6月から開幕した現2歳世代の戦いは東京&阪神の開催を経て、夏競馬前半の福島、小倉、函館が終わりました。そこで、レース後に算出される馬トクサイトの能力指数をベースに、現場記者のジャッジも踏まえた「馬トク2歳番付(牡馬、牝馬)」を決定、発表します。

今後の番付は、各開催が終了した翌週の月曜日に更新する予定。

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衝撃デビューを飾ったフライトライン産駒は「スターになる素材はある」

 牡馬の横綱に浮上したのは、東京で前評判通りの強さを見せたジョドレルバンク(美浦・武井亮厩舎、父エフフォーリア)だ。同じ東京の舞台でダービー馬に上り詰めたクロワデュノールが新馬戦で出した能力指数は「49」。こちらも「46」の高い数値を算出した。最後は流す程度で上がり3ハロン33秒7をマーク。騎乗したレーン騎手は課題を認めつつも「全体的にはステップアップできると思います」とさらなる飛躍を強調したように、次走で早くもクラシック最有力の声が上がるかもしれない。

 大関には函館で初陣を飾ったショウナンガレオン(美浦・加藤士津八厩舎。父フライトライン)が選出された。馬トク指数は現世代でトップの「49」を算出し、「スターになる素材はある」と鮫島克駿騎手の手応えも上々。ラストは馬なりで後続を置き去りにしたが、5頭立ての少頭数という条件も踏まえて横綱昇進は保留に。次走に予定されている札幌2歳Sに注目が集まる。

 関脇は6ハロン戦を8馬身差で逃げ切ったフレイコン(美浦・伊藤圭三厩舎、父ブルーポイント)。

産駒の実績から距離延長は歓迎できないが、能力指数は「48」の高い数値を算出している。小結には上がり3ハロン33秒3の末脚で勝ち上がったフィリオソラーレ(美浦・木村哲也厩舎、父エピファネイア)が選ばれた。能力指数は「44」だが、実績のある木村厩舎の早期デビュー組で高い評価を受けた。前頭筆頭には函館2歳Sに出走したロンドンガーズ(栗東・前川恭子厩舎、父グレーターロンドン)。道悪で12着と惨敗を喫したが、初戦で算出された能力指数「49」から見限るのは早いかもしれない。

ダービージョッキーも絶賛「最後は余裕をもっての7馬身差」

 牝馬では、馬トクの能力指数で異例の「51」を出したジーティーマイカ(栗東・前川恭子厩舎、父シスキン)が横綱に選出された。福島の6ハロン戦を1分8秒4の勝ち時計で7馬身差。現3歳世代の新馬戦で「50」以上の能力指数を出した馬はいなかっただけに、モンスター級になる可能性を秘めている。松山弘平騎手も「4コーナーで仕掛けてからはすごい脚。最後は余裕をもっての7馬身差」と絶賛。距離に関しては未知数だが、マイルまでこなせるようなら桜花賞の最有力候補に上がりそうだ。

 大関に選ばれたのは横綱と同じ馬主のジーティーサクラ(栗東・吉岡辰弥厩舎、父キタサンブラック)。

勝ち時計が平凡でスローで瞬発力勝負とはいえ、2歳の夏時点で上がり32秒4の末脚を駆使できる才能は底知れない。能力指数は「43」にとどまったが、北村友騎手は「非常にいい内容」とレースぶりに太鼓判。この勝利で、繁殖レベルの質が高い現世代のキタサンブラック産駒からますます目が離せなくなった。

 関脇には函館2歳Sで首差の2着に好走したイモージェン(栗東・池添学厩舎、父サリオス)。初戦で出した能力指数「47」通りの実力を発揮したのではないだろうか。小結に選出されたのは、東京の7ハロン戦を逃げ切ったルークウォーム(美浦・手塚貴久厩舎、父トゥーダーンホット)で能力指数は「45」。初戦を6馬身差で逃げ切ったシグレ(栗東・武英智厩舎、父トワリングキャンディ)も同指数「45」で前頭筆頭に。函館2歳Sは渋った馬場で5着に敗れたが、舞台が替わる次戦以降で見極めたい。

◆能力指数とは…各馬が出走したレースの走破時計や馬場状態、斤量、不利、位置取り、レース内容などをもとに算出された数値。新馬戦の能力指数が「50」を超えるケースは滅多にない。新馬戦での数値が「30」台だった馬でも、G1で好走した場合は「60」前後になるなど、レースのステージが上がるほど数値も大きくなる。

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