瑪瑙石榴(めのうざくろ)
東洋館の展示をより楽しむための企画を今秋も開催!
秋の恒例企画「博物館でアジアの旅」は、毎年テーマを掲げ、東洋館の展示をより楽しむ企画展です。
会期中は、昨年度より開始した「東洋館インクルーシブ・プロジェクト」の一環として、視覚に障害がある方も一緒に楽しめる企画を実施。対話による鑑賞を促す「おしゃべりフリー」の取り組みをはじめ、作品を詳しく解説した音声ガイドやワークショップも展開します。
また、旅のお供として小冊子「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」(※1)と、「博物館でアジアの旅 アジたびマップ2026」(※2)を手にして、東洋館でカラフルな作品たちをお楽しみください。
※1 館内の各ミュージアムショップにて9月15日(火)より販売予定。
※2 会期中、東洋館インフォメーションで無料配布予定(数に限りがあります)。国立博物館ウェブサイトからもダウンロードできます。
主な展示作品【作品はすべて東京国立博物館蔵】
「カラフルアジア」の対象作品は、東洋館の各展示室にて「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」の差し札を添えています。観覧の際の目印にしてくださいね。
【東洋館9室】多色ガラス燭台
多色ガラス燭台(たしょくガラスしょくだい)「乾隆年製」銘 中国 清時代・乾隆年間(1736~95)
薄赤・黄・水色・赤・青・薄緑など、多彩な色ガラスでつくられたパーツを積み重ねた燭台。蝋燭(ろうそく)を刺す金属製の棒を芯棒にしています。
【東洋館8室】『秘密集会』阿しゅく金剛三十二尊曼荼羅(『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集のうち2番)
『秘密集会』阿しゅく金剛三十二尊曼荼羅(『ひみつしゅうえ』あしゅくこんごうさんじゅうにそんまんだら)(『ヴァジュラーヴァリー』曼荼羅集のうち2番)中国 清時代・18世紀
【展示期間:10月20日(火)~11月29日(日)】
清の時代、満洲族出身の皇族たちはチベット仏教をあつく保護し、これにかかわる美術品を多く制作させました。この康熙帝(こうきてい)の皇子がつくらせた豪華な曼荼羅もそのひとつです。発願者の身分にふさわしく、発色のよい高級な絵具がふんだんに使われています。
【東洋館9室】瑪瑙石榴
瑪瑙石榴(めのうざくろ)中国 清時代・19世紀 神谷伝兵衛氏寄贈
天然石である瑪瑙(めのう)の濁った赤色を生かし、石榴(ざくろ)の実を表現。皮が裂けた割れ目には赤い彩色を施し、琥珀(こはく)の粒を嵌めて種を表しています。石榴は西アジアから中国に伝わった植物で、多くの種があることから“多産の象徴”とされました。
【東洋館3室】ヒヒ像
ヒヒ像 エジプト 第3中間期~末期王朝時代・前11~前4世紀 メトロポリタン美術館寄贈
古代エジプト人にとって「ヒヒ」は、太陽の運動や月の満ち欠けを連想させる動物です。この小像は“再生のシンボル”として所持されたと考えられます。また青色は、当時、特別なもの、貴重なものを示す色で、たくさんの装身具や護符が青い素材でつくられています。
【東洋館5室】打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍
打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍(うちしき ごさいどんすぬいあわせくさばなもんようあみしゅう) 中国 明時代・16世紀
「五彩緞子」の“五彩(ごさい)”とはたくさんの色を意味し、“緞子(どんす)”は光沢の美しい絹の紋織物のこと。つまりマルチ・カラーの緞子を巧みに組み合わせたパッチワークです。
【東洋館8室】蘭亭図巻(乾隆本)(部分)
蘭亭図巻(乾隆本)(部分)(らんていずかん(けんりゅうぼん))(部分) 原跡:王羲之他筆/中国 清時代・乾隆45年(1780)/林宗毅氏寄贈
【展示期間:10月20日(火)~11月29日(日)】
書聖・王羲之(おうぎし)と41人の名士による曲水(きょくすい)の詩会を表した「蘭亭図」の拓本です。カラスの羽に似た艶のある黒々とした「烏金拓(うこんたく)」と、薄く透き通ったセミの翅(はね)のような淡い灰色の「蝉翼拓(せんよくたく)」を使い分けており、清(しん)の宮廷職人の技が光ります。風雅な遊びを見事に表現したもの。
【東洋館12室】青磁鉄絵花卉魚文鉢
青磁鉄絵花卉魚文鉢(せいじてつえかきぎょもんはち)タイ・シーサッチャナーライ窯 15~16世紀/山田義雄氏寄贈
下絵付けの鉄絵で表された魚は、まるで光の差す水の中を泳いでいるかのようにみえます。15世紀から16世紀にかけて、タイ中部のシーサッチャナーライ窯で青磁生産が活発化。中国の青磁に比べて、釉調(ゆうちょう)は全体に黄色を帯びて、淡く柔らかな印象を与えます。
【東洋館13室】テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング
テラスで椅子に腰かける王ランジート・シング シク派 インド・19世紀中頃
【展示期間:9月1日(火)~27日(日)まで】
1790年前半に父の跡を継いで首長となってシク教徒諸国を統一し、1801年に北インドでシク王国を築いた王、ランジート・シング。幼少期に左眼の視力を失っています。本作品はその容貌を忠実に描くとともに、頭上の金色のオーラで王としての威厳を象徴的に表現。
「東洋館インクルーシブ・プロジェクト」によるプログラム
東洋館のコレクションの魅力をより広く、あらゆる利用者に向けて伝えていくため、さまざまな分野担当の研究員を中心として、2025年にプロジェクトチームを結成。
“おしゃべりフリー”な東洋館
「博物館でアジアの旅」期間中は、対話による鑑賞を促し、視覚に障害がある方や同行者、小さな子ども連れの来館者も安心して楽しめる“おしゃべりフリー”な東洋館に。視覚障害の当事者と研究員による「おしゃべりフリーな鑑賞会」の開催も予定されています(詳細は確定次第、同館のウェブサイトでお知らせします)。
「研究員の話したいこと、たっぷり聴ける音声ガイド」
東洋館では2024年より、音声ガイドシステムVOXX LITEを用いた鑑賞サービスを実施しています。視覚に障害がある方にもわかりやすい内容を目指し、作品のかたちや大きさ、材質・技法、制作背景や研究員おすすめのみどころなど、作品キャプションだけでは伝えきれない情報を丁寧に解説します。
「博物館でアジアの旅」期間中は最大19件の作品ガイドに加え、「カラフルアジア」にちなんだ、各地域の「色」についての解説を聞くことができます。各階に設置されたパネルからスマートフォンで二次元コードを読み込むことで利用可能。「カラフルアジア」の音声ガイド案内パネルの場所を記したマップは、東洋館1階インフォメーションカウンターにて配布されますので、ぜひ活用してみてください(点字解説・音声ガイドシステムVOXX LITEの二次元コード付)。
【音声ガイドのご利用について】
自身のスマートフォンで、展示作品のそばに配置された二次元コードを読み込むことで、文字または音声で作品の詳細な解説を楽しむことができます。アプリのダウンロードは不要(音声でご利用の際は、音量をおさえるかイヤホンなどで楽しみましょう)。
「サイコロ・ハンズオン」をリニューアル
視覚に障害がある方と一緒に、同行者の方も安心して鑑賞と対話が楽しめるように、6つのお題で各展示室へ誘導するハンズオン「東洋館で旅しよう!」が東洋館1階のラウンジに設置されます。おしゃべりフリーな東洋館で、自由な作品鑑賞の時間を楽しめそうですね。
「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」関連イベント
ギャラリートーク
本企画に関連した展示作品について、担当研究員が解説を行うトーク企画です。
(1) 9月29日(火)14:00~(約20分)
講師:猪熊兼樹(工芸部門漆工班) 場所:東洋館9室
(2) 10月6日(火)14:00~(約20分)
講師:沼沢ゆかり(工芸部門染織班) 場所:東洋館13室
(3) 10月20日(火)14:00~(約20分)
講師:小野塚拓造(考古部門考古班)場所:東洋館地下 中講堂
「藝大ジャワガムランクラブ Titik Suara」によるガムラン演奏と舞踊
東京藝術大学のジャワガムランクラブ Titik Suaraによる、インドネシアの合奏音楽ガムランの演奏と舞踊が東洋館にて行われます。同館の研究員による展示解説もあわせてお楽しみください。
「藝大ジャワガムランクラブ Titik Suara」によるガムラン演奏と舞踊
日程:10月25日(日)13:00~、15:30~(各回約60分)
展示解説:小山弓弦葉(工芸部門染織班)
解説時間:13:00~13:10、15:30~15:40
演奏・舞踊:13:10~14:00、15:40~16:30
場所:東洋館1室
料金:無料(ただし、当日の入館料が必要)
※スケジュールは多少前後する可能性があります。
藝大ジャワガムランクラブ Titik Suara
ボランティアによるガイドツアー
「博物館でアジアの旅」にあわせて、同館ボランティアが東洋館の作品や構内のアジアに関連する樹木を紹介するガイドツアーが行われます。
アジアの旅ぬりえ
東洋館に展示している作品をモチーフにしたオリジナルぬりえが楽しめます。展示室にある作品の色づかいや表現にも注目してトライしてみてください。ぬりえは各自持ち帰りできます(なくなり次第終了となります)。
アジアの旅ぬりえ
期間:9月15日(火)~11月8日(日)(開館時間中)
場所:本館1階C室
料金:無料(ただし、当日の入館料が必要)
アジアの旅ぬりえ
※すべて参加無料(ただし当日の観覧料が必要)、事前申込不要です。
※その他、詳細は同館ウェブサイトをご確認ください。
「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」オリジナルグッズ
フルカラーバッグ
「蘭亭図巻(乾隆本)」がトートバッグで登場!古代中国の風雅な遊び「曲水の詩会」を一面に表した、シックで使いやすいバッグになっています。
フルカラーバッグ 2,090円(税込)
ピンバッジ
瑪瑙(めのう)でつくられた金魚や古代エジプトのお守りなどをモチーフにしたピンバッジ。
ピンバッジ 各1,430円(税込)
4種 左から瑪瑙石榴/ウジャト眼の垂飾/瑪瑙金魚/如来像頭部
ネックストラップ
パッチワークでつくられた美しい仏具や清朝のガラス工芸の名品の模様がネックストラップに。東洋館の「カラフル」の代名詞が首元を彩ってくれます。
ネックストラップ 各1,980円(税込)
2種 左から打敷 五彩緞子縫合せ草花文様編繍/多色ガラス燭台
タオルハンカチ
ふわふわのタオル地にワンポイント。カラフルな刺繍が可愛らしいハンカチです。
タオルハンカチ 各990円(税込)
2種 左から多色ガラス燭台/瑪瑙金魚
※サンプルのため、実物と異なる場合がございます。
※このほかにも「博物館でアジアの旅 カラフルアジア」に関連した東洋館オリジナルグッズが多数用意されています。
博物館でアジアの旅 カラフルアジア
会期:2026年9月15日(火)~11月8日(日)
会場:東京国立博物館 東洋館
開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜日、9月20日(日)・21日(月・祝)・22日(火・祝)、10月11日(日)、11月1日(日)・2日(月)は20:00まで ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)、9月24日(木)
観覧料:一般 1,000円/大学生 500円
※東博コレクション展(平常展)観覧料でご覧いただけます(特別展や有料イベントは別料金)
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものの提示要
※障害者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳などの提示要
※キャンパスメンバーズ会員校に在籍する学生および教職員は無料。正門チケット売場(窓口)にて、会員校の学生・教職員であることを申し出、学生証・教職員証を提示要
※9月21日(月・祝)と11月3日(火・祝)は、東博コレクション展のみ無料で観覧できます。
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合がありますので、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
東京国立博物館 公式サイト:https://www.tnm.jp/
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