FIFAのインファンティーノ会長 photo/Getty Images
バログン問題や政治介入疑惑には触れず
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は17日、アメリカ・ニューヨークの国連本部で行われたイベントに出席し、2026年ワールドカップについて「世界を一つにした成功大会だった」と胸を張った。米『AP』が伝えている。
若者のメンタルヘルスをテーマにした会合で、決勝戦で使用される公式試合球を掲げたインファンティーノ会長は、「このボールは世界を結びつける魔法のような存在だ」と語り、「分断や対立が語られる時代だが、このワールドカップは、人々を分断するものよりも結びつけるものの方が多いことを証明した」と大会を高く評価した。
今大会は史上初の48チーム制で開催され、アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で実施。FIFAによると、総観客数は約670万人に達する見込みで、大会新記録となるという。
しかし、その一方で大会運営には数々の批判も集まった。
ドナルド・トランプ大統領の要請後にアメリカ代表FWフォラリン・バログンの退場処分が執行猶予となった判断は、「政治介入ではないか」と欧州を中心に大きな波紋を呼んだ。また、アルゼンチン代表が準決勝後にフォークランド諸島(マルビナス諸島)の領有権を主張する横断幕を掲げた問題では、イギリス政府がFIFAに調査を要請。
戦時下にあるイラン代表は、入国手続きや移動をめぐる厳しい制限を受けたと訴え、選手や関係者から不満の声も上がっている。
高額なチケット価格や入国問題なども大会期間中を通じて議論の的となった。
それでもインファンティーノ会長は、こうした一連の騒動には触れることなく、「世界中の人々が平和に集まり、喜びを分かち合った」と大会の成果を強調。「2日後にはスペインかアルゼンチンが世界王者になる。しかし、すでにわかっていることがある。サッカーは世界共通の言語となり、人々を結びつけている」と締めくくった。
大会を「成功」と総括したインファンティーノ会長だが、その評価をめぐる議論は、決勝後も続きそうだ。

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