日々の生活に欠かせない水道光熱費は、工夫次第で大きな節約を見込めます。今回は、電気代、ガス代、水道代ごとに、契約の見直しから日々のちょっとした習慣まで、すぐに実践できる節約テクを紹介します。


その水道光熱費、まだ下がるかも?ムダを削って「たまる家計を作...の画像はこちら >>

一度手続きすればおトクが続く!今すぐ実践すべき節約術

 水道光熱費の節約のために水道や電気、ガスの使い方を見直し、無駄遣いを減らすことは家計改善だけでなく、エコな暮らしにもつながります。一般的に水道光熱費の家計に占める理想的な割合は、一人暮らしで6%、夫婦二人暮らしで5%程度とされています。


 まずはわが家の平均的な水道光熱費の割合や金額を確認してみましょう。もし理想の割合とかけ離れているようなら、引き締めを検討しましょう。


 真っ先に手を付けるべきは、「契約の見直し」「支払い方法の変更」など、一度手続きすれば節約効果が続くテクニックです。これは早くやればやるほど節約効果を受けられる期間が長くなるので、できるだけ優先して行いたいものです。


(1)料金プランを見直す

 電気やガスの自由化に伴い、契約プランを大手電力・ガス会社から新電力・ガス会社へ乗り換えることで、料金を抑えられる可能性があります。新電力・ガス会社は、従来かかっていた設備投資や運営コストなどがいらない分、より安価な料金設定となっています。


 電気・ガスの使用量や使用時間帯など、ライフスタイルに合わせて多様な料金プランがあるため、まずはわが家の使用状況を確認し、よりフィットするプランを選びましょう。各種の条件を入力して比較・検討できる電力・ガス比較サイトを利用してみても良いかもしれません。


 自由化で企業競争が激しくなり、会社によってはお得なキャンペーンを開催していることがあるので、そのタイミングで乗り換えればさらにお得になります。携帯電話やインターネット回線とのセット割引を活用するのも、ライフスタイルに合うなら検討の余地はあります。ただ、一定期間内で解約すると解約金が発生する規約などには注意が必要です。


 近年のエネルギー価格高騰に伴い、「大手電力会社よりも新電力・ガス会社の方が絶対的に安い」とは必ずしもいえない状況です。電気やガスに関連する最新情報を確認し、その時点で最善のプランを判断するようにしてください。


(2)お得な支払い方法に変える

 大手の電気・ガス・水道会社であれば、口座振替やクレジットカード払いなどさまざまな支払い方法に対応していますが、支払額によりお得になる方法は変わります。


 まず、シンプルでおすすめなのが「口座振替」です。たいていは月ごとの支払いを銀行口座からの自動引き落としに設定することで、月あたり50円の割引となることが多いです。この場合、年間で計600円分お得になる計算です。


 これが例えば、1%還元のクレジットカードで支払う場合、50円以上還元されるためには5,000円以上の支払額が必要です。もし料金が5,000円以下なら、金額にかかわらず50円割引してくれる口座振替が第一選択肢となります。


 逆に、還元率の高いクレジットカードを持っていたり、毎月の水道光熱費が高額であったりする場合は、よりお得になるクレジットカード払いを選ぶべきということになります。ただし、クレジットカードの中には水道光熱費の支払時にポイント還元率が下がるものもあるので事前に確認しておきましょう。


 一度ベストな支払い方法に設定することで、あとは毎月自動的にお得になりますよ。


電気代:3大消費電力の高い「エアコン」「冷蔵庫」「照明」を制する!

 家庭における電力使用量のトップ3は、「エアコン」「冷蔵庫」「照明」です。この三つを重点的に対策することが、電気代削減につながります。


 また、電気代の節約テクニックには「1度設定すれば年間数千円単位で節約できる」ものから「1日何度も気をつけて年間数百円の節約」といったものまで、コストパフォーマンスに差ができます。できるだけ「手間は少なく、節約額は大きい」テクニックを狙いましょう。


●外出時間に合わせてエアコンを切る

 夏が来るたびに話題になる「エアコンはつけっぱなしorこまめに切る、どちらが安い?」問題。某家電メーカーの実験結果によれば、日中(9~18時)の外出であれば35分以内、夜間(18~23時)の外出であれば18分以内なら、こまめに消すよりも「つけっぱなし」にした方が電気代は安くなるという結果が出ています。


 エアコンを使用する際の参考にしてみてください。


●エアコンの通風を遮らないようにする

 エアコンのフィルターは2週間に1度を目安に掃除し、ホコリで目詰まりさせないよう注意が必要です。吹き出し口からの冷風の流れを遮る位置に家具を置いていないか、配置を確認してください。室外機の吹き出し口をふさぐようにカバーをかけたり、周囲に物を置いたりすると放熱が妨げられてしまうため、周辺はすっきりさせておきましょう。室内ではサーキュレーターと併用するのも効果的です。


●冷蔵庫は庫内温度を調整し、配置にも注意

 冷蔵庫の庫内温度「強・中・弱」のうち、最も消費電力が小さいのは当然「弱」。冬場は「弱」にし、夏は様子を見て「強・中」を使い分けるようにしましょう。ただし、食品が傷んでしまっては元も子もないので、無理は禁物です。


 冷蔵庫を設置する際は壁や天井にぴったりつけると効率が落ちるため、壁との間に5mmは余裕を持たせて置くようにしましょう。取扱説明書に適切な取り付け位置が示されているので、事前のチェックをお忘れなく。


●冷蔵室の中は詰め込みすぎ厳禁!

 冷蔵室内にぎっしりものを詰め込んだ場合と半分の量にした場合、年間の電気代に差がつきます。「とりあえず冷蔵庫に入れる」クセはなくし、常温保存できないか、消費期限はいつまでかを確認するようにしてください。


 逆に冷凍庫は隙間なく収納する方が、食品同士で冷却しあって効率よく冷やせます。災害などで停電が起こった時も、食品そのものが保冷剤代わりになりますよ。


●照明はLEDに変える

 蛍光灯(64W)をLED照明(34W)に変えると、電気代を節約できます。LED照明は省エネ効果が高く、同じ明るさでも消費電力は半分以下で済み、10年以上交換不要の商品もあるなど長寿命です。


 家全体の照明を交換するとなると初期費用はそれなりにかかりますが、長期的に見ればコスパは良好です。できるだけ早く変えた方が、トータルで見たランニングコストに差がつきます。


 また、照明器具が汚れていると1年あたり5~15%も明るさが減ってしまうため、定期的に掃除するようにしましょう。


ガス代:無意識の使いすぎを防ぎ、効率的な生活を

 ガスの使用量を減らすには、浴室やキッチンでお湯を沸かす際のムダを減らすことがカギです。「せっかく沸かしたお湯を冷ましてしまう」「必要以上に加熱してしまう」といった、うっかりやりがちなNGポイントを押さえて、ロスを最小限に減らしましょう。


●追い焚きを減らし、お湯を冷まさない工夫をする

 風呂の追い焚きを1日1回減らすと、年間で大きな節約になります。そのためには、入浴時以外はフタや保温シートをかぶせて湯温が冷めるのを防ぐようにしましょう。また、家族で間を空けず、できるだけ続けて入るようにすることも大事です。


●ガスの使用量を減らす工夫を身に付ける

 ガス代は季節ごとに給湯温度の設定を変えるなど、こまめな調整をすれば大きく変わります。一方で生活習慣に根差しているため、つい無意識にムダ使いしがちでもあります。意識して変えられる部分がないか、チェックしてみてください。


  • 給湯温度を低めに設定する…40度→38度に変えるだけで節約になります。つい冬に温度を上げたまま、1年中使っていないか確認してみてください。
  • お湯はガス給湯機+ガスコンロで…ガスコンロよりも給湯器の方が熱効率が高いため、お湯を沸かすときはコンロで水を沸かすのではなく、給湯機のお湯を使う方が省エネになります。
  • 給湯レバーを回すクセを直す…冬に給湯レバーを「温」へ回すクセをつけて、暑い夏もそのままお湯を出してしまう人は少なくないでしょう。夏場は水で事足りるはずです。再度、無意識の動作を確認してみてください。
●調理に電子レンジを併用する

 野菜をイチから煮込むよりも、電子レンジで温めてから調理した方が加熱効率が高いため、ガス代の大幅な節約につながります。より時短で調理でき、煮崩れも防げ、栄養素も流出しにくいといった副次的な効果もあります。調理はガスコンロと電子レンジの二刀流で行いましょう。


水道代:見えにくい「使いすぎ」を意識して減らそう

 水道は、電気やガスと違って自治体(水道局)との契約になるため、自分で好きな会社を選んで乗り換えることはできません。また、多くの自治体で「基本料金」が設定されており、まったく使わなくても一定の費用がかかります。


 そのため電気やガスに比べて節約が難しいと言われがちですが、できるものから少しでも取り入れることが水道費削減のカギです。


●節水シャワーヘッドへ交換する

 少ない水量でも勢いを強くすることで節水を図れるシャワーヘッド。数千円から購入でき、一度交換すればすぐに節約へつながります。一般的なシャワーの水量は1分あたり約10リットルなので、10分使えば100リットル。1リットルあたりの水道料金が0.2円の場合、10分間で20円かかります。1日2回(合計40円)使った場合、1カ月で1,200円となる計算です。


 これを節水率50%の節水シャワーヘッドに交換した場合、水量を50%節約できるので1日あたり20円、1カ月で600円の節約となります。止水ボタン付きのシャワーヘッドを選べば、水の出しっぱなしを防ぎやすくなるのでさらにおすすめです。


●少しでも水を節約できるワザを習慣づける
  • 洗い流しを1度で済ませる…髪と体を洗った後、最後にまとめてシャワーで洗い流す。
  • 「洗う間」はシャワー休止…髪をシャンプーで洗っている間、体にせっけんを塗っている間など、本当は水を使わなくてもいいシーンでもシャワーを流しっぱなしにしていないかチェック。止水ボタンつきのシャワーヘッドを使うなど、簡単に一時停止できる工夫を。
  • 浴槽の水を上手に活用…全てをシャワーでまかなうのではなく、体を洗ったり浴室を掃除したりするのに、浴槽にためたお湯を優先して使う。
●洗濯はすすぎを1回にし、残り湯を利用する

 洗濯機にすすぎを1回で済ませるモード(「エコモード」「節水コース」など)があれば、それを使うようにしましょう。すすぎ1回でOKな洗濯用洗剤もあります。お風呂の残り湯を「洗い」で使うのも効果的ですが、「すすぎ」では新しい水を使うようにしてください。少量の洗濯物を毎日洗うよりは、洗濯槽の7~8割の量になったらまとめて洗う方が効率的です。


●手洗いよりも食器洗浄乾燥機を使う

 食器を手洗いするのと食器洗浄乾燥機を使うのとでは、水道・電気・ガス代を比較すると年間で大きな差がつきます。家に備え付けの食器洗浄乾燥機があっても費用が高くつきそうで使っていないという家庭は意外と多いですが、安く上がるだけでなく手洗いにかかる手間も省けるので、この機会に使用を検討してみてもいいと思います。


参照: 省エネポータルサイト|経済産業省 資源エネルギー庁


まとめ:水道光熱費は最初の見直しと日々の使い方のコツで節約可能!

 水道・電気・ガスは生活に密接につながっているため、使い方次第で金額は大きく上下します。まずは契約する会社や料金プランの見直しを行い、お得な使い方を習慣づける「二刀流」で、家計へも環境へも負担の少ないエコな家庭を目指しましょう。


 エネルギー価格高騰が続く中、今後も水道光熱費は値上がりが予想されます。そのためにも省エネな節約テクを身に付けることが、生活防衛につながるはずです。


(しま)

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