られる。

 注目の一戦となるフランス対スペイン。

前日の会見では、フランスのデシャン監督が「スペインが本命であることは証明されています」と警戒を強めれば、対するスペインのデラフエンテ監督が「周囲が私たちを本命と呼ぼうが、何の意味もありません。私たちへのプレッシャーになるのかも、理解できません」と切り返すなど、ピッチ外の心理戦はすでに最高潮に達している。

 22年カタール大会準優勝、18年ロシア大会優勝のフランスは、今大会もエース・エムバペを軸に、前評判通りの盤石な戦いぶりで勝ち上がってきた。またフランスに対して24年欧州選手権準決勝、25年ネーションズリーグ準決勝で2連勝中のスペインも、若きヤマルが「僕たちは誰も恐れていない」と不敵に語る通り、独自の哲学を貫き準決勝の舞台へたどり着いた。両チームが世界トップクラスのクオリティーを維持しながら、いかに異なる哲学でゴールを狙っているか。その実態は、詳細なスタッツに鮮明に表れている。

 スペインの真骨頂は、「ボール保持による攻守の支配」にある。1試合平均のパス数は約679本、ボール保持率は60パーセント。これはフランスの約561本、53パーセントを大きく上回る数字だ。ボールをつないで試合をコントロールするスタイルは、攻撃面のみならず守備面でも絶大な効果を発揮しており、6試合でわずか1失点という堅守にもつながっている。

 対するフランスは、「効率性」を極めることで頂点を目指す。パス成功率は90パーセントと高水準だが、真の強みは縦への鋭い加速にある。

エムバペ(8得点)やデンベレ(5得点)ら、世界屈指の決定力を生かすことに注力。スウェーデン戦ではシュート25本(うち枠内12本)でxG(ゴール期待値)2・9、モロッコ戦でもxG3・52を記録するなど、限られたパス本数で相手の防衛網を効果的に切り裂く破壊力を見せつけている。

 支配のスペインと、効率のフランス。異なる哲学を持つ両雄が激突する準決勝は、歴史に残る熱戦となる。

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