トラックは、その設計上、快適性よりも輸送力が重視されており、より重く大きな荷物を長距離にわたって運ぶことができるのが特徴です。その用途は、もはや荷物の運送だけにとどまらなくなりつつあります。
2026年6月26日から28日までの3日間、千葉市の幕張メッセで「TOKYO OUTDOOR SHOW 2026」が開催されています。会場内で大規模なブースを構えたいすゞ自動車は、驚きのカスタマイズ車両を展示し、来場者の注目を集めています。
ブースの左手側に展示されていたのは、主力となる「エルフ」のキャンピングカー専用シャーシ「Be-cam(ビーカム)」をベースにした、日本特種ボディー製の最高峰モデル「GeoRoam」です。車体に極めて大きなコンテナが架装されたその姿は、圧巻の一言に尽きます。
このコンテナ内部にはキッチン、リビングスペース、ベッドまで完備されています。リビングスペースから直接運転席へ移動できる仕様になっており、休憩後すぐに運転を再開できるなど、長距離ドライブにも配慮した作りです。落ち着いたダークカーキメタリックの塗装と、ベースであるエルフの車体が相まって、高級感あふれるハイグレードな1台という印象を強く与えるものに仕上がっていました。なお、シャワーはノーマル仕様ではオプションで、プレミアム仕様では標準で備わります。
いすゞは近年、自社のトラックをキャンピングカー用途として活用する方針を強化しています。標準キャブモデル向けの「Travio(トラビオ)」や、今回のワイドキャブおよびハイキャブ向けの「Be-cam」といった専用シャシー・ブランドを展開し、アウトドア市場での販売戦略に本腰を入れています。
ベースの「エルフ」はディーゼルエンジンを搭載しているため、ガソリンエンジン車よりもパワフルな走りが期待できるうえ、多くの荷物や重量級の設備も安定して積むことが可能という利点があります。
また、ブースの右手側には、3.5トン未満の新普通免許でも運転が可能な新型トラック「エルフ ミオ」も展示されていました。
トラックの用途が多様化するなか、いすゞの新たな挑戦は、アウトドア市場に新しい選択肢をもたらすものとなりそうです。

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