“メッシの後継者”と期待された神童の現在地 最年少記録を次々...の画像はこちら >>

過去にバルサで10番を背負ったファティ photo/Getty Images

今夏モナコに完全移籍が決定

モナコは30日、バルセロナからアンス・ファティを完全移籍で獲得したと発表。昨年に期限付き移籍で加わった際に付帯されていた買取オプションを行使する形で加入が決まった。



ファティは2012年にFCバルセロナの下部組織ラ・マシアに加入すると、その類まれな得点感覚と突破力で頭角を現した。2019年には16歳でトップチームデビューを飾り、クラブ史上最年少得点記録やUEFAチャンピオンズリーグ最年少得点記録を樹立するなど、一躍世界屈指の若手タレントとして脚光を浴びた。リオネル・メッシが退団した後にはクラブの象徴である背番号10も託され、“メッシの後継者”として大きな期待を背負う存在となった。

しかし、その輝かしいキャリアは度重なる負傷によって大きく狂わされることになる。2020年に負った膝の重傷をきっかけに長期離脱を余儀なくされ、その後も故障に悩まされ続けた。復活を目指してプレミアリーグのブライトンへのレンタル移籍も経験したが、本来の輝きを取り戻すには至らず、バルセロナでの定位置奪還は叶わなかった。

それでも、2025-26シーズンにレンタル移籍したモナコで再び才能の片鱗を見せる。リーグ・アンを中心に公式戦30試合で12ゴールを記録し、攻撃陣の主力として存在感を発揮。この活躍を受け、モナコは約1100万ユーロの移籍金を支払って完全移籍での獲得を決断した。バルセロナは将来の移籍に関する条項を保持したまま、13年間在籍した“かつての神童”との別れを選択した。

16歳で世界を驚かせ、“メッシの後継者”と呼ばれたアンス・ファティ。バルセロナでその期待に応え切ることはできなかったが、23歳となった今、新天地モナコでキャリア再生への道を歩み始めている。

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