W杯制覇へトゥヘルを招聘も、イングランドの育成システムと合っ...の画像はこちら >>

イングランド代表監督を務めるトゥヘル photo/Getty Images

準決勝アルゼンチン戦の采配は議論を呼んだ

2026W杯はスペイン代表の優勝で幕を閉じ、またもスペインの完成された組織的な戦いに注目が集まることになった。

この結果を受け、ベスト4で敗れたイングランド代表の戦い方にスポットを当てたのが英『The Guardian』だ。



今大会のイングランドも顔ぶれは豪華で、優勝候補の一角に挙げられていた。ただ、イングランドらしいスタイルとはどんな戦い方なのだろうか。

イングランドはドイツ人監督のトーマス・トゥヘルを招聘したが、大会前からトゥヘルのメンバー選考には疑問の声があった。怪我やクラブでの成績低下など様々な原因があったとはいえ、トゥヘルはレアル・マドリードDFトレント・アレクサンダー・アーノルドやチェルシーMFコール・パルマー、クリスタル・パレスMFアダム・ウォートンら期待されていた一部の選手をW杯メンバーから外している。

同メディアは、トゥヘルの考えるスタイルと、近年のイングランドサッカー界が進めてきた選手育成システムが合っていなかったのではと疑問視する。

「イングランドは準決勝のアルゼンチン戦でリードを守れなかったが、これはトゥヘルがボールを持てるタイプの選手を次々と交代で下げたことが一因となったのではないか。トゥヘルはおそらくイングランドの伝統的な文化を意識したのだろう。プレミアリーグのチームのように、スピードとフィジカルを活かしたプレイを望んでいたのだろうが、それは上手くいかなかった。彼は時代遅れのイングランドスタイルに固執しているように見える」

「チームは決勝トーナメントで相手の攻撃に圧倒されるケースがあり、そのため近年のユース年代ではスペインのようにゲームを支配できる選手を育成することに重きが置かれてきたのだ。ユース指導者の間では、トゥヘルが今大会でイングランドを後退させたとの見方が広がっている。U-21代表はボールを勇敢に動かすことで過去2回の欧州選手権を制してきた。スペインだって2大会連続で撃破したのだ。
一方でトゥヘルは実利的なスタイルで試合を進め、リスクを冒して攻めることが出来なかった」

トゥヘルの招聘は、W杯制覇への本気度を表わしていたとも言える。自国の監督にこだわってきたところを、外国人監督のトゥへルに託したのだ。しかし同メディアは、現実的なスタイルで勝利を目指したトゥヘルの采配が合っていなかったと問題視している。ユース年代とは異なるスタイルでの戦いとなり、今大会に限ればトゥヘル招聘効果が出たとは言えない。

ひとまずEURO2028へトゥヘル体制継続となりそうだが、トゥヘルは今大会の結果からスタイルを変えるだろうか。

編集部おすすめ