植物性たん白食品のパイオニアである三育フーズ(千葉県袖ケ浦市)の「黒ゴマクリーム」は、発売から約40年のロングセラー商品だ。「10年以上、朝のトーストにはこれ一筋」、「親子3代で愛用できるのは、素材の良さと安心感があるからこそ」など、根強いファンがいる。


黒ゴマを皮付き焙煎し、丸ごと使用した濃厚な風味と、独自技術によるパンに塗りやすいなめらかさが特徴。パンに塗って食べるのはもちろん、和え物やスイーツにも活用できるなど用途も幅広い。黒ゴマ、砂糖、植物油脂、ハチミツ、塩のみのシンプルな原料も支持されている。

こだわりは香りの高さだ。原料のゴマはミャンマー産のグレードの高い品種を確保しており、砂糖はサトウキビの風味を残した粗製糖を使っている。パッケージには「約50,000粒分の(1ビンあたり)セサミンとカルシウム」と表記しており、「それも刺さっている理由」(同社)と話す。

ただ、発売当初からヒットしたわけではないという。「全く売れない時期が2~3年あり、生協に採用されたことを機に売上が伸び、今では当社で一番売れている商品となっている」(同社)。

調査によると、70代の高齢層が最も多く購入していることから、若者にも訴求できるオシャレなパッケージに刷新する予定だ。

昨年8月には、千葉県限定で「禁断の黒ゴマクリーム」を発売した。ハチミツは同県産にこだわった。

インパクトのあるネーミングは、「一口目は至福、二口目からは禁断」というキャッチフレーズ通り、ひと塗り分15gで99kcalの高カロリーさを逆手に取った。


〈大豆油糧日報2026年7月15日付〉
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