アメリカ空軍は2026年7月1日、第二次世界大戦時の旧日本陸軍航空機の遺物を、日本の財務省関東財務局に引き渡したと発表しました。
これらの航空遺産は、横田基地内で行われていた建設工事の際に、第374土木工兵中隊が発見したものです。
工事現場は、横田基地の前身である多摩陸軍飛行場の区画の一部で、遺物は地表から約2~3メートルの深さで見つかりました。当初は正体不明の金属片と考えられていましたが、環境担当者が歴史的価値の可能性に気付き、専門家による調査が行われることになりました。
2026年5月から、第374土木工兵中隊の環境科学者であるキャリー・オールドフィールド博士のほか、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館を中心とした専門家チームが調査を開始しました。
その結果、これらの遺物には、川崎航空機製の三式戦闘機「飛燕」の水冷却器(ウォータークーラー)や、二式複座戦闘機「屠龍」のオイルクーラーが含まれていることが判明しました。さらに、屠龍の後継機として開発されたキ102(五式双発戦闘機)のものとみられるオイルクーラーも確認されました。
調査の結果、これらの遺物は、当時、多くの航空機の試験飛行が行われていた多摩陸軍飛行場の歴史を物語る重要な資料であると結論付けられました。遺物は日本の関係機関による受け入れ準備が整うまで横田基地内で一時保管され、その後、研究・保存や将来的な一般公開に向けて、7月1日に日本側の担当者へ正式に引き渡されました。

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