大相撲名古屋場所11日目(22日、IGアリーナ)

 関脇・安青錦が豪ノ山を寄り切って10勝目を挙げ、1場所での大関復帰を決めた。現行のカド番制度(1969年名古屋場所以降)では、陥落直後の場所で10勝すれば特例で復帰でき、安青錦で史上7人目で8例目。

1敗で並んでいた東前頭7枚目・琴栄峰が敗れたため、単独首位に立った。綱取りの大関・霧島は西前頭4枚目の一山本を押し出して2敗を守った。安青錦を1差で追うのは霧島、琴栄峰、高安、尊富士、獅司の5人。

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 大関復帰を決めた一番は安青錦らしい相撲だった。豪ノ山の立ち合いからの突き放しを想定して、豪ノ山よりも低い体勢で頭から突っ込み、左前まわしを取った。この時点で勝負は決まったようなもの。右手で豪ノ山の頭を押さえつけ、体勢を崩してから寄り切った。体の芯がしっかりしているから上半身がぶれることがない。だから安定した力を出すことができるのだ。

 大関復帰を決めて、優勝争いでも1敗で単独トップ。最短距離にいることは間違いないが、10日目の評論でも指摘したように、最初のハードルを超えて“体の緩み”から左足首に再び痛みが走る可能性もある。しかも2横綱には勝っているものの、1差で追う霧島、横綱・大の里をはじき飛ばした熱海富士ら“くせ者”との対戦も残されている。

残り4日、平穏に終わらないのが大相撲の世界だ。(スポーツ報知評論家)

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