レイズのカミネロ Photo/Getty Images
ア・リーグ最高勝率を支える若き主砲 レイズ初のMVP誕生にも期待
タンパベイ・レイズのフニオール・カミネロが、ア・リーグMVP争いの有力候補に浮上している。米『CBS Sports』によると、ブックメーカー『DraftKings』のMVPオッズでは、ヨルダン・アルバレス(-160)、ニック・カーツ(+400)に次ぐ3番手(+600)に位置し、ボビー・ウィットJr.(+700)を上回る評価を受けている。
22歳の若き三塁手は、今季ここまで87試合で打率.288、26本塁打、56打点、OPS.939を記録(7月6日時点)。昨季は45本塁打、110打点をマークしたが、今季はさらに打者としての完成度を高めている。
四球率は昨季の6.3%から12.9%へ大幅に上昇し、三振率は19.1%から17.8%へ改善。引っ張り一辺倒ではなく、より広角に打ち分けるようになりながら、打球速度やハードヒット率は向上している。『CBS Sports』は、カミネロについて「球界屈指のオールラウンドな打者へ成長した」と評価している。
また、カミネロは歴史的な記録にも挑んでいる。MLBではシーズン年齢を6月30日時点で算出するため、今季も22歳シーズンとして扱われる。昨季に続いて40本塁打・100打点を達成すれば、22歳までに複数回の40本塁打・100打点を記録した史上2人目の選手となる。この記録を持つのは、殿堂入りしたエディ・マシューズただ一人だ。
勢いは止まらない。6月23日以降は11試合で11本塁打を放ち、6試合連続本塁打も記録。オールスター前の球団最多本塁打記録となるホセ・カンセコの31本にも、あと5本まで迫っている。
さらに、カミネロは守備面でも進化を遂げている。『CBS Sports』は、守備力の向上もあってWAR(勝利貢献度)でリーグ上位につけている点を評価。攻撃だけでなく守備でもチームに貢献する総合力の高さが、MVP候補としての価値をさらに高めている。
そして、カミネロの価値をより高めているのが、レイズの快進撃だ。チームは現在ア・リーグ最高勝率を誇り、97勝ペースでシーズンを進めている。本拠地では31勝12敗と圧倒的な強さを見せており、カミネロ自身も本拠地の43試合で打率.338、15本塁打と大暴れしている。
レイズは球団創設以来、MVP受賞者を一度も輩出していない。トップ3入りした選手もおらず、過去最高はエバン・ロンゴリアの6位だった。現在のペースを維持できれば、カミネロは野手として球団史上最高のシーズンを送り、レイズに初のMVPをもたらす存在になるかもしれない。
22歳にしてチームを優勝争いへ導く若きスター。その進化の先には、球団だけでなくMLB史に名を刻む可能性も広がっている。

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