アメリカのテキストロン・システムズ社は2026年6月12日、ウクライナに提供するため、生産を休止していた「MSFV(機動打撃部隊車両)」の生産を再開したと発表しました。
MSFVは、1960年代に当時のキャデラック・ゲージ社が開発した「V-150コマンドー」装甲車に連なるファミリー車両であり、アメリカ陸軍の憲兵部隊などで使用されていた「M1117装甲警備車両」の改良型にあたります。
4輪駆動(4×4)であり、悪路走破性については6輪駆動や8輪駆動の車両より劣るものの、全長が短く取り回しが良い点や、舗装路では高い機動力を発揮することなどから、かつては旧アフガニスタン政府軍へ供与するために生産されていました。そのため、対テロ戦争時代に大きな脅威となっていた路肩爆弾(IED)や地雷、待ち伏せ攻撃に対する防護力の向上が施されています。
今回、そのMSFVがアメリカ軍によるウクライナ支援の取り組みの一環として提供されることとなり、新たに65両の生産契約が結ばれました。アフガニスタン向けに生まれた車両が、遠く離れたウクライナで新たな役割を与えられたことになります。
すでにウクライナ軍には数十両のM1117が供与され、第一線で使用される様子が確認されています。今回の生産再開により、ひょっとしたら今後、ウクライナ軍向けに追加契約が結ばれ、さらなる増産が図られるかもしれません。

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