かつて「大踏切の街」戸塚の貴重な東西連絡ルート

 横浜・戸塚の市街地を流れる柏尾川。その川に架かる橋の架け替えが佳境を迎えています。

ただ、本来は川の東西を結ぶだけではなく、極めて壮大なルートになるはずの道路です。

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 架け替えが進んでいるのは、柏尾川をまたいでいるJR戸塚駅から下流に500m強の「高島橋」です。柏尾川の西側に形成された東海道戸塚宿と、川の東側を進む「かまくら道」をつなぐ橋として古くから存在した橋です。現在は戸塚駅西口の国道1号現道と柏尾川の東側を結ぶ唯一の車道であるだけでなく、柏尾川沿いに南進して「豊田立体」でJR線の東側にも出られます。JR線の東側で県道202号、かつてのかまくら道に接続します。

 国道1号現道とかまくら道は戸塚駅の北側で行き来は可能ですが、2015年まで戸塚駅には「戸塚大踏切」と呼ばれる悪名高い“開かずの踏切”がありました。箱根駅伝のランナーを足止めし、かの吉田 茂首相を激怒させたという戸塚大踏切がアンダーパス化されてもなお、高島橋は駅南側の東西横断ルートとして重要な役割を果たしており、2026年度中に新橋への切り替えが予定されています。

 ただ、この高島橋の架け替えは、都市計画道路「桂町戸塚遠藤線(上倉田戸塚地区)」の一部として進められています。本来は高島橋の東西に新しい道路が接続する計画なのです。

 桂町は栄区「環状4号線」の交差点、戸塚は戸塚市街、そして遠藤は藤沢市の湘南台付近、慶応義塾大学湘南藤沢キャンパス周辺の地名を指します。桂町戸塚遠藤線は、これらを結ぶ道路として計画されているのですが、できているのは一部に留まります。

本島は「圏央道から圏央道」をつなぐ道!?

 現在開通している桂町戸塚遠藤線は、環状4号線から北上し、JR根岸線の本郷台駅付近を通って舞岡公園、明治学院大学横浜キャンパスを貫きます。

旧来の市街地から見れば、「山の上に造られた4車線の都市計画道路」です。明治学院大学からは西へ進路を変えてJR線をまたぎ、高島橋に取りついて国道1号現道までつなぐ計画です。

横浜「山の上の快走路」が市街地へ下りてくる日は!? 戸塚をズバッと“横断するはず”のルート ――“橋の架け替えだけ”佳境へ
高島橋の架け替えの様子(画像:横浜市)

 同学OBによると、戸塚駅から横浜キャンパスまでは徒歩約20分、学生は登下校を「登山・下山」と呼ぶといいます。そんな山の上から、平地の戸塚市街地まで一気に下りていく線形となる見込みです。

 しかし、高島橋より東側は2025年時点で「JRを高架する橋梁工事に向けた重点化を図ることで用地買収を継続」(横浜市)するという状況で、その詳細も決まっていなければ、用地買収も完了していません。東海道線・横須賀線・貨物線の計6本をまたぐ陸橋は相当に大きな規模になると想定されます。上倉田戸塚地区の進捗は2025年度末(見込み)で用地取得率78%、事業全体では49%というところです。

 桂町戸塚遠藤線の起点である環状4号線の「桂町交差点」には、圏央道の一部として建設中の「横浜環状南線」にできる「公田IC(仮称)」のアクセス道路となる別の都市計画道路(上郷公田線)が接続する計画です。このため桂町戸塚遠藤線は、戸塚周辺からの高速アクセス路線という側面も持ちます。

 一方、高島橋の西側、国道1号現道より先は事業化もしていません。都市計画上は、相鉄いずみの線のゆめが丘駅(泉区)南側で藤沢市に入ることとなっています。その先、藤沢市から寒川町にかけても一部途切れていますが、最終的には寒川町の相模川沿いに位置する圏央道「寒川北IC」まで一本道になるという壮大な計画です。

【超壮大!】これが戸塚を横断する「桂町戸塚遠藤線」です!(地図/写真36枚)

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