【米ワシントンDC25日=吉松忠弘】男子テニスで、元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)の1回戦の相手が決まった。5月1日に、今季限りでの引退を表明した後、初の公式戦出場となるムバダラDCオープンの本戦組み合わせ抽選が25日、会場で行われ、錦織は世界270位の商竣程(中国)との1回戦となった。

過去の対戦成績は錦織から2勝1敗だ。

 勝ち上がれば、2回戦で、世界23位のアルトゥール・フィス(フランス)-同25位のラファエル・ホダル(スペイン)の勝者と対戦する。

 商竣程とは、錦織の節目となるときの対戦が目立つ。2023年7月のアトランタオープン2回戦が初めての対戦だった。錦織は2022年1月に左股関節の手術をし、同年は全休。2023年6月のツアー下部大会で復帰し即優勝で、アトランタオープンは約1年7か月ぶりのツアー大会出場だった。2回戦で当時世界156位の商竣程に勝ちベスト8。まだ戦える手応えを感じた一戦だった。

 3度目の対戦は、2025年1月の香港オープン準決勝だった。大会推薦出場だった錦織は、1回戦から順当に勝ち上がり、当時、世界50位にまでランキングを上げていた商竣程と対戦。錦織が第1セット4-3とリードしたところで、前日から高熱を出していた相手が棄権した。この1勝で、錦織は2019年ブリスベン国際以来約6年ぶりのツアー決勝に進出した。

 今大会は、引退を表明した錦織の残り少ないツアー本戦での対戦となる。商竣程も錦織と同様に、米フロリダにあるIMGアカデミーの出身で、同アカデミーでは何度も錦織と練習した仲だ。2025年全豪で右足を負傷し、同年3月に手術。一時は、自己最高の47位にまで上げた世界ランキングを今年1月には400位以下にまで落としてからの復帰途上だ。

 何度もけがで苦しみながらも、アジアが生んだ世界最高峰の選手として、錦織は君臨した。その不屈の闘志と帝王学を、アジアの若手に受け継ぐ日も近い。

 現在、世界719位の錦織は主催者推薦枠での本戦出場となる。2015年にこの大会では優勝しており、センターコートのひさしの屋根には、歴代優勝者の一人として「NISHIKORI」の名前がプリントされている。

 錦織が、ツアー本戦でプレーするのは、2025年8月のシンシナティ・オープン以来、約11か月ぶり。もし1回戦を勝てば、2025年5月のジュネーブ・オープン以来約1年2か月ぶりのツアー勝利となる。

 また、大会は女子のツアー大会も同時開催で、世界ランキング13位で、ウィンブルドンで自身初の8強入りを果たした大坂なおみ(フリー)は、第3シードで1回戦は不戦勝。2回戦では、世界66位のアシュリン・クルーガー(米国)-同68位のケーティ・ボールター(英国)の勝者と対戦する。

編集部おすすめ