2大会連続のファイナルへ駒を進めたアルゼンチン photo/Getty Images
今大会は危ないゲームの連続
2026W杯の準決勝でイングランド代表を撃破し、2大会連続の決勝へと駒を進めたアルゼンチン代表。今大会の特長で言えば、ギリギリの戦いを制してきたところにある。
決してスマートな戦いぶりとは言えず、ベスト32では伏兵カーボベルデ代表に大苦戦。延長戦の末に3-2で勝利しており、続くベスト16のエジプト戦でも相手に2点のリードを許す厳しい展開だった。しかし79分から意地で3ゴールを奪い、何とかベスト8へ。
ベスト8のスイス戦も後半に追いつかれ、1-1のまま延長戦へ突入。カーボベルデ戦とエジプト戦の激闘からアルゼンチンには疲労の色も見えており、危ないゲームだったと言える。ラッキーだったのは72分にスイス代表FWブレール・エンボロがシミュレーション行為で退場処分となったことで、数的優位に立ったアルゼンチンは120分の戦いで3-1と勝利を収めた。
なぜアルゼンチンはここぞの場面で底力を発揮できるのだろうか。一部ではアルゼンチンに有利なレフェリングが目立つとの声もあるが、それだけが決勝進出の理由ではない。
『ABC Sport』は、選手もサポーターも異常なまでの熱量を備えているのが強い理由だと注目している。
「ここまでの決勝トーナメント4試合で、彼らは崖っぷちに立たされてきた。しかし彼らは対戦相手を挑発して倒し、猛烈な勢いで立ち上がる。その要因が卓越したテクニックとチームワークにあるのは確かだが、何より揺るぎない自信がある。
「彼らは現世界王者だが、勝った時にはまるで初勝利を収めたかのように喜びを噛み締めている。選手たちが奮い立つ時、サポーターも奮い立つ。イングランド戦でも逆転の兆しを感じ取ったサポーターは、熱狂的なチャントで後押しした。アルゼンチン人は他のどこにも負けないほどの情熱でサッカーを愛しているのだ。そしてこの大会が証明しているように、サッカーもまたアルゼンチンを愛しているようだ」
時に対戦相手への挑発が過激すぎることもあるが、それだけ目の前の勝負に賭けている証でもある。この情熱とサッカー文化は簡単に手に入れられるものではなく、これくらいの情熱を注がないとW杯は獲れないのかもしれない。

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