◆第108回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 拓大紅陵1―0佐賀商(12日・甲子園

 8年ぶり17度目の出場となった古豪・佐賀商は拓大紅陵(千葉)に敗れ、1997年以来29年ぶりの初戦突破はならず、初戦5連敗となった。

 絶え間なく小雨が降り注ぐ中、先発したエース右腕・東條陽大(3年)は拓大紅陵打線を相手に9回7安打1失点の好投。

しかし、打線がなかなか得点できず、0―1で完封を許した。「5番・捕手」で先発出場した立花孝紀捕手(3年)は「東條が良い投球をしてくれたのに、打線で自分たちが応えられなくて悔しい」と、涙ながらに振り返った。

 スタンドには同校で1994年夏の甲子園制覇を果たした父・和幸さん(50)も応援に駆けつけた。偉大な父が見守るでの大一番。守備では再三の好プレーを見せ、9回1死一塁からは左前安打も放った。自らと同じユニホームに袖を通し躍動する息子に、和幸さんは「母校で甲子園に出てくれたのがうれしい。誇りに思います。すごいうれしいです」と、笑顔。立花も「父は偉大な存在だなと本当に改めて実感しました。(良いプレーを)見せられて本当によかった」と、語った。

 惜しくも聖地での勝利には届かなかったが「短い時間だったけど、楽しく笑顔でプレーできてよかった」と、立花。将来の夢は佐賀商の監督だという。

「もう一度、佐賀商業を全国優勝させられる監督になりたいです。子供たちにこの経験をつなげていけたらな」。悔しさを胸にしまい、未来の佐賀商ナインのために歩み始める。

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