【ニューヨーク28日=吉松忠弘】男子テニスで、今季限りでの引退を発表した元世界ランキング4位の錦織圭(ユニクロ)の4大大会に幕が下りた。2007年全米の予選で、初めて4大大会に挑戦して以来、予選と本戦合わせて区切りの50回目の出場だった。

本戦104勝は、2位の佐藤次郎の32勝とケタ違いの勝ち星数だ。20年間で積み重ねた日本スポーツ界に刻まれた歴史を、2回に分けて振り返る。後編は14年全米オープン準優勝後、相次ぐけがに悩まされながら奮闘した戦いの数々となった。

 ◆15年全仏ベスト8 25歳。5位。日本男子全仏82年ぶりの8強

 ◆15年ウィンブルドン2回戦 25歳。5位。1回戦に勝ち、生涯獲得賞金がアジア男子史上初の1000万ドル(当時のレートで約12億円)を突破。歴代21人目

 ◆16年ウィンブルドン4回戦 26歳。6位。腹筋の筋膜炎を抱えながら4回戦進出。「けがに弱い」自分を克服しようと、コーチが試合中に「やめろ」という合図を送っても「筋肉が切れるまでやろうと思った」と続行。

しかし、第2セット終盤で力尽きた

 ◆17年全米~18年全豪欠場 17年8月に右手首の尺側手根伸筋腱の脱臼で、両大会を欠場

 ◆18年ウィンブルドン・ベスト8 28歳。28位。ウィンブルドンで日本男子戦後2人目の8強。この結果、4大大会全てでベスト8以上の成績を残した史上初の日本男子となった

 ◆20年全米欠場 30歳。8月に新型コロナに感染。全米直前に陰性となったが、準備不足で欠場

 ◆21年全豪1回戦 31歳。42位。チャーター機でオーストラリア入り。しかし、同乗者から新型コロナ陽性者が出て、部屋から一歩も出られない2週間の完全隔離。準備もできず1回戦で敗れた

 ◆22年全豪~24年全豪 22年に1月に左股関節の関節唇損傷で内視鏡手術。同年10月に右足首捻挫で22年4大大会欠場。23年6月に復帰するが、左膝を痛め8月の全米欠場で、2年連続4大大会全休となった

 ◆24年全仏2回戦 34歳。

350位。21年全米以来約2年8か月ぶりに4大大会に出場

 ◆25年全仏~26年ウィンブルドン欠場 25年6月に発症した腰椎分離症と、両肩の痛みのため欠場

 ◆26年全米 現役最後の4大大会出場

 日本男子の4大大会シングルス本戦合計勝敗数のトップ5は次の通り。

 (1)104勝46敗 錦織圭

 (2)32勝9敗 佐藤次郎

 (3)19勝38敗 西岡良仁

 (4)17勝4敗 清水善造

 (5)13勝25敗 松岡修造

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