止まって蹴るPKはもう時代遅れ? W杯で成功率低下、議論再燃...の画像はこちら >>

メッシもPKを失敗 Photo/Getty Images

トレンドが変わるか

フランス代表FWキリアン・ムバッペがモロッコ戦でPKを失敗したことで、助走の途中で一度リズムを変える、いわゆる「ステップPK」を巡る議論が再び熱を帯びている。

英『BBC』によると、今大会ではステップPKが26本(PK戦含む)蹴られ、そのうち成功は15本で成功率は57%。

一方、通常の助走によるPKは35本中24本が成功しており、成功率は68%となっている。

ムバッペのほかにもブルーノ・ギマランイス、ヨルゲン・ストランド・ラーセン、リオネル・メッシ、ハリー・ケインらが、この助走からPKを失敗。一方で、ネイマールクリスティアーノ・ロナウド、カイ・ハフェルツらは同じスタイルでゴールを決めている。

英『ITV』で解説を務めたイアン・ライト氏は、「最近はGKがこのステップPKへの対応を身につけてきたように見える」と指摘。さらに元スコットランド代表のパット・ネビン氏は『BBC Radio 5 Live』で、「ゴールキーパーは以前より大型化し、運動能力も向上している。さらにデータ分析によってキッカーの癖も把握しているため、PKを決めるのは以前より難しくなっている」と分析した。

そのうえで、「キッカーはGKの逆を突くためにステップを使うが、GKもその対策を進めており、両者の“いたちごっこ”が続いている」と現在のPK事情を説明している。

今大会はPK全体の成功率も低調だ。PK戦を除いたPKの失敗率は30%、PK戦を含めると35%に達しており、いずれも1966年以降のワールドカップでは最も高い数字となっている。

ステップPKは今後も主流であり続けるのか。それともゴールキーパー優位の時代を迎え、新たなトレンドへ移っていくのか。今大会のデータは、その転換点を示しているのかもしれない。

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