◆テニス ▽全米オープン第2日(31日、米国・ニューヨーク)

 【ニューヨーク31日=吉松忠弘】予選決勝で最後の4大大会出場となった錦織圭を下し、全米初の本戦入りを果たした世界ランキング157位で、20歳の坂本怜(IMG)が、4大大会初勝利を挙げた。前日に降雨のため31日に順延となった1回戦は、最終セット、坂本のサーブで4-3、30-15から再開。

同96位のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)に対し、いきなりエース2本でサービスゲームをキープすると、再開後わずか7分で、6-4、6-7、6-4、3-6、6-4の2日がかりの熱戦を締めくくった。20歳2か月での4大大会勝利は、日本男子4番目の若さとなった。

 順延となった31日の朝。起きたときに、坂本は「(頭や気持ちが)がちがちだった」。再開後のサーブをどこに打つかを考え始めたら、休まることがなかった。結局、「最後まで決めずに、構えたときにやろうと決めた」。

 結果は、時速約222キロ、約219キロのサービスエース2本をぶちかまし、相手を突き放した。最後は、今大会自身最速の時速約224キロをたたき込み、相手は反応したが、触った球はあらぬ方向へ。最大の武器で締めくくった。

 何と、1試合だけで38本のサービスエースをたたき込んだ。「(本当に)多い。サーブは、この2~3週間ずっといい」。

使用球の飛びとコート速度と、坂本のサーブと相性がいいという。大会開幕2日間で、今年の大会最多のエース王を突っ走る。

 サーブだけではない。ストロークの展開など、戦術的にも大きな進歩を感じているという。「うまく相手の得意なところを避け、戦術的に正しいことをやっている。それが結果につながっているので自信になる」。

 20歳2か月での4大大会勝利は、日本男子で、4番目の若さとなる。最年少は18歳の錦織圭で、西岡良仁、坂井利郎と続く。錦織の4大大会最後の対戦相手となり、その錦織に勝って本戦入りした力を、1回戦を勝つことで証明した。

▼4大大会日本男子初勝利年少トップ5

〈1〉18歳7か月 錦織圭 2008年全米

〈2〉19歳11か月 西岡良仁 2015年全米

〈3〉20歳1か月 坂井利郎 1968年全豪

〈4〉20歳2か月 坂本怜 2026年全米

〈5〉20歳3か月 神和住純 1968年全豪

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