TBSは放送中の日曜劇場「VIVANT」(日曜・後9時)にチョウ・ケイシ役で出演する俳優・高橋光臣のインタビューを公開した。演じるのは5年前に野崎(阿部寛)の下で働いていたエージェントの一人。

8月30日放送の第16話でサプライズ出演し、話題となった。

 ―第1シーズンはどのように見ていた?

 第1シーズンには参加できなかったので、悔しい思いを抱きながら見ていました。続編はどうなるんだろうと気になっていたところ、海外ロケで大きく展開すると聞いて、ひそかに期待していました。

 ―出演のオファーが届いた時はどうだったか?

 福澤(克雄)監督の演出で、海外の撮影現場に入ってみたいという気持ちがずっとあったので、「ぜひやりたい」と思いました。

 ―海外ロケはどうだったか?

 短い滞在でしたが、現地の方々にも参加してもらいながら、ライブ感のある撮り方をするんです。あの空気は実際に現地へ行かないと撮れない画だと感じました。「VIVANT」が人気なのは、そういう細部へのこだわりもあるんでしょうね。

―チョウとしての登場に驚きの声も上がりました。高橋さんのもとにはどのような反響が届きましたか?

今回、出演することは言えなかったので、反応を楽しみにしていました。ファンの方からは放送前から「出るんじゃないの?」「予告のあの声、光臣さんじゃない?」と言われていて。僕としては「(小声で)そうなんだよ」って言いたい気持ちでしたけど(笑)。

―周囲の方からの反響で、特に印象に残ったものは?

一番びっくりしたのは、他の仕事でご一緒した方にも「VIVANT」ファンがたくさんいたことです。

お笑いコンビ「ラパルフェ」の都留拓也さんからも、「THE 鬼タイジ」でご一緒だった時、「そんなこと一切言ってませんでしたよね!」と連絡が来て(笑)。芸能界にも「VIVANT」ファンがこんなにいるんだ、第2シーズンもみんな期待して見ているんだと肌で感じました。他の作品ではなかなか経験したことがない反響でしたね。

 ―野崎を演じる阿部さんとは日曜劇場「DCU」(22年、阿部が主演)以来の共演。久しぶりの芝居はどうだったか?

 阿部さんとは、撮影現場でずっと武術の話をしていました。阿部さんも習っていた経験があるので、笑い話をするというより、「うん…大変だよな」ってお互いに分かり合う感じで(笑)。今回また阿部さんとご一緒できたのはうれしかったですし、撮影現場では大きな安心感もありました。

 ―チョウを演じるにあたって、意識したことは?

 「二重スパイ(ダブルエージェント)」というワードがすごく好きなんです。二重スパイを描いた香港映画『インファナル・アフェア』(02年)も大好きなので、ワクワクしました。

 ―初めての中国語のセリフは?

 役として中国語を話すのは初めてで、流ちょうに話せるようにかなり頑張りました。ロケ先で(監修の)先生と食事をしていた時、近くの席で中国人のカップルがケンカをしていたんです。日本人だから中国語は分からないだろうと思ったんでしょうね。

そこで先生に「中国語、通じますかね?」と聞いたら、「ちょっと言ってみてくださいよ」と言われて。試しに、第16話で「一つ頂戴」っていう中国語のセリフをポロッと言ったんです。そうしたら、それまで話していた女性がピタッと黙って(笑)。「ちゃんと通じているんだ」と実感できたのは、すごく自信になりました。作品全体としても、中国語のクオリティを上げようという熱量はかなり高かったと思います。

 ―堺雅人さんの一人三役については?

 びっくりしましたよ!「リュウ・ミンシュエンは誰が演じるんですか?」「堺さんです」「堺さん!?」って(笑)。乃木とFに続いて三役ですから、「ちょっと待って、分かんないぞ」って。撮影現場で聞いても教えてもらえず、本当に謎を持たされたまま撮影が進んでいくんです。

 ―撮影現場も含めて「VIVANT」の面白さはどこなのか?

 普通なら他のキャストが演じる役の今後を考察すると思いますが、「VIVANT」では自分の役まで考察してしまう。演じている本人にも分からない部分があるのはすごく特殊ですね。見ている方はもちろん、演じている僕たちも展開に驚かされる作品なんです。制作陣が、出演者まで驚かせようとしているんじゃないかと思うくらい。

僕も出演した人間ですけど、この先の展開は微塵(みじん)も教えてもらっていません。ですから視聴者の皆さんと同じように、最終回まで楽しみに追いかけていきたいと思っています。

編集部おすすめ