◆明治安田J1リーグ ▽第2節 柏3―1東京V(14日・MUFG国立)

 柏は東京Vに3―1で勝利し、開幕2連勝を飾った。右膝の大けがで長期離脱していたMF渡井理己(27)は1―1の後半11分から出場。

約1年ぶりの復帰を果たすと、同20分にはワンタッチパスでMF瀬川祐輔の勝ち越し弾をアシストした。「ほっとした。ファーストプレーも落ち着いて入れたので、しっかりとプレー出来た」と、久々の出場をかみしめた。

 「悔しいの一言」。渡井はケガしたときの心境を、こう振り返る。昨年から柏に加入すると、シャドーの先発の座を確保。168センチと小柄ながら足元の技術、パス能力の高さを武器に、リカルド・ロドリゲス監督が志向する攻撃的サッカーの核の一人となった。チームは優勝争いに加わり、タイトルも視野に入る中、同年9月12日の神戸戦中に負傷した。診断は「右膝前十字靱帯(じんたい)断裂、内側側副靱帯損傷」。シーズンも佳境を迎える中、渡井のシーズンは突然終わった。

 「チームのやりたいこと、積み上げてきたものが昨年は出ていて、その一員としてプレーできていた実感もあった。いいイメージもあったので悔しかった」

 新天地で順調に立場を築いていく中で離脱し、長いリハビリ生活を送ることになった。

「とにかくピッチに戻りたいという思いが第一だった」としつつ、気持ちを切り替えて、改めて己と向き合った。

 「以前の時よりも体だけではなく、頭もクリアにしながらレベルアップしていくのが復帰までの目標というか、過程だった。色々なことを考える時間にもなったし、他の選手、シャドーの選手を含めて、自分がどういったものを出せるかを改めて考えられた有意義な1年だった。(指揮官とは)関係値が徳島時代からありますし、リハビリの過程でもすごく気にしてくれた」

 いつでも復帰できるようにコンディションを仕上げており、「(今季は)キャンプが始まる前から体的にも準備できていた」。練習試合でプレー時間も確保し、満を持しての復帰となった。ロドリゲス監督も試合後の会見で「大きなケガから戻ってきた熊坂(光希)、そして渡井が高いパフォーマンスを表現し、彼らの貢献も我々のパフォーマンスを25年のパフォーマンスに近づけてくれている」と称賛した。頼もしい“リカルドチルドレン”が今後もチームを引っ張る。(浅岡 諒祐)

編集部おすすめ