AI過剰投資懸念、中東危機、インフレ金利上昇懸念など、不安材料は多いものの、足元の日本の企業業績は非常に好調です。出遅れ感の強い、小型の好業績株の投資妙味が高まっていると判断しています。


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日経平均は急落後に急反発、半導体関連株大荒れの影響続く

 先週(営業日8月10、12~14日)の日経平均株価は、1週間で3,107円(4.7%)の大幅上昇となり、終値は6万8,713円でした。


日経平均株価週足:2025年6月1日~2026年8月14日
東証プライム2027年3月期業績予想を上方修正。割安小型株に注目(窪田真之)
出所:楽天証券マーケットスピードIIより作成

 7月に複合ショック【注】で急落した日経平均が、8月は急反発しています。2026年4-6月期の企業業績が非常に好調であることが、日経平均急反発の要因となりました。


【注】複合ショック
 以下、三つの複合ショックで、日経平均は急落しました。
【1】AI過剰投資懸念
【2】中東危機再燃
【3】日米ともインフレ・金利上昇懸念


 中でも、影響が大きかったのが【1】AI過剰投資懸念です。これを受けて、世界的にAI・半導体関連株が一時急落しましたが、足元は持ち直しています。


 ここで、高市ラリースタート後の流れを簡単に振り返ります。日経平均は、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利した昨年10月以降、3段上げとなりました。そのあと、複合ショックで急落し、足元で急反発しているところです。


◆高市ラリー第一弾


 2025年10月4日、高市早苗氏の総裁選勝利を好感した外国人の買いで日経平均が急騰しました。ただし、その時点ではまだ自民党は少数与党であったため、政策実現への不安があり11月以降はスピード調整となりました。


◆高市ラリー第二弾


 2026年に入り、想定以上に早い衆院解散総選挙で自民党が大勝利したことを好感して、外国人の買いで急騰しました。ところが、2月末から中東危機が起こると原油急騰で世界景気が悪化する不安が高まり日経平均は一時急落しました。


◆高市ラリー第三弾


 4月に入り、深刻なエネルギー危機は回避されるとの期待が高まり、日経平均はまた急騰しました。2026年1-3月期の企業業績が半導体・金融などを中心に好調であることも好感されました。改めて、高市政権の成長戦略を評価した買いが増えました。


◆複合ショックで急落、その後、急反発


 7月に入り、複合ショックで急落しましたが、8月には急反発しています。


企業業績が強く日経平均は反発

 AI過剰投資懸念も、中東危機も、インフレ金利上昇懸念も、何も不安は解消していません。ただし、発表がほぼ完了した2026年4-6月期決算が強く、通期(2027年3月期)の業績予想を上方修正する会社が多かったことから、日本株の見直しが広がりました。


 東証プライム上場企業の2026年4-6月期の純利益は、前年同期比約7割の増益と、想定以上の強さでした。半導体関連など製造業が特に好調でしたが、非製造業も含め、全産業にわたり好調といえます。3月期決算企業にとって4~6月はまだ第1四半期ですが、ここで通期業績を上方修正する企業が増えました。


 これを受けて、楽天証券経済研究所予想も上方修正しました。


東証プライム上場、3月期決算主要841社連結純利益(前期比%)
東証プライム2027年3月期業績予想を上方修正。割安小型株に注目(窪田真之)
出所:楽天証券経済研究所が作成

日本株投資方針

 日本株は割安で、長期的な上昇余地が大きいとの見方は変わりません。AI、エネルギー、宇宙など、さまざまな成長テーマが出てきていることも日本株の投資価値を高めていると思います。


 短期的には、急落・急騰を繰り返す荒い値動きが予想されますが、ここはじっくり好業績で割安な日本株を買い増ししていく好機と判断しています。


 特に出遅れ感の強い、小型の好業績株に注目しています。明日は、具体的な銘柄を紹介します。


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(窪田 真之)

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