北朝鮮でW杯中継が消滅か “無断映像疑惑”影響でFIFA特例...の画像はこちら >>

試合結果のみを報じている模様 Photo/Getty Images

消えた中継

北朝鮮でワールドカップの中継環境が大きく制限されている実態が明らかになった。

FIFAの最終的な放映権者リストには、北朝鮮が記載されていなかったという。

2022年カタール大会では北朝鮮も対象に含まれ、試合映像の提供が行われていたが、今大会ではその枠組みから外れた形となっている。

北朝鮮では朝鮮中央テレビや労働新聞などが大会開幕を報じたものの、その後は生中継を行わず試合結果のみを伝える対応に切り替えられている。韓国・米国・日本の試合については報道対象から外す動きも見られ、情報統制の色合いが一層強まっている。

背景には過去の放映権問題がある。北朝鮮は2002年日韓大会までは無断中継を行い、2006年ドイツ大会と2010年南アフリカ大会ではアジア太平洋放送連合から無償で映像提供を受けていた。その後も韓国放送局が人道的観点から権利を返還する形で、無償提供の仕組みが続いていた。

しかし2023年女子ワールドカップでの無断放送が問題視され、FIFAが警告を発出したことで状況が変化したとされる。以降の大会では北朝鮮向けの協議が行われず、今回の北中米大会では特例措置が適用されなかったとみられている。

放映権を巡る問題はスポーツの普及と国際ルールの間で長年続く課題であり、今回の対応はその厳格化を象徴する事例となっている。北朝鮮メディアの報道内容にも制限が見られ、国際大会における情報格差の現実が浮き彫りになっている。

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